あらすじ
父を亡くし、爵位を継いだ叔父の世話になっているディートリンデは、婚約者を従妹のエルナに奪われ、親ほども年の離れた商人の後妻として金貨 30枚で買われることになった。その縁談を受け入れかけていた矢先、見目麗しい貴族の青年が「金貨 100枚」を携え求婚してくる。彼、バルタザール・リューガーは、子どもの頃に喧嘩別れした幼なじみだった。
彼の目的は形だけの「契約結婚」。夫婦にはなったが愛情は望めない。
バルタザールの勤める騎士団詰め所で働き始め、高い事務スキルを発揮し一目置かれるディートリンデだが、男女問わず人気者の夫を見てひそかに心を痛めていた。一方、妻にそっけなく接するバルタザールにも、秘めた想いがあるようで ……？
互いを思いやりすぎて、すれ違い続けた契約夫婦。
気持ちが通じた先に待っていたのは、夢のように幸せな日々と、思いがけない事件だった――!?
感情タグBEST3
コミック版を見て、先が気になりこちらへ、
少し感じが違いますね？でも良かったです。
背伸びしたい年頃のちょっとしたケンカ、幼さゆえの意地の張り合いで拗らせちゃった。糞叔父のせいで仲直りできず、可哀想。
両片想いなのに、相手に嫌われてるだろうからって、契約結婚、『いい夫婦』になろう？
最初にいままでのことを話し合っていれば、遠回りしなくて良かったのにね。
あーじれったい
リンでとバルト、会った時からお互い気に入って遊んだ仲なのに、大きくなるにつれ、思春期の恥じらいと周りの目を気にするようになり、大喧嘩してしまう。謝りに行くも、叔父の策略で会えず互いにすれ違いのまま大人になる。
リンデの危機にバルトは間に合うが、すれ違いの気持ちをなかなか互いに言い合えず、リンデの危機の回避後やっと素直に正直に言い合える。人の気持ちは言葉に出さないと分からない。回り道をしたけど、互いの気持ちを理解できて、分かり合える。おめでとう🎈言葉にすることの大切さ、実感。
金貨100枚って…
作品名が目を引き購入。
バルトとリンデお互い年頃になってからの拗らせ問題があり、なかなか素直になれない状況でも２人はお似合いです。
バルトを応援したくなりました。
微笑ましく読み進められ、悪者も出てくるのですが、後味スッキリです。
スッキリ読みやすい小説
父親が死に叔父が男爵位を相続し、叔父の娘が性悪で、、というのは、あまり珍しい設定ではないと思います。このお話は、義妹に婚約者を取られ、婚約破棄されたヒロインが幸せを掴むのですが、ヒロインを助けてくれるのが、幼い時に喧嘩別れしたヒーロー。お互いに拗らせている二人。でも実はヒーローはヒロインにベタ惚れで、、、という設定です。多くを溜め込み過ぎず、テンポ良く読みやすいお話です。読後感も良かったです。
