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Posted by ブクログ
『天使の卵』は読んでないけど、映画化を記念したアナザーストーリーとのこと。
19才の夏姫は、かつて同級生で恋人の歩太が、自分を捨てて8才上の姉で精神科医の春妃の恋人になっていたことに衝撃を受けて、罵倒し、その日妊娠中の姉が命を落とした。(天使の卵)
夏姫は高校で担任していた慎一から想いを寄せられるが、彼もも大切な肉親を失って傷ついていた。27才になった夏姫と大学生の慎一が再会した。(天使の梯子)
29才になった夏姫が、この間のことを回想する。
なんかすごい話で、ちょっとついて行けなかった。
Posted by ブクログ
天使の卵のアナザーストーリー。
同じ時の流れを違う人物の目から見ると、全然違った景色になりますね。
天使の卵を読んだ時とは、また違ったものが心に残りました。
天使の卵と読む順番が変わると、印象も変わるかもしれません。
Posted by ブクログ
『天使の卵』のサイドストーリーで、主人公に対する作者の思いの深さを知る一冊。
恋愛対象が自分から姉に移るというあるようなないような設定ではあるが、そんな状況下に置かれてしまう主人公の心のうちが実によく、隠されることなく描かれていると思う。恨みと愛情、信頼と裏切り、相反するテーマが心の中で葛藤している中で突如現れる物語の終わり。同じような状況下に置かれたら自分は正気を保てるかどうかすら怪しい、と感じてしまう。
Posted by ブクログ
天使の卵というのが本編らしいのだが、そちらを読まずにこちらを読んでしまった。お姉ちゃんに恋人を取られる話だが、しっとりとした文調でまとまっている。
Posted by ブクログ
「天使の卵」「天使の梯子」で登場した夏姫の視点から見たアナザーストーリー。でも半分だけ。「ヘヴンリーブルー」の方は、散文式の文章ながら、歩太が春妃と付き合っていることを知った思い、春妃が亡くなる時の思いなど「天使の卵」ではその描写はあまり無かったので知ることができたのは収穫。出来れば小説の形で読みたかったなと思うのでその点は微妙。完結編「天使の柩」も近いうちに読んでいきたいと思う。
Posted by ブクログ
夏姫目線。
『天使の卵』では、どうしても歩太と春妃に感情移入してしまうので夏姫のことは正直、明るいけど子供っぽい、気の強い子と思っていた。
それはそうなんだろうけど、夏姫側から物語を追うと、大人になって回想する形を取っているからか、彼女もまた救われない人だったということがわかってすごく切ない。
両方読むと、誰が悪いとか、どの選択が正しかったのかとか、ないような気がしてくる。
でも10年経って、それぞれが過去をやっと乗り越えて、一歩踏み出すことができたのかな。
あとがきの著者のブログが面白かった。作家の1日の過ごし方が垣間見れて。小説を書くだけじゃなく、宣伝やらインタビューやらで忙しそう。あと、すごい夜型の生活で驚いた。
(20140511)