あらすじ
いまケアの場が病院から在宅を中心とするものへ,すなわち病院で完結する医療から,完治の難しい病気と長くつきあっていく医療へと変化している.その中で患者や周囲を取り巻く人々や専門家ではない人々がケアの担い手として,新しいつながりや新しい仕組みをつくっていく「コミュニティヘルス」が日本社会の中で広がっている.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
入院から在宅療養への医療政策の転換、治療技術の進歩、少子化、過疎化といったなか、高齢化と病気を抱えながら生活する人の数もどんどん増えていく。ともすれば崩壊しかねない社会状況のなか、見事に乗り切っている、あるいは果敢に挑戦しているベストプラクティスが本書では紹介されている。総じて皆、思いがポジティブ。物事は「しかない」とみるか「もある」とみるかで大きく変わるけど、後者視点でいくことがやはり大事。もう少し期待したかったのは、紹介に終っていて「論」になりきっていない点か。もう少し、ベストプラクティスからみえてくることを論じてもらいたかった。そうすることで標準化や可視化ができ、全国津々浦々での実践につながると思うから。
ふと思ったことでは、わりとこういう地域コミュニティの話って女性が中心にいることが多い気がするんだけど、本書の例はあまりそんな感じがなかったかな。医療機関とかとタッグを組んでいる例が多いようで、そうなるとまだまだ(というべきか)男性が牽引役ということだろうか。