あらすじ
人間は健全な脳を保つために、「積極的に忘れる機能」を持っていた! 最新の脳科学をもとに、「記憶と忘却」の正体を解説。脳寿命を延ばすメソッドのほか、「忘れたい記憶」を消し「忘れてはいけない記憶」を維持するための方法を提案。
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Posted by ブクログ
ニュートン式超図解 脳 という本と
並行読みしてたら、何だか楽しくなって
最後まで
読んでた内容、忘れた!
忘れる事が新たな記憶をもたらす
情動を伴う記憶は 集中系で対処
多様性とは、記憶の取捨選択の中から考える、
思考性の違いもあるのだと
定着させるためには何度か読まなくては!
すごく楽になる本、出逢えて感謝
Posted by ブクログ
まず、忘れるのは全く悪いことでなく考えるために必要なことであること、何かを覚える=何かを忘れることに今までの考えを刷新された。
加えて、「過去の恋愛の記憶は新たな恋愛で塗替えろ」やアイデア創造のベストセラー『アイデアのつくり方』の経験則が脳科学的に説明されていて、これまでの日常生活でのなんとなくの経験知の点が繋がっていく感覚を得られた。
文献等のエビデンスが記載されていたらもっとよかったです。
Posted by ブクログ
記憶のメカニズムについては、一応心理学で学習したことがあって、すべてが新情報ということでもなかったのだが、それでも、忘れるために「エネルギーを使っている」ということはとても興味深かったし、小さい頃から「忘れることは悪いこと」と刷り込まれているのだという主張には、大いにうなずいた。
とにかく、最初から最後まで大変興味深く、面白く読めた。「不必要な記憶」は、これからどんどん消していくぞ!
Posted by ブクログ
加齢に伴うもの忘れは当然のことで,容易に新しいことが記憶できなくなっても、もの忘れが多少増えても病気などではない。高齢になってからのもの忘れは「記憶の総量が大きくなったこと」「経験が豊富になって行動に余裕があること」の2つが主原因。
喜びの感情によって新たな記憶が残りやすいが、新たな環境や情報によってドーパミンが生み出されるのは即座核の反応によるので個人差あり。3歳までに完成する情動記憶の回路がどれだけしっかり作られているかによって、喜びの感じ方が大きく左右される。
セロトニンの分泌が減ると鬱になる。セロトニン不足は記憶の形成が不良になる。原因はセロトニン不足により海馬でのシナプス強度の過剰な増強を引き起こし、記憶の形成を妨げるから。シナプス強度は濃淡がないと記憶の定着に結びつかない。
セロトニンを増やすには、日光浴10〜20分、米、大豆,乳製品を食べる、リズミカルな運動(ガムを噛む)讃美歌や読経。が効く。
鬱っぽい時は何かに集中する時間を持つといい。鬱は分散系が過活動に陥っているから。
運動は脳にいい。その理由は
運動することで筋肉から様々な成長因子が分泌され、それが脳に届いて脳を守ってくれている。特に重要なのが「ICF-1 (インスリン用成長因子)」と「VEGF (血管内皮細胞増殖因子)」という分子で、これらは、ニューロンやグリア細胞の直接的な保護効果を持っている。さらにこの物質は脳に入ると「BDNF (脳由来神経栄養因子)」やセロトニンといった脳細胞全体を保護する分子の分泌も促進してくれるから。
さらに、BDNFと言う分子には、ニューロンを細胞死から守って生き延びさせる作用があり、いろいろな疾患との関連が指摘されている。アルツハイマー病では血中のBDNFレベルが低下していることが示されている。そして運動によって分泌されるこれらの成長因子は、海馬の血流を増加させ、神経新生も増やし、結果として、記憶も含めた認知機能を改善させる効果も示されている。さらには炎症を促進する「IL-1 β」を減少させて、脳の慢性炎症を抑える働きまである。良いことずくめ。