あらすじ
バージニアの片田舎に育ったジェシーは絵を描くことに憧れていたが、周りはわかってくれない。そんなジェシーをすばらしい世界に連れて行ってくれたのは、となりに越してきた風変わりな少女レスリーだった。ふたりは、テラビシアと名づけた秘密の場所で友情をはぐくみ、ジェシーは新しい世界にふれる。しかし、突然の出来事がふたりをおそって………。アストリッド・リンドグレーン賞受賞作家キャサリン・パターソンの名作。
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Posted by ブクログ
僕とあの子の世界がすべて。
ジェシーの隣に越してきたのは、レスリーという女の子だった。2人は仲良くなり、テラビシアという秘密の国を共有する。ある日、ジェシーがテラビシアに行かなかった日、レスリーは——。
大切な人を亡くしたとき、どうするか。レスリーを亡くしたジェシーの反応がよくわかる。何も考えられなくて、自分を責める気持ちが沸いてきて自暴自棄になって、でもどん底まで落ちたらだんだんと普通に戻ってくる。日常を撮り戻そうとする。
喪失の後に成長がある。悲しいことだけど。2人の秘密だったテラビシアに妹を招いたジェシーはこれから世界を広げていく。レスリーから与えられたものを、今度は自分が分け与えていくだろう。