あらすじ
キスが甘すぎるのは運命の相手だから?
じゃあ、もう一度確かめてみようか
呪縛に囚われた第二王子×強い魔力を持つ毒好き治癒師
〈あらすじ〉
「まだだよ、まだ治療費には足りない」ある晩、治癒師のメリアの治療院をアデルと名乗る訳ありな男が訪ねてきた。奇妙な毒に冒されて瀕死だった彼は、メリアの治療によって一命をとりとめる。高額な治療費を自分の身体で払うと言うアデルの言葉に流され、一夜を過ごしてしまったメリアが翌朝目覚めると、アデルの姿は消えていて……。第6回ムーンドロップス恋愛小説コンテスト最優秀賞受賞作。
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Posted by ブクログ
治療院を営むヒロインはある晩、瀕死状態で倒れる男を家の前で発見した
なんとか一命を取りとめるもワケありな様子の男は治療費を身体で払うと彼女に迫る
甘いキスに絆され一夜を過ごすも朝、彼の姿はそこになく…
主人公ふたりはもちろん、悪役を含め登場する人物のキャラがとても魅力的
ふたりの想いは確かなものでも、王子達に盛られた毒の謎はなかなか解けない
呪いとは?黒幕は?
聖女、王太子、裏切りと過去
様々な想いを抱え、思いもよらない黒幕の登場に驚く人も多いのでは
Web版で何度も読んだが(3回読んだ)今回も涙無しでは読めないシーンが
甘い魔力で惹かれ合う運命のふたりの行く末を、美しいイラストと共に楽しませてもらいました
Posted by ブクログ
毒を癒した治療費を体で払う彼も彼だが、それを受け入れたメリアも器が大きいというか何というか。
運命の相手だから、結果的にはよかったのかもしれないが。
体から始まる関係性を割とあっけらかんと受け入れているところに驚かされた。
メリアの魔力の高さに聖女として祀り上げられるのではと心配になったところも(事実なりかけた)彼アデルの立場的にライバルである王太子殿下がアデルの味方だったために大ごとにはならず。
王家に蔓延る「毒」の正体を探る方に注力できたので、よかったのではないだろうか。
弟思いのいいお兄さんだった。
アデルの正体は、タイトルでもろばれしてるし。
(ゆえに何かと命を狙われる立場)
最後の裏切りや黒幕の正体は個人的には少々意外で面白かった。
裏切ったキャラも最終的にはいいところに落ち着いたし、主役二人もラストは幸せいっぱいのハッピーエンド。
安心して読める作品だったように思う。