【感想・ネタバレ】「社会調査」のウソ リサーチ・リテラシーのすすめのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年04月28日

筆者は毒舌で癖が強いですが、それでも良書と思います。やや古い本ですが、エッセンスは決して色褪せていないと感じます。
研究者はもちろん、調査を委託する公務員等(特に幹部職員)にも読んでほしい。仕事で官公庁の受託調査に携わっていますが、意思決定に関わる立場の人間の「リサーチ・リテラシー」があまりにもお粗...続きを読む末と感じることが多々あるためです。

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Posted by ブクログ 2021年12月15日

データを公開しない調査は嘘であるとよく分かった。

バカな調査をキチンとバカにしないと無くならないという筆者の考えにも同意

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Posted by ブクログ 2021年04月02日

刺激的な書きぶりだが、参考になることは多い。

新聞記事の見出しを鵜呑みにしてはいけないということを改めて教えてくれる良書。

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Posted by ブクログ 2020年11月18日

大学時代に読んだ本を再読。

当時は新聞を始めとする報道メディアに日々触れる中での自分の判断を確かなものとするためのリサーチリテラシーを身につけたたい、と思って手に取った本だった。今でもその思いは変わっていないし、10年以上ぶりに読んで、その間にいくつか統計学の本を読んだりもしたけど、リサーチリテラ...続きを読むシーの基本的な思想はこの本を読んで身につけたことが多いように感じる。

一方で現在はNPO等の公益活動の支援に関わることが多く、その中で社会調査を実施する機会も少なくないので、自分自身が本書でいう「ゴミ(社会調査の体を成していないにも関わらず身勝手な分析結果を撒き散らし、二次利用三次利用されて誤解を広げていく調査)」を作り出してしまう怖さを改めて感じた。

社会調査の基本を伝える術、間違いを指摘する術を身につけたい。

また、マーケティングやサービス開発においては行動経済学等人間の認知機能や脳機能をバックするような方法論が良くも悪くも進んでいるが、行きすぎた手法は倫理に悖るものであることを基本から理解する上で、多くのビジネスパーソンが基本知識としてリサーチリテラシーを学ぶべきだと感じる。

本書は(好みは別れると思うが)軽い語り口で読め、例題も豊富なので最初の一冊としてオススメ。

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Posted by ブクログ 2021年08月08日

社会調査について書かれた本だが物事の考え方捉え方の方法論を具体的に、かつ、名指しで批判するなど刺激的かつ面白く書いてあり感動した。もっと早く出会えれば良かった。社会学部を卒業した身としてリサーチリテラシーが高くないことが誠に恥ずかしい。日々緊張感を持って情報と接していかねばと思った。また、参考文献も...続きを読む面白そうなので、ぜひ読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2017年08月08日

社会調査のやり方、調査結果の扱い方について、詳しくわかりやすく述べられていた。せっかく行った社会調査のデータが役に立たない無駄なものになったり、誤った結果を導き出さないために、非常に参考になる。具体的な統計・分析については触れられていないが、まずい調査結果分析の実例が多く挙げられているため、理解しや...続きを読むすい。

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Posted by ブクログ 2016年06月03日

少々言葉は悪いが、データを診る目を養う良書である。この本が執筆された当時よりも、今はインターネットが普及し、玉石混合の「○○調査」の結果概要が手に入る。だからこそ、私たちは本質を見誤ってはいけないし、自分自身が「ゴミ」量産側に回ってはいけないと強く感じた。

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Posted by ブクログ 2015年06月16日

「ビジネス定量分析」クラス、講師推薦の第2弾。
世の中にはびこるデータの真意を考えるキッカケに最高の1冊。

P.9 「ゴミ」は1回だけで終われば、さして問題ではない。ところが迷惑なことに、ゴミは次々と引用されることで、他のゴミを生み出すことがある。

P.13 街頭で「サッカーくじ反対」などと書か...続きを読むれたタスキをかけたような人の対話に応じてくれるのは、『そもそも似たような意見をもっている人が多い』という可能性が無視されている。

P.16 客観的というのは、分かりやすくいえば、その定義に従って計算すれば誰がやっても同じ結果になること。

P.21 調査とは真実がなんであるかを知るために行われるべきで、特定の目的や偏向した思い込みをもってすべきものではない。

P.45 調査論の世界では、基本的に数よりも有効回答率を重視する。「数さえ集めれば良いと思うのは、何も知らない人は「○万人の結果」と言った方がインパクトが強いから。

P.65 他人の調査を引用するときは、①何を目的とする調査か(主催者は誰?仮説は何?)、②サンプル数と有効回答数は何人?どう抽出した?、③導き出された推論は妥当なもの?を問う

P.82 ビジュアルによる印象操作
写真の利用、グラフの工夫(ごまかし)、イラストの応用など

P.109 一定の論理構成に従ってそうなるはずの結果が出なかったという事実自体が、学問の進歩に寄与する。

P.122 基本的に人間というのは、忘れ、そしてウソをつく動物

P.128 逆の因果。ダイエット食品は減量に役立つか?アリゾナ州は他の州よりも肺結核で死ぬ人が多いか?

P.137 社会科学における統計的な優位さは、通常 95%に設定されている。つまり偶然は 5%以下になるが、これは20回に 1回。結構、偶然は起こり得るということ。

P.168 「まあ満足」、「0( -5~+5 までの選択)」を日本人は選びやすい。自分の意見を言いたがらない曖昧さが観察される。

→データ恣意性を知る。裏の真実・意図は何だろうか?

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Posted by ブクログ 2015年02月28日

堅い本と思って読んだら、いい意味で裏切られた。

マスコミなどで紹介されている社会調査のデータを
大多数はゴミと呼び、痛快だ。
この本を読んで、私自身ニュースの見方がかなり変わった。

しかし、こんなに実名や実際の記事で切り捨てて大丈夫だったんだろうか?
特に朝日新聞・産経新聞はどう取り扱ったのか興...続きを読む味がある。書評とか掲載したのかな?

それと著者のその後も気になる。
正直な人はマスコミに嫌われるのだろうな。

新書で選べば、私の中の第一位。

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Posted by ブクログ 2014年07月18日

読んでいて爽快なほど新聞記事やアンケートを実名を挙げてばっさりとごみ呼ばわり
ただひねくれてごみ呼ばわりするのではなく、理由を聞くと納得させられる
今後、テレビや新聞で社会調査の内容を見てもまずは疑うところから始めてしまいそうだ。というか実際ほとんどの内容が疑わしいのだろう。
自分ももう少しリサーチ...続きを読む・リテラシーを身につける必要性を感じた。
将来、自分が調査する立場になった際はこの本を再読し、新たなごみを生み出さないように気をつけたい。

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Posted by ブクログ 2014年02月14日

必読の書。
この本以降、類似の本を何冊も読んだが、明快さ、インパクトはこれが一番。一発で谷岡先生のファンになった。
故意であれ悪意であれ、データと調査にはゴミが混じり易く、ゴミはゴミを呼び、本当に必要なことを覆い隠して行く。
身を守る為には、自分が強くなるしかない。
今も全く状況は変わらない。
てか...続きを読む、その視点無くして、情報社会は渡って行けない。

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Posted by ブクログ 2013年12月16日

 新聞の見出しがいかに都合のいいように変えられているのか、わかるようになります。
 リサーチ・リテラシーを身につけることが必要だと述べ、社会調査を減らすとも述べています。
 サンプリングのバイアスは
(1)数が少ない
(2)母集団がわからない
(3)比較できないサンプルを使う
(4)大乗的な意見を反...続きを読む映していない
とあり(p180)、正しく行うのは難しいなと思いました。

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Posted by ブクログ 2023年07月02日

パオロ・マッツァリーノの「反社会学講座」を思い出した。
人前で話をする際や物を書くときには事実に基づいた引用が必要。気をつけよう。

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Posted by ブクログ 2023年04月30日

様々な著者から統計学のおすすめ本として挙げられるだけあって、社会調査の正しい読み方が分かりやすく学べる名著だと思った。しかし、書き手の偏見やバイアスが多くあるため、一部、辟易としてしまった部分がある。その点が非常に残念である。

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Posted by ブクログ 2020年12月15日

内容は、よいと思うが、あまりに攻撃的なものいいが少し合わない。
著者が言うように、反論の文書も読んでみたい。

調査は、しっかりみないといけない。
100名以下は意味がない。
回答率が書いてない。

粗探しすればなんでもでてくる。

一つの考えとして、知識としたい。

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Posted by ブクログ 2018年07月21日

筆者毒舌過ぎワロタ
ダレルハフの統計はウソをつくと同じで、定量値に騙されるな、という話。もちろん逆手に取ることもできる。

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Posted by ブクログ 2017年04月26日

研究者やマスコミによっておこなわれる「社会調査」に数多くの問題が含まれていることを、分かりやすく解説している本です。

著者自身も認める通り、挑発的な発言が目に付きますが、論じられている内容は極めてまっとうだと感じました。右であれ左であれ、イデオロギー的に偏向した報道が、客観性を装って広められていく...続きを読むことに警戒しなければならないと教えられました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年09月11日

主に社会調査をやるうえでかかりやすいバイアスを身近な調査をもとにわかりやすく、辛口で解説。

誤った社会調査が作られる原因としては下記のような原因があげられる。

偏ったサンプル
母集団がランダムでなくもともとなんらかの特性を持っている。調査自体は公平でも回答率が低い場合にこのようになる

選択肢の...続きを読む作り方が適切でない
特定の思想を導かせるような選択肢の作り方をしている。排他的でない。

相関関係と因果関係のとりちがえ
原因と結果が逆だったり、第三の要因が影響を与えている。

伝える側の意図
元々マスコミから伝えられる社会調査はなんらかの意図をもって作られることが多い。データが同じでも賛成6割と反対4割では伝わり方が違う。

人間は忘れる、うそをつく
人間は直前に起こったことやどうでもいいことでも忘れたり、うそをついたりする。調査結果をそのまま信じてはいけない。


作られる社会調査をうのみにすることがいかに危険かを教えてくれる。
そのほか、日本の社会学者間の学者の世界の問題点なども書かれている。

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Posted by ブクログ 2015年01月02日

前に「統計でウソをつく方法」を読んだが、例としてあげられているのが昔のアメリカのことだったので古すぎ、いまいちピンとこないところがあった。
が、この本は日本の大学や官公庁、新聞が行った社会調査について、その問題点を明快に指摘してくれるのでわかりやすく痛快だった。この本を読む前に自分でも???と思うこ...続きを読むとはあったが、改めて新聞等に載っている社会調査のそのお粗末さについて、がっかりもさせられた。
筆者の提案のように、これからはリサーチ・リテラシーが学校教育でも行われるべきだろうと思うが、果たしていつ実現されるだろうか。それをただ待っているだけでは仕方ないので、今後も自分自身で積極的に勉強していくようにしようと思うし、子供にも勉強させていこうと思った。

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Posted by ブクログ 2014年09月03日

難しい個所もあるけれど、読んでおいて決して損はしないなと感じます。あらゆる調査データがどのような背景で作られているのか、「バイアス」とは何かを通して、調査を鵜呑みにしないことの大切さを知る事ができます

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Posted by ブクログ 2014年03月30日

 こういう「社会調査」がありますよ、とかいってグラフが出てくると、なんかそれだけで「正しいんだぁ」と思ってしまいがち。オレはそんなことない、とか思ってても、やっぱりよくよく警戒しないとだまされちゃう……ということがよくわかる本。

 もちろんこの本は「世の中、バカな社会調査がいっぱいある」ってことを...続きを読む告発する本ではあるのだが。そういうひとごとではすまされない。「そんなことは知っている」つもりのあなた。よりによって自分が「だまされる阿呆」になるとは……という、認めたくない事実に、きっと豊富な事例を読んでいくうちに気がつくことになる。

 この本を読んだら最後、今後目にするすべての社会調査について、眉につばつけながら読まなくてはならなくなる。まことに手間なことである。が、世の中それでちょうど、と思えるほど、クズな社会調査ばかりなんだね。マスコミや学者に対する「覚悟」が、読み終わった頃には身に付くはず。

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Posted by ブクログ 2014年02月09日

なにがすごいって、各種の調査を「ゴミ」とバッサリ切って捨てる思い切りの良さ。筆者の言う通り、朝日新聞は偏りはあるものの全てを開示しており潔い。

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Posted by ブクログ 2022年11月22日

佐藤郁哉の推薦本である。文春新書の形式であるので、ビジネスマンが片手で読めるようにすらすら読める。ただし、学生にとっての例が多いとは言えないので、これをもとにして卒論に大いに参考になるとはいいがたい。
 副題にリサーチ・リテラシーとあるように、統計調査のウソとして考えた方がいいであろう。

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Posted by ブクログ 2022年07月09日

世に蔓延る社会調査の問題点を指摘・解説する本。

調査数・調査方法・調査結果から導き出される結論のおかしな所を、実際の記事を紹介しながら解説してくれるので分かりやすい。古い本だけど現在も素人から見ても雑な調査と思えるような記事をよく見るし、大して改善されてないと思う。

筆者の口が悪くてハラハラする...続きを読むけど、内容は勉強になる。

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Posted by ブクログ 2021年03月07日

当たり前のことではあるが、何らかの統計や調査結果を発信する側には、発信する意図がある。
それを考慮せずにメディアの統計等を鵜呑みにすることの危険性を改めて気づかせてくれる本。
特に因果関係が反転している調査や報道は、よく見るような気がする。

調査結果の前提である、調査方法、対象、誰が調査したのか等...続きを読むを考慮する必要性を感じた。

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Posted by ブクログ 2019年05月21日

売れない学者の愚痴という要素が見えるが、内容は結構まとも。
社会調査の問題点は調査母体の選択の欠陥がほとんどだね。人数が少ない、母体がもともとバイアスがかかっているなど。

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Posted by ブクログ 2018年09月24日

色んな社会調査はリサーチリテラシーにかける(著者曰くゴミ調査が多い)から鵜呑みすべきでない。ではどの点がオカシイか、をひたすら批判しまくる本。
社会調査は自然科学のように絶対的な理論が無いので、解釈次第でいかようにも結論を持って行きやすく、そこを利用したゴミ調査が多いとのこと。

まぁそうだよねーっ...続きを読むて事は理解しつつ適当に読み流せば良いかなと言う本。

社会調査の際は以下に気をつけるべきと言っている。
・母集団の提示、定義
・回答率
・仮説ありきの演繹アプローチであるべき(帰納的解釈はいくらでも出来る)
・誘導する質問はすべきで無い
・目的の明確化
などなど

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Posted by ブクログ 2017年10月19日

・「相関関係」ではどちらが原因で結果かは不明で、時間的にどちらが援交するかはわからない・「因果関係」においては「原因」となる変数と「結果」となる変数が明確化され、時間的にも原因が結果に先行する

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Posted by ブクログ 2017年07月31日

妙にトゲトゲしい本だな、と思いながら最後まで読んでみて、著者略歴でなるほどと膝を打った。『40歳からの知的生産術』の著者か!
道理で品がないはずだ。こんな人の著書を再び買ってしまうとは何とも不注意だった。
内容自体は可もなく不可もなくで、先日観たオイコノミアで大竹先生が説明されていた内容とほぼ同じ。

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Posted by ブクログ 2014年05月24日

社会調査がどのように意のままに公表されているかわかる本。
調査結果をうのみにせずに疑ってかかる姿勢が大事。

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