感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
久しぶりの八咫烏シリーズ。
前作までの内容か抜けてるから微妙かと思ったら問題なく楽しめた。
今回は長束さまと路近の物語。
と思いきやメインはまさかの翠寛。
いつぞやに雪哉と対立して完全なる敵だと思っていた翠寛ですよ。
びっくり。
路近と昔馴染みだったということで、翠寛視点で路近がどんな人物かを掘り下げていきます。
また「赤ちゃん」と評された長束さまの教育係としても大活躍。
これがまたいいキャラしてて。
印象がガラッと変わって好感度爆上がり。
初登場時はあんなに完璧で素晴らしい人物に見えた長束さま。
ポンコツっぷりが確かに「赤ちゃん」笑。
路近も芯は通ってるけど、お気に入りのおもちゃで遊ぶ子どもみたい。
ある意味いいコンビかも。
冒頭で「真の忠臣とはなにか?」に対する奈月彦の答え。
果たして奈月彦にとって雪哉は真の忠臣だったのか…もう知ることはできないのかな。
Posted by ブクログ
第2部始まってからずっと地獄で、急に長束様と路近の過去回だキャッキャと思って読んでたらちゃんと最後に地獄に引っ張り戻らされた辛い。
もう2部始まってから毎回最終的な感想「辛い」しか言ってない気がするんだけど、雪哉は最大多数の最大幸福を前提として動いていてその為の犠牲に自分自身が入るのを厭わない男だから、この先に雪哉の幸せがある気が全くしないの!!
わたしは!!推しには!!!幸せで居てもらいたいのに!!!!なんで!!!!
Posted by ブクログ
初登場の時は翠寛にあまり良いイメージ持っていなかったけれど、彼含め路近のイメージもがらりと変わった。清賢の片腕が無い秘密が書かれていた。道理とか義とかについて考えさせられる。過去編かな?と思ったら前巻軸にも絡んできた。貴族だろうと谷間だろうと辛いものは辛い。もう奈月彦が金烏の代につく前から未来が決まっていそうにも見えた。傀儡政権ダメ、絶対。相変わらず雪哉が闇堕ちしてるので誰か救いの手を。金烏に物怖じしなかった頃の彼をもう一度見たい。
Posted by ブクログ
面白かった。
清賢、翠寛ともに好きになった!
奈月彦に、猿との決戦で雪哉のしたことは本意か?と言う質問に対しての答えが、またよかった。
ラストに、「追憶の烏」のネタバレが凝縮されていて、読む順番を間違えてしまったので、井の中の蛙状態になってしまい、急いで「追憶の烏」も読みました。
まとめて読むとなお面白くて、全作読み返したい想いに駆られています。
Posted by ブクログ
阿部さんってすごいなぁと思った一冊。路近の話しかと思いきや翠寛の話しかと見せかけて長束のお話しか〜と思ってたら…まじ天才だ。翠寛の事ちょっと好きになっちゃったな。けど私は澄尾が好きなのだ
Posted by ブクログ
あいかわらず、ファンタジーに包みながら生きる中での真を突く中身のある物語だと思う。
真の忠臣とはなにか
なぜ人を殴ってはいけないのか
賢く完全無欠の跡取りといわれ育てられたが人を思う心がないと判断され、あらゆる手段で親から刺客を送られる暴君路近。
その根っこにあるのは育ちのなかでの大人の矛盾。力を求めることのおぞましさを説きながら、大いに力をふるうべきだという。
親としてや子どもたちに関わるものとして、誤魔化さず疑問に徹底的に付き合い、問答を続ける意味を思い知る一幕が、路近と清賢の一晩あかす問答により暴力に頼らずに過ごした場面。
また
「こうあるべき」ではなく「どうあるべきか」
授業で教わった内容が何であれ、他人の唱えた字義を諳んじるだけでは、ただの阿呆だということです。
全ての階層の者が揃う勁草院で多様な価値観に触れ、覚えるべきと教えられた貴族の考え方をそのまま飲み込むのではいけないと気づいた清賢。
大貴族の中で崇められ続け、矛盾の中で心を欠いた路近。
この2人の師弟関係とともに、翠といった魅力的な人物の生い立ちが細かく描かれて、それぞれの章に引き込まれた。
Posted by ブクログ
面白かった!!!
長束、路近、翠寛の物語と絡ませつつ、紫苑の宮がどういう経緯で澄生になったのかが分かりやすく描かれていた。
長束の成長が良かったです。
いよいよ朝廷に戻った澄生が、どんな風に雪哉と渡り合うかがますます楽しみ。
Posted by ブクログ
ようやく予約待ちが回ってきた、第二部三作目
外伝気分で読んでいたけれど、三作目。
長束とその部下二人の話。
これは過去作を読み返さないといけない奴では?
そして次あたり、娘がようやく表に出るの、かな?