【感想・ネタバレ】ジャズのレビュー

あらすじ

1920年代の冬のある日、男が若い娘を撃ち殺した。娘は男の愛人だった。男の妻ヴァイオレットは娘を激しく憎み、柩のなかの死者の顔に切りかかった。しかし、ヴァイオレットは次第に死んだ愛人のことを知りたいと思いはじめる……。
都会に暮らす男女のなかに生き続ける、時をさかのぼる憧憬と呪縛。過去、現在、未来を自由自在に往来しながら、饒舌な謎の語り手によって、事件の背景が明らかにされていく。ノーベル賞作家が卓越した筆致で描き出す衝撃作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

作品紹介にもあるが、化粧品のセールスマンをやっているジョートレイスが、恋に落ちたドーカスを射殺してしまう。ドーカスの葬式の日にトレイスの妻ヴァイオレットがナイフで切りつける。トレイスは親が赤ん坊を捨てた孤児、ドーカスは暴動で両親が殺されている、ヴァイオレットは、母親のローズディアが井戸に自殺している過去をもつ。登場人物のつらい過去を背景に、お互いの愛を正常に育むことができない。読めば読むほど味わい深い、何度も読み返したい一冊。

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2022年01月15日

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