【感想・ネタバレ】半落ちのレビュー

あらすじ

「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。2003年このミステリーがすごい! 2002年週刊文春ミステリーベスト10 第1位。(講談社文庫)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

•空白の2日間の意味がわかった時、読んで良かったと思った。
•警察、検察、記者、弁護士、刑務官とそれぞれの職業での心理描写がすごかった。

0
2025年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリなのか警察小説に含まれるのか何とも言えない感じですが、とりあえずミステリのカテゴリで。

さすが映画化されただけあり、面白かったです。

次々と視点が替わり、それと共に時間が経過していくという書き方も読みやすい。

登場人物が多いけども、どの人物も内面がかなり丁寧に描かれており、感情移入しやすかったので、

そういった意味では、それぞれの行動に疑問を感じることも少なかったです。












----------ここからネタバレ----------
















一番気になったのは、

果たして立件に関係ない犯罪後の行動について、何人もの人がこんなにこだわることが本当にあり得るのか?という点です。

そこはやはりドラマ性が強調されていると感じます。

しかもみんな梶寄りになるし。

梶の人物像はちゃんと分かるけども、それでも、ちょっと会っただけの人間が目を見ただけで味方になるというのは、どんだけ聖人なんだ?という疑問は禁じ得ない。

警察と検察が取引して真相に触らなくしたように、

深掘りする必要ないことは深掘りしないというのがリアルなところではないかと感じますが、

みんなやたら「真実」を知りたがるし、謎の正義感?を出してくるなあ…という違和感がありました。

まだ純粋な好奇心とかの方が理解できたかもしれない。



あと、ラストの種明かしがあっさりしすぎて、消化不良です。

各人のその後を知りたかったし、突然登場した池上や、梶についても、もう少しページを割いて欲しかった。

特に梶は、最後に梶の章を設けてくれても良かったのに…と思います。

結局ほとんど語らないので。





警察と検察の関係性はあまりピンとこないですが、

両者の対立や取引、また警察と記者の取引なんかは、ハラハラしながら読みました。

硬直した組織の中で生きるというのは大変なことですね。

0
2025年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

所轄叩き上げの県警警視、エリート検事、社会面スクープを追う中堅記者、落ちこぼれ弁護士、地方裁の判事、定年間近の刑務官という面々が、アルツハイマーの妻を殺して自首した警部と接し、その事件後2日の空白をめぐって奔走する話。彼が自殺しなかった理由、黙秘する理由を、泥臭い権力衝突を交えながら解き明かしていく
1つの純粋な意志に基づいて黙秘し続ける高潔な警部と、出世や保身に汚れた周囲の生々しい争いを対比して描いているように思える。結末はそう意外というほどではないが、描写がとても綺麗で素直に感動する。

0
2025年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

梶総一郎の善性に心動かされるお話でした。(善性という一言で表せるものでは無いですが…)
立場もバックグラウンドも違う登場人物が悩みや苦悩と葛藤している中で、梶の優しさを信じた人たちが見えない絆で繋がっている感じも痺れました。
優しさは、周りに回って自分に返ってくるものですね。

0
2025年03月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

確か大学生の頃に一度読んで、ものすごく胸に残って良かった!という記憶だけがずっとあった。
それから十数年経って再読したわけだけれど…あの頃はピュアだったんだなぁと 笑
今の私には、いい話でしょ!の圧が重すぎて。

2000年代初め頃はまだまだ介護に対する考え方等が違っていたとはいえ、そうは言ってももう少し現実的な試行錯誤もできたんじゃないかと思うし、骨髄提供した後に名乗らないにしても会いに行くのも自分勝手すぎる気がする。
きれいな感動作だから表面だけ読んでいるといいのかもしれないけど、いろいろ考えると「うーん」と思ってしまうことがあった。

0
2025年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アルツハイマーに苦しむ妻に頼まれて殺人を犯した元県警の警察官。自首するまでの空白の2日間をめぐり、県警、地検、マスコミ、弁護士、裁判官の視点で物語は展開する。刑が確定し服役中の男に、刑事はある人を会わせ、男の覚悟が明らかになった。
「クライマーズ・ハイ」のように、苦悩を背負う登場人物の描写をするためにギスギスした人間関係による職場が多く、読んでいると途中で心苦しくなる。

0
2025年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うーん、そっか。

別の犯人が出てくるかと思ったけど、そうじゃない。検事や弁護士が中途半端なところで諦めたかのように討論を辞めるのは、梶がなぜ歌舞伎町に行ったか分かったから?なの?

登場人物も多くて、名前が覚えられない!警察と検察と裁判官や刑務所の違いが分かって勉強になった。
最後のオチがー。うーん、そっかw
AMLって悲しい結末になりがちだけど、この話では生きる希望になっていて良かった。そういえば51歳までだったよねって思い出した。

0
2025年05月24日

「小説」ランキング