【感想・ネタバレ】NHK 子ども科学電話相談 ものの見かたが変わる 10歳からのQ&Aのレビュー

あらすじ

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人間ってなんだろう? 「うたがう力」を育てる18の対話

「少数派の人たちがいじめられるのはなぜ?」「50年後、人間に残る仕事は何?」「人間よりかしこい生き物はいるの?」――NHKラジオ「子ども科学電話相談」に寄せられた「人間にまつわるギモン」に、各分野の専門家は何を答え、どう問いかけたか。自分を見つめ、やわらかな思考力を育む、親子で楽しめる1冊。

●回答者の先生
動物の先生 小菅正夫(札幌市円山動物園参与)
動物の先生 成島悦雄(元・井の頭自然文化園園長/獣医師)
昆虫の先生 久留飛克明(非営利団体 昆虫科学教育館館長)
昆虫の先生 丸山宗利(九州大学総合研究博物館 准教授)
天文・宇宙の先生 永田美絵(コスモプラネタリウム渋谷 チーフ解説員)
科学の先生 藤田貢崇先生(法政大学 教授)
心・体の先生 大日向雅美先生(恵泉女学園大学 学長)
心・体の先生 篠原菊紀先生(公立諏訪東京理科大学 教授)
プログラミングの先生 岡嶋裕史先生(中央大学国際情報学部 教授/学部長補佐)
ロボット・AIの先生 坂本真樹先生(電気通信大学 副学長)
ロボット・AIの先生 高橋智隆先生(ロボットクリエーター、株式会社ロボ・ガレージ代表取締役社長)

【主な内容】
第1章 「自然」 ――進化するのは幸せなこと?
人間よりかしこい生き物はいるの?/なぜチンパンジーは人間にならなかったの?/なぜ、虫は存在するの?/宇宙は何色ですか?
コラム:「人が動物に学べること」

第2章 「人間」 ――人間ってなんだろう?
どうしてネガティブな人と、ポジティブな人がいるの?/少数派の人たちがいじめられるのは、なぜ?/人はなんのために生きているの?/友だちと同じものが好きだとうれしいのは、なぜ?
コラム:「人間関係とSNS」

第3章 「心」 ――科学は知っている?モヤモヤの答え
自信がなくて、いろいろな挑戦をすることに不安がある。どうしたらいい?/人はなぜウソをついてしまうの?/「いい子」「悪い子」のちがいって何?/感情がコントロールできなくなるのはどうして?/どうして人はストレスを抱えるの?
コラム:「孤独との向き合いかた」

第4章 「人工知能」 ――未来はどこまで見えている?
50年後、人間に残る仕事は何?/AIやロボットに頼ってばかりいると、人間は退化するの?/人間とロボットは結婚できる?/AIに善悪の判断はできますか?/どんなAIがいちばんかしこいの?
コラム:「AIは人の気持ちに寄り添えるか」

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Posted by ブクログ

NHKラジオで放送している『NHK子ども科学相談室』の書籍2022年度版。

子どもの疑問を専門家の大人たちが、なるべく専門用語を使わずに答える。

周りの大人が答えられないから、こうして電話してくるのだろう。

わたしも、聞かれたら答えられないなー、というような非常に面白い質問が並べられている。

というか、大人でもおんなじことを疑問に思ったり、悩んだりしているよね。

Q 人間よりかしこい生き物はいるの?

Q 宇宙は何色ですか?

Q 人はなんのために生きているの?

Q 友だちと同じものが好きだとうれしいのは、なぜ?

Q「いい子」「悪い子」のちがいって何?

Q 人はなぜウソをついてしまうの?

Q AIやロボットに頼ってばかりいると、人間は退化するの?


専門家のアンサーがどれも素敵で、未来多き人間=子どもに良きものを残したいという思いがストレートに伝わってくる。

いちばん、参考になったのは第二章の『人間』と第三章の『心』かな。

人間って面白いよね。

物事にはいい面、悪い面両方ある、というのを理解し始めるのが、十歳前後なのかもしれない。

表紙の装画は中田いくみさん。

0
2025年02月12日

Posted by ブクログ

子どもからの電話相談ということだけれども、大人が読んでも勉強になる内容だった。人間の賢さや感情の善し悪しについてや、AIとの関わり方など、これからの時代に生きる人にとって大事だと思われることが、やさしい言葉で解説されている。特に「いい子、悪い子のちがいって何?」の章は、大人にこそ読んでほしい。子どもに一方的に自分の「よい、悪い」の価値を押し付けるのではなく、子ども自身が判断できるように、コミュニケーションをとっていこうと心に留めた。

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2022年10月15日

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