【感想・ネタバレ】ゲッチョ先生のトンデモ昆虫記 セミチョコはいかが?のレビュー

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Posted by ブクログ 2019年08月15日

ゲッチョ先生の本はどれも面白いので生物好きにはおすすめ。今回はポプラ社から出ているので、数年で買えなくなることもないだろう。
ゲッチョ先生は絵がプロ並なので、いつも表紙も自分で描いているが、この本は珍しく別の人(藤原徹司)。表紙に人間がいるのが新鮮。ゲッチョ先生と仲間たちが描かれており、知っている人...続きを読むが見れば誰だか分かるだろう。
内容は読みやすいものの、いきなりジャンプする蛆から始まるので、ハードルは高い。虫ぎらいの人にはかなりキツイかも。さらに内容は虫を採ってきて食べるという方向で進む。ゴキブリも詳しく書いてある。
『野菜探検記』や『ネコジャラシのポップコーン』でも野菜の原種や様々な植物を食べまくっていたゲッチョ先生が、今回は身近な虫をたべまくる。(芋虫タイプより甲虫の成虫が多い。)
美味しい虫はエビのような味と書いてあるものが多く、外骨格を持つ生き物なんだから味も似ているんだなあ、と思う。エビが大好きな人は虫も食べてみるといいかも。
私は虫は好きだけど、きちんと調理されたもの以外は食べたくない。が、どんな味かは興味があるので、とても面白く読んだ。
ゲッチョ先生にいろいろ教えてくれる(ゲッチョ先生だってかなりの知識を持っているのに)「虫屋」のスギモト君がいい味出している。研究者でない虫を捕まえる仕事ってあるんだね。スギモト君の書いたものも読んでみたい。虫好きの子どもたちに希望を与えると思う。
パクチーが苦手な人はカメムシの臭いって言うけど、「タイではカメムシのにおいが好まれていて、人工合成されたニオイのエキスが、バニラエッセンスのように売られている。」(P70)とあるので、あながち間違ってもいないのかも。

昨年国立科学博物館の昆虫展で白い羽にニコニコマークの顔みたいな模様があって「ニコニコゴキブリ」と紹介されていたゴキブリの標本があったのだけど、そのゴキブリについては書いてなかった。あれはどこにいるゴキブリなんだろう。

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