あらすじ
「わかる!」「あるある!」
“妙齢の女性”たちの共感の嵐を呼んだ『Marisol』連載を、大幅に加筆・改稿。
待望の単行本化!
退屈な食卓に、ひと匙のユーモアを。
本当は受け継いでいきたい「大久保家の味」。
酒の力を借りてぐいぐいアピールしてきた若かりし日の恋。
大福の皮とあんこを分け合う、相方・光浦さんとの関係。
OLと兼業だった自分を育ててくれた『めちゃイケ』の思い出……。
体力・食欲・性欲…いずれも減退していく40代から50代へ。
大久保佳代子の半世紀を食の思い出とともに、
等身大の飾らない文章でユーモラスに描いた、妙齢女子たち大共感のエッセイ42本。
【本文より】
私にとっての40代は人生の分岐点でもあったと思います。
というのも、私の最後の恋愛は40代前半で。たまに思うんですよ。あそこで一発逆転を決めていれば、結婚していたかもしれないし、子どももいたかもしれないなって。
40代はまだそんなラストチャンスが残されているんですよね。でも、私はそのチャンスを掴もうとしなかった。仕事も楽しかったし、変なプライドもあったしね。
それを50歳になった私は少し後悔している。「あそこでもう少し足掻けばよかったな」と……。
すべては自分が選んだこと。ひとりで生きている今の自分は「しょうがないよね」と受け入れています。(「四十路の恋と後悔と」)
●家族 ―私を育てた大久保家の飯―
冷や飯とふりかけ。兄妹だから、わかる味/どんな高級店よりも美味い、母親が握る武骨なおにぎり/愛犬パコ美を太らせた、独女の寂しさと甘やかしメシ ほか
●恋愛 ―男と女と欲とエロス、甘く苦い恋の味―
酒の席の反省を『ピルクル』と一緒に飲み干す二日酔いの朝/大好物のイクラも、幸せも、「すぐ食べない」が大久保流 ほか
●女友達 ―悲しいとき、楽しいとき、支え合う仲間と囲む食卓―
「もっと太れ、もっと太れ」と願いながら親友にすすめる高カロリー食/咀嚼が面倒で素うどんをすする、大人女子の憂鬱な休日 ほか
●仕事 ―働いて手に入れる、とびきりの一皿―
語りつくせぬ思い出が詰まった『めちゃイケ』めし/大福の皮とあんこを分け合う、光浦さんとの不思議な関係 ほか
●ひとり飯 ―人生を「ひとり」で歩く、妙齢女子の「おひとり様」ゴハン―
持て余した母性を注ぎ育てる、妙齢独身女子のぬか漬け/完食できずに半分残った、40代の『まるごとバナナ』 ほか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
Podcastで大久保さんのラジオを聴いてますが、いかにもいい女風な落ち着いたトーンの声と、ちょいどいい塩梅の笑える下ネタが大好きです!
そんな大久保さんのエッセイはどんななんだろう?? 音声と活字では結構イメージが違ったりして、、、なんて思いながら読み始めましたが、全編大久保さんらしさ全開の内容でした。
お笑いの華やかな世界に身を置きながら、一人の妙齢独身女性としての葛藤や老いへの不安は、たとえ職種がちがっても、未婚既婚問わず共感できる部分があるのではないかと。
強がったり縋ったり毒づいたり労りあったり、、やっぱ、かっけえなあ大久保さんて。
Posted by ブクログ
あたしもまるごとバナナ食べきれない日が来るのかな…ってちょっと不安になりました(笑)
大久保さんのようにふらっと誘えるような女友達もいないので、悲しくもなりました(笑)
けど、共感する部分もあり、通じるところはうれしくなりました!
テレビでしか知らなかった大久保さんをもっと好きになりました。
お友達になりたい。
Posted by ブクログ
雑誌Marisolに掲載されてたエッセイ集。
とりあえず面白い‼️特に1番最初にできた彼氏とのクリスマスのチキンエピソードはお腹を抱えて笑ってしまった。
年齢が近いこともあって気持ちが分かるところも大いにあり、頷きながら読めた。
さくらももこさんの本みたいだった
Posted by ブクログ
分かる、分かる〜!!と共感の嵐。昔は芸人さんて全然好きじゃなかったのに、私も年をとって彼ら彼女らの本を読むようになって当たり前だけどTVで見せているのが一面でしかないと気づいてから魅力的に映るようになりました。なんだかんだ家族や友だちを大切にしている大久保さん、これからも活躍をお祈りしています。
Posted by ブクログ
私も初めてまるごとバナナ食べた時美味しすぎて感動した!
そして今は大久保さんと同じくまるごと一つは食べ切れない(笑)
大久保さんの方がちょっと年上やけど共感できること多すぎて楽しかった!
Posted by ブクログ
一人の覚悟を感じる。
いとうあさこさんをはじめ、心強い友達がたくさんいる佳代子さん。
自分も一緒に飲みにいって
隣にいるような「大丈夫だよ」と
そっと寄り添ってくれる一冊。
Posted by ブクログ
テレビでよく見る大久保さんが、より近くに感じられるエッセイ。
愛犬のそばでお気に入りのドラマをみながら晩酌をしたり、女友達と飲みに行ったり、日常そのものなんだけど、面白さも淡々とした感じもありで惹かれる。
相方の光浦さんとの距離感もいい。
人の孤独、について考えさせられた。
Posted by ブクログ
大久保さんがテレビ出演してたら、絶対おもしろいから見ちゃうくらい好きです。
大久保さんとほぼ同世代なので、身体の変化、心の変化、親への気持ちなどなど、などなどなど、共感できることばかり。
テレビの中の大久保さんからは知り得ない、大久保さんを知ることができて嬉しかった。私も独り身で、大久保さんを勝手に同郷の友達のような気持ちで応援している。今日も大久保さんがハッピーだといいなぁ。
20250627
Posted by ブクログ
思いのほか感化された、初めてのエッセイ。
やっぱり芸人さんの文章おもしろい!私の日常にも起こる”あるある”が、大久保さん視点の解説付きで表現されていて、ちゃんと読める事象に昇華されている。一方で、読み進めるうちに大久保さんがプロとして必死にくらいついてきた過去が垣間見れ、P150の1ページが私の心に響いた。この1ページのための149ページだったと感じる。今となっては丸くおさまっているようで、過去たくさんの修羅場を乗り越えて今の大久保さんがあるんだな。日頃テレビではみれない大久保さんをみれた。苦手な仕事から逃げないでとことん向き合ったら強くなれるんだよな。あとは、それを楽しむこと。
Posted by ブクログ
妙齢女子・大久保さん。テレビで見る肉食酒飲みだけじゃない庶民派な感じとか、家族についてのエピソードがたくさん。雑誌のエッセイに加えての書き下ろしの文章も載ってるんだけどそれがまた共感しかない。ますます好きになった。
Posted by ブクログ
私もあと20年くらいしたらこんな感じなのかなあ、と思いながら読みました。大久保さんは文章も面白くて、大久保さんらしさ全開。「まるごとバナナ」ってバナナ1本丸々のことかと思いきや、そういうスイーツのことなのですね、読んでようやく分かりました。おそらく私も食べきれなくなっている。昔は食べ切れた…。いや、また読みたいです。
Posted by ブクログ
ひとりでも寂しくないって、楽しんでいる人もいれば、ちゃんとひとりでさびしいって思う人もいて。何か思うって大事。
食よりも大久保さんの生活に興味が湧く。チンしたら不味くなるレンジって?パコ美との晩酌も気になる。
そして、大好きなあさこさん。素敵な友だちだなあ。ずっと仲良しでいて欲しいなあ。
加代子が思う幸せに、なって欲しい。
何年も前の言葉とは思えないくらい、ずっと素敵な大久保さんでした。
Posted by ブクログ
いとうあさこさんのエッセイを読んでから、NHKラジオ「あさこ佳代子の大人なラジオ女子会」も欠かさず聞くようになった。ラジオの中でも仲良しな二人ですが、あさこさんが大久保さん好きすぎて「(愛が)重い!」「ストーカー!」とバッサリと切り捨て、どちらかというとクールというか自立してる女感が強いのかなという印象がある。
今回のエッセイを読んでみて、その印象は変わらなかったが親友であるいとうあさこさんと比べると大久保佳代子さんの方が性格が悪い気がする(そんな所も好き!ってなれる悪さ)。これは悪口ではなく、人間観察の仕方だったり人付き合いだったりが、ひねくれながらも奥底には愛があり人間臭い感じがたまらない!
いとうあさこさんはスタッフに対して意外とズケズケものを言い当たりが強い時があるらしいが、大久保佳代子さんは仕事だからと受け入れるというのを前にラジオで話していた。それもきっと大人なんだから…とかそういうのでない彼女なりの感覚があるんだろうなー。
どのエピソードも食べ物に関しているので、食エッセイが好きな人にもオススメ。
Posted by ブクログ
いとうあさこさんのエッセイを読んでいて、たびたび大久保さんが出ていて仲良いんだなぁと楽しく読ませてもらって今回大久保さん側からいとうあさこさんの登場で嬉しくなって。面白かった。
とにかく、読みやすい。
Posted by ブクログ
幼なじみの光浦靖子さんと「オアシズ」を結成し、めちゃイケでブレイクした後も数多くのバラエティ番組で活躍している大久保さんのエッセイ。
とても読み易くて、家族の話や恋愛や女友達なども面白くもあり、しみじみとさせられるところもあり。
歳を重ねていくことに諍うこともなく、受け入れているのかなと…でもまだ50ちょいじゃないって思うけど。
食が細くなり、まるごとバナナが食べられなくてもいいじゃないかと。
確かに年齢を重ねるたびにどんどん「どうでもいい」ことが増えていくけどね。
他人に甘えるのが苦手だったという大久保さんだが、甘えることも大切にし、生きるためにダメな時はちゃんとダメになって、誰かを頼れる自分でありたいと思っていると言う。
飲み友でもあるいとうあさこさんといれば大丈夫じゃないかなと勝手に思ってしまったけれど、素晴らしい仲間がいるのは羨ましい。
Posted by ブクログ
40代なんていい歳した大人ではあるけど、それに縛られすぎず、毎日を楽しみ、息抜きをして、自分を労りつつ、健康に過ごせていたらいいなあ。そしてもし独身だとしても、同じく独身の友達と美味しいお酒とご飯を食べよ〜っと思えた
Posted by ブクログ
爆笑ではないけれど、お年頃の女性ならなんとなーく共感してニヤリとするような話がいくつも。
お一人様女性芸人(?)の大久保さんならではのボヤキは、もはやネタなのだろうけど。
結婚しているか否か、子どもがいるか否か、女性の生き方はいろんな分岐で分かれていって、自分の選んだ生き方以外は、想像するしかない。
手にしなかった生き方は、うらやましく見えることもあるだろう。
でもね、たとえば孤独って、どんな生き方にもあると思うのですよね。
独身の孤独はもちろんあるだろうけど、結婚していても、家族がいても孤独なことってあると思うし、もしかしたら一人の時より、覚悟が足りない分キツイこともあるかもなーとか。
知らぬ間に借金つくってる夫とか、いい年して働かない子どもとか、お金の心配だって、自分一人だけどうにかなれば大丈夫という問題でもなかったり。
みんな、人前で見せてる顔が、ほんとうの顔とは限らないわけで。
長い付き合いの相方・光浦さんとの関係は、家族とも単なる友だちとも違う信頼が感じられて、ちょっとグッときました。
Posted by ブクログ
たまたま併読してたのがいとうあさこさんのエッセイで、そちらも独身女性の食メイン、かつ二人は親友で互いに登場しあってるし、文体も似ていて、今どっちを読んでるのかわからなくなることも
Posted by ブクログ
大久保さんといい、光浦さんやバービー、あさこさんなど、女芸人て真面目。
よく飲みよく笑い、時に落ち込み孤独を感じている様子に、自分と変わらない中年女性の姿を感じられて妙に安心する。
クールで性欲強めなイメージの大久保さんが、結婚したいと書いているところがまたよかった。
Posted by ブクログ
大久保さんとは世代が一緒なので、面白可笑しく読ませて頂きました。
確かにやっぱり「めちゃイケ」ですね。存在を知ったのは。
面白かったな~
今は落ち着いた雰囲気で、存在感もあって好ましいです。
真面目な方なんだな~と。
バナナ1本食べきれないのかと思ったら例の「まるごとバナナ」だった。
最近食べてないな~私も食べきれなかったりして。
Posted by ブクログ
テレビで拝見していたイメージ通りの大久保さん。
「~っていうね」の話し口調もそのままで飾らない姿が良い。
本作は大久保さんが42歳から50歳までの8年間、雑誌『Marisol』に連載していたエッセイを纏めたもの。
家族・恋愛・女友達・仕事・ひとり飯など、どれも私達の身近なテーマで共感ポイントが盛りだくさん。
実家へ帰省する前は家族が喜びそうなものをウキウキしながら選ぶのも一緒。
時に将来への不安や孤独を感じたり。
そんな姿は私達となんら変わらない。
以前から好感を持っていた、いとうあさこさんの事も更に好きになりました。