【感想・ネタバレ】松下幸之助 発想の軌跡 経営の道・人間の道のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

松下電器(現パナソニック)創業者松下幸之助の時折々の発言を年代順に並べた一冊。"経営の神様"と呼ばれただけあって含蓄のある言葉が並ぶ。

経営ひいては各人の仕事には熱意と志が必要、また正当な競争のもとに適正利益は確保されるべきであり、お客様は神様とはいえ時に正しい方向へ諫める気概が必要etcさもすると一方面だけを強調した経営・社会姿勢がもてはやされる現代から見て、非常にバランスの取れた、かつ等身大で地に足のついた思想だと感じた。これからの社会の在り方を考えるときに、温故知新の価値を見いだせる一冊ではなかろうか。

なお、個別の章の中で特に印象に残ったのは、日本国を株式会社に、国民を株主に見立てて、皆当事者意識をもって真剣に取り組めば社会が良くなるのでは?というところと、殺人者であろうと取りこぼすことなく彼岸へと全人類で進んでいきたい。というところ。前者の発想はコロンブスの卵的面白さだし、後者については、そこまではなかなか言えないが、これこそが理想の社会なのだろうと感嘆した。

0
2023年03月28日

「ビジネス・経済」ランキング