あらすじ
入社以来、契約ゼロを続けていたオフィス仲介営業の咲野花。ついに初契約かと思われた案件も押印直前で壊れ、とうとう営業から謎の男性早乙女さんの一人部署・特務室に異動になった。特務室に仕事はなく、同期には蔑まれ、花は退職を申し出る。だが早乙女さんから「査定に響く」という理由で慰留され最後に一つだけクライアントの希望に合致するオフィスビルを探すのだが……。見つからない。どれだけ電話をかけても見つからない。これだけ探して1件も見つからないなんてことある? 花の中で、何かが弾けた。辞めたかった花の中で、エンジンがかかる音がした。それが崖っぷち社員の反撃の始まりだった!
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Posted by ブクログ
ででくる人物それぞれが善人で気持ちがスッキリしました。
企業相手の仲介という仕事のイレギュラーパターンなんて考えたことなかったので、あ!なるほど。こんなことがトラブルの原因なんだ。と。
最後のほうはご都合主義的な感じでまとめられた感はありましたが、オレンジ文庫なのでそのあたりもご愛嬌かな。
全体として読みやすくあっという間におわりました。
Posted by ブクログ
企業向けにテナントの仲介をするお仕事小説。
オフィス移転てこんなにドラマがあるんだと、あまり知らない世界なので面白かった。現実とは違うのかもだけど、小説より奇なりとも言う。
中盤は泣けるとこもあったなぁ。頑張りが報われるのに弱い。
終わりはわりとあっさり。
入居のその後が気になったりもするけど、仲介業者としては、入居させたらそこまでだものね。
Posted by ブクログ
一人の女性仲介業者のサクセスストーリーを描いた作品。
人間らしさもありながら、作中に出ている人々が善人のため、
読んでいてスッキリできる内容となっている。
主人公がお客さんのためになる営業をモットーとしており、
社会人でも考えさせられる内容となっている。
~おすすめする人~
仲介業で働いている人
さらっと読める小説を探してる人
サクセスストーリーが好きな人
Posted by ブクログ
2022年ノベル大賞受賞作。
オフィス仲介業という、普段なかなか触れる機会のないビジネスの裏側を除き見れるような楽しさがある。
文体はややライトで人物描写も軽く感じたが、ストーリーラインや伏線がしっかり練られていて、ドラマチックな展開。テレビドラマの脚本にできそう。
仲介業のみならず、他のビジネスモデルに関連した話もあって面白い。