あらすじ
1960年――徳島県木頭村(現・那賀町木頭地区)に一人の破天荒な農業技師が現れた。その名は臼木弘さん。臼木さんは、主だった産業のないこの村の特産品として「ゆず」に目をつけた。ただ、ゆずは成長がおそい果物。はじめはゆずの苗木開発に乗り気ではなかった村の人々も、臼木さんのまっすぐで豪快な人柄にひかれ、しだいに協力するように。ゆずが木頭村の特産品になるまでの人々の努力をいきいきと描いたノンフィクション。
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Posted by ブクログ
誰もやったことがないことをやってみること、多くの人を巻き込んでやることの怖さと、偉大さとを熱く感じられます。生きるってこういうことやんなぁ、ってそんなかんじ。
臼木さんが道路わきの山を見上げてゆずの大きな木を見つけてから、ゆず栽培に乗り出し、ゆずの接ぎ木を試し、村議会でも認めてもらうように働きかけ…木頭ゆずが日本のゆずになるまでの道のりは多くの困難と、それを乗り越えていく情熱があったことを知ることができます。
児童書で簡易な表現なのに、飽きずに最後まで読ませます。出会えて嬉しい。