あらすじ
スポーツでもビジネスでも高いパフォーマンスを発揮し続けている人は、自分の持つ能力を最大限に発揮する生き方をしています。スポーツ心理学ではそれを技術だと捉え、ライフスキルとして身につけることができるものだと考えています。
本書は、スポーツ心理学博士の著者が自分の最高を引き出す考え方としてライフスキルの中の6つのスキルについて詳しく解説していくものです。成長志向があるが満足する結果をまだ導けていないビジネスパーソンが自分を投影できるような接点を作り、一流アスリートはどのような思考方法をとっているのかをエピソードを交えて紹介します。
第1章 振り回されない自分を作る縦型比較思考
・自分がコントロールできるのは自分だけ
・自分が求めるスタイルを明確化する
・与えられた仕事の中でいかにスタイルを確立するか など
第2章 役割性格を演じ、今の自分を突破する
・成長の過程には必ず苦手なことが存在する
・自分のポジションの役割を、自分なりに考える
・予期せぬ出来事が人を成長に導く など
第3章 ダブルゴールでどんな状況でも力を引き出す
・目標設定にはスキルが必要である
・目標は「掲げる」のではなく「使う」
・ダブルゴールで諦めを回避する など
第4章 継続的挑戦を可能にするCSバランス
・チャレンジとスキルの最適なバランスとは
・人は諦めやすく、退屈しやすい
・CSバランスの中で計算されたゲーム など
第5章 本番で最高の力を発揮する獲得型思考
・本番に強い人と、本番で力を発揮できない人
・結果の明暗を分ける「獲得型」「防御型」
・獲得型思考は縦型の目標があるから生まれる など
第6章 楽しいからやる、オートテリックパーソナリティ
・オートテリックパーソナリティとは?
・いきなり「楽しいから、やる」には行けない
・自分で決めるから楽しくなる など
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分の最高を引き出すためのパフォーマンスを向上させる6つのスキルが紹介されていました。
特に役割性格と獲得型思考は勉強になりました。
PDCAのマネジメントサイクルではなく、仮説→実行→データ→仮説のサイクルが書かれていて、その通りだと思いました。
6つのスキルがバラバラではなく関連づけられていて実践的で好感が持てます。
とてもいい本ですね!
Posted by ブクログ
大学時代指導を受けていた布施さんの本。スポーツももちろんだが、仕事で結果を出すための目標設定方法、役割性格を演じること、獲得型思考を身につける重要性についてロジカルに説明されているので、色々と繋がる感覚が持てる本。去年読んだ中でとても良かった、やればできるのマインドセットという本と合わせて読むとメンタル面は相当勉強になる。
Posted by ブクログ
「自分が最も輝けるスタイルを自覚し、そのスタイルを育てていく」
性格は変わるものではなく成熟していくものだとあり、ここでの成熟とは、コントロールできる領域を広げ、将来像に必要な要素が今の自分には備わっていないなら、その領域を自分で育てていくことが求められる。
また、役割に合わせて性格を使い分けるという考えにも納得感があった。特にリーダーを任された時、その役割にふさわしい振る舞いをどう実行するかを意識することで、自分のスタイルをより成熟させることができるのだと思う。
さらに、小さな目標を積み重ねる重要性も再確認した。最低限の目標を設定し、それを確実に達成する体験を重ねることで、自信やメンタルの耐性が育つ。未知の課題やピンチの場面でも、自分で課題を設定し乗り切る力が自然と身についていく。この「小さな成功の積み重ね」を通して、より大きな目標に挑戦するための土台が形づくられていくのだと感じた。
Posted by ブクログ
縦型比較志向
・自分がコントロールできるのは自分だけ。
・なりたい将来の自分と現在の自分を比較⇒逆算志向
・自分のスタイルを作る
役割性格
・苦手なことも演じ続ければできるようになる
・自分のなりたい理想の姿を演じる
・性格は変わらないが、成熟する
ダブルゴール
・目標か掲げるのではなく使う
・大きな目標ー小さな目標ー最高、最低目標
CSバランス(Challenge、Skill)
・最適な目標設定
・大谷翔平 マンダラチャート
・仮説⇒実行⇒データ
獲得型思考
・「獲得型」と「防御型」
・ミスを恐れない。失敗の質がその後を変える。
オートテリックパーソナリティ(自己目的的)
・それ自体が目的。フロー状態。
・自己決定が重要。それによって「楽しいから、やる」状態になる