【感想・ネタバレ】『三国志』に学ぶリーダー哲学のレビュー

あらすじ

中国の歴史のなかでも、特に日本人になじみの深い時代を挙げるとすると、後漢末期から晋王朝成立までの『三国志』の時代は外せない。この時代は複雑な外交が展開された時代でもある。こうした外交の難しさは、大きく時を経た現代においても変わるところがない。また、『三国志』に描かれる人間の葛藤や苦悩、智謀と計略、危機に際しての行動や決断、悲運や幸運などは、今の時代に生きる我々が共感を持って重ね合わせることができるものばかりだろう。
本書は『三国志』に登場する数々のリーダーの実像に迫り、その優れたリーダーシップをエピソードともに解説するものである。さまざまなリーダーのマネジメント手法を紹介しており、現代に応用可能なストーリーを豊富に解説。不確実で先の見通せない時代状況にあって、日々の意思決定に悩んでいるリーダーこそ、過去の歴史に学ぶ必要がある。人生の方向性を見失いそうなとき、行き詰まりそうなとき、歴史書には解決のヒントとなるものが必ずある。『三国志』はそんなヒントの詰まった宝庫である。

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Posted by ブクログ

三国志正史より現代人に役立つヒントを与えてくれる本。
個人的には袁本初、劉景升父子を思うなりの賈詡が印象深い。中国では死を覚悟して諫言する参謀が名臣とされそうだがこの男の場合ヒントを与えて自らに気づかせるということをしている。結果として77歳まで生き延びている(しかも出世している)ことから真に「賢い」ということを示唆してくれている。

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2021年07月11日

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