【感想・ネタバレ】半落ちのレビュー

あらすじ

「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。2003年このミステリーがすごい! 2002年週刊文春ミステリーベスト10 第1位。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

キャラクター達が「澄んだ目」に引っ張られすぎな印象もあるけど、全体的にテンポがよくストーリーもまとまっていて読みやすかった。
梶警部目線での展開が一切ないことに賛否両論らしいが、そこは想像の余地があっていいところだと個人的に思うのでむしろ良かった

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2026年09月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

梶の逮捕される直前の空白の2日間、警察と検察の癒着、アルツハイマー患者の介護、などなど…テーマが盛りだくさんの本作。

梶が語りたがらなかった理由に、自分の息子と同じ病気にかかった子供へのドナー提供が関係してくるとは。
奥さんを殺したのもアルツハイマー患者の介護をしている人にしかわからない複雑な心情が影響しているのがひしひしと伝わってきて、妻殺しを端的に非難できない。
妻殺しの汚名を冠してしまった故に、過去にドナー提供した子供に悪影響があるかもしれないと、空白の2日間で会いに行った事を隠し通そうとするその気概も理解できる。

最後の面会のシーンは本当に泣きそうになった。

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2026年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

半落ちとは、警察に捕まった犯人が全てを自白していないという警察用語。全て自白することは完落ち。

本作における主人公であり妻殺しの犯人は、殺しについては自白するものの、犯行後の空白の2日間については黙秘する。警察、検察、マスコミを巻き込んで、スキャンダラスな憶測も流れるが、誰も真相を掴むことはできずに物語は進行する。
本作で印象的なのは、警察→検察→弁護士→裁判官→刑務官と、刑事手続きにおけるベルトコンベア順に視点が変わるところ。

そして、最後刑務官のところで、空白の2日間の真相が明かされる。てっきり真犯人は別にいて、誰かを庇っていると予想していが、事件とは全く関係のない展開だった。

本作を読んで骨髄バンクの登録を決めた。

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2026年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

てっきり殺してしまった妻への罪悪感とそれまでの日々の感謝が主題になるかと思いましたが、まさか「誰かのために生きる」ということがそういうことだったとは。職業に誇りある手練れの皆さんはうっすらと感じ取っていたんでしょうか。そんな思いを秘めた空白の2日間でしたが、自分のプライドや人生の逆転を狙った人たちから中途半端に世間へバレなくて良かったと思います。世間から食い物にされなくて。検事のキャラクターがかっこいいです。

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2026年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誰が挑んでも崩せなかった。挑む人たちは、いろいろな欲望を抱えて梶に挑むも、梶は絶対に落ちなかった。むしろ彼の澄み切った眼差しに怯んで、自分の悲願を曲げても彼に協力した。
途中、事件は捜査らしい捜査が行われず、梶が止めている以上のことが掴めないのに、複数人が繰り返し記述するので、すごく焦らされたが、その分最後に来たカタルシスはよかった。
またメイン登場人物たちの正義感、野心、功名心、挫折感などは共感しやすく、また同時に嫌悪感も抱いたが、組織悪対個人の対立構造が単純だったように感じた。
トリック自体は単純で、きちんと調べればすぐに分かったものであるのも残念。
カオスを描きたいならもう少し迫力が必要だったかもしれない。

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2026年08月30日

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