あらすじ
「電線愛好家」としてTV『タモリ倶楽部』に出演!俳優・文筆家の著者が長年偏愛する電線への想いを綴るエッセイ集。電線写真多数!
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Posted by ブクログ
電線への愛と、造形美をとうとうと語る本。世間的には風景の邪魔をする物体と見られがちだが、この本を読んで見方が変わった。電線が登場する映画や文学、電線芸術など、マニアにしか持てない視点と世界をバランス良く整えた良書です。街歩きや独自世界が好きな方におすすめしたい1冊。
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電線についてまるまる同じ感情は持ってないけど、好きなものは好きと言える心地よさを感じる本。
電線は、繋がれてることを象徴的に表しているものでもあるんだな。人間の原始的な発明品の一つ「ひも」が、今でもわたしと社会をつないでいる。
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【電線の恋人】 石山 蓮華 著
我が家の周りにある細い一方通行の道には、電柱・電線が張り巡らされています。電柱にはサイドミラーをぶつけたり、電線からは水滴が落ちたり鳥のフンの直撃を受けたりしました。災害時の危険もあるので何度か議会にはお願いしているのですが一向に改善されず、家が建つたびにグチャグチャになっていきます。空を見上げればスパゲティ状態。景観も悪く絶望的な気分になるのですが、これが「美しい、愛おしい」と言い、電線は「恋人」とまでのたまう自称「電線愛好家」がいるというので読んでみました。
一読すると、電線への愛情に満ち満ちています。自分自身、本書にあるメーカーに勤務しましたが、物事は愛情を持つと、見え方や表現がこうも変わってくるのかとびっくりしました。著者のYouTubeでは、勤務した工場も訪問していますが、楽しさが「ディズニーランドを超えた!」とまで言っています。
マイナーな本で恐縮ですが、愛情を持ってみると全てが違って見えるという一例として紹介させていただきました。「誰かにとっては取るに足らないもの、醜いとされているものも、別の人からすれば魅力にあふれた美しくかけがないもの」という「あとがき」の言葉が全てを凝縮している一冊です。
Posted by ブクログ
当たり前に自分の頭上に架かっている電線。
あまりに当たり前の存在すぎて意識の俎上にのぼったことがありません。空気みたいなもので、その魅力だとか存在についてとか考えたことがありませんでした。
石山蓮華さんはそれをちゃんと見ていたんだなあと、その視点の置き方に興味を持ちました。
読むと電線の魅力がよく伝わります。それ以上に視線の置き方というのでしょうか、視座の豊かさに魅了されます。
最後まで読むと、その視座の豊かさは電線に留まらず石山蓮華さんの思考そのものへとベクトルが向いていたように思います。
あとがきがとりわけ秀逸です。
あれだけ丁寧に関係者にお礼を綴るあとがきを初めて読みました。人柄が伺えます。