【感想・ネタバレ】この痛みに名前をつけてよのレビュー

あらすじ

ドラマ、映画、小説。ジャンルを超える気鋭のクリエイター最新作。

家から出たい。でも出られない。
引きこもりになってしまったわたしは、たったひとりで世界から取り残されていた。
ひとりの女性と出会うまでは。

「わたし」は40代で引きこもり。
昔ながらの考えを持ち、引きこもる自分を認めてくれない父との接触を避けつつ、
優しく寄り添う母親に頼りきる生活を続けていた。
ところがある日、何の前触れもなく、母親が「わたし」の前から消えてしまう。
そして現れたのは父から依頼を受けたという「鴨」と名乗る若い女性だった。
痛みの先へ。カウントダウンが始まる。

「痛み」のない人生なんてない。
だけど、そんなもの、ないほうがいいに決まってる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

テンポの良さと読み易い長さで一気に読み終えてしまった。四十間近の引きこもりのすべてを身内の罪にしてしまう身勝手さと、自分が嫌いで堪らない中でもがいている姿がリアルに描かれていている。これは利己的になったことがあるかそうでないかで共感性が分かれると思う。鴨ちゃんは確かに救いだったが、聖人でも天使でもない、どうしようもない人間だからこそ主人公は死を選ぼうとした。それでも鴨ちゃんは救いなのだ。「NHKにようこそ」を彷彿とさせる物語で個人的には好きな小説だった。

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2026年09月10日

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