【感想・ネタバレ】いい匂いのする方へのレビュー

あらすじ

「好きなこと、素敵な予感のする方へと歩いてきただけだ」――イヤなことから逃げても、幸せに生きるやり方がある。やってみたら、自分のやり方が見つかる。みんなそれぞれ、性分に合った生き方をすればいい。ミュージシャン、カレー店オーナー、シングルファーザーとして。たっぷりの喜びと苦しみ、人生観をつづった、16年ぶり待望のエッセイ集。働き方や子育てに思い悩んだときも、新たな一歩を踏み出す力をくれる。

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Posted by ブクログ

今の自分、これはこれでいいんだろうな。
就職しないこと、ものづくりを続けていくこと、やってみて気付かされる色々に負けそうだったけど、
前向きに進んでいくのに助けになる本!

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2025年05月25日

Posted by ブクログ

読んでいて早川義夫「魂の場所」を思い出す。あの本も、おおよそ不都合でしかないはずのあらゆる出来事を「かっこ悪いことはなんてかっこいいんだろう」と曝け出すような一冊だった。

「虹を見たかい?」から16年ぶり、あちこちの媒体に載せられた文章や「曽我部恵一日記」をまとめた一冊からは打って変わって、まるごと書き下ろしでコロナ禍のこの数年の出来事とそれぞれに多感な時期を迎えた子どもたちへの愛情を丁寧に優しく語り、三人のお子さんたちを育て上げたシングルファーザーであり、バンドマンでシンガーソングライターであるひとりの男性の日常がとてもやわらかく、穏やかに綴られる。
『どうやら離婚したらしい』とは風の噂で随分前に耳にしていたが、家族関係を維持できなかった、元妻は家から出て行ってしまった、という後悔の念はひしひしと痛みを伴う。(「虹を見たかい?」の中で、当たり前のように繰り返し奥様が登場していたからこそ余計に)
それでも、その大きな痛みを乗り越えながら家族を守り続けてきたこと、生きていることそのものが表現であり、全てが歌になるのだということ。
芸術家としてありのままに、気取ることや飾り立てることなく生きていくこと、その中で自分自身をまっすぐにやわらかく見つめるまなざしが歌を生み出すのだということ。それがわたしたちの心をあたたかに照らし出すのだということ。
それがきっと曽我部さんの生活であり、人生であり、「愛ってやつ」なのだ。
曽我部さん、愛を手渡してくれてありがとう。 

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2023年02月06日

Posted by ブクログ

わが青春のヒーロー、いい感じの中年になっておられる。ご家族、人生、いろいろあったんだなあ…。柔らかい文体で、タイトルのせいか、ふわりといい香りに包まれるような気持ちになる良きエッセイでした。

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2024年01月25日

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