あらすじ
ミミエルは幼子を抱き言った。「神もこの子を祝福するでしょう」 天の国はこのような者のためにあると聖書に書かれているからである。堕天使論 第16章
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Posted by ブクログ
神による天使〈ミミエル〉への試練は続く。
公園へデートしに行ったり相撲を取ったり風呂に入ったりととっても充実。
加えて、愛を知るべく赤子を設けようと同居人の男へ持ちかけるが軽く一蹴される。そらそうだ。
1巻に引き続いて安定・安心のエンジェル育成系・スクールコメディ。服を着たり脱いだり着たりとおおわらわ。
基本的にふざけてばかりいるのだが、ちょいちょい見せるふとした天使的ジョークが面白いし癖になる。〈第22章〉で新約聖書・マタイによる福音書・第1章冒頭の延々とした系譜羅列を丸々読み上げつつイジったり、〈第15章〉では’神は見えるのか’ という問いかけに下着が落下する様を喩えに出しながら解説したりと作品の空気を損なう事なく盛り込んでいるのがとても真摯に思える。この喩えは本当に分かり易い。
シンプルにもっと読みたいな、と思える作品。
1刷
2023.9.4
