【感想・ネタバレ】イオカステの揺籃のレビュー

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毒親の連鎖が生んだ悲惨な物語。自分の子供を愛せない親、異常なまでに子供に執着する親、この現実離れした出来事が実際に毎日のようにニュースで語られているのが悲しすぎる。

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2023年06月26日

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狂気に満ちた「バラ夫人」青川恭子。恭子の痛ましい生い立ちが災いの火種となり、孫に執着心を燃やし始める。 彼女の言動に同情の余地無しだが、悲しい結末だった。羽田完の優しさに一息つけた。

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2023年02月11日

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恭子さんが御手洗に行った時に嫌な予感はしたけども…とにかく悲しい。

恭子さんのお母さんがとにかく酷すぎてムカムカイライラしっぱなし。

玲子には唯一共感できた。

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2022年12月25日

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もう読んでいて恐怖心を感じて読んでしまいました。イオカステとは読んでその意味を知って下さい。『ゆりかごを揺らす手』と言うサイコスリラー映画を思い出してしまいました。読む手が震えて一気読み間違い無しです。遠田潤子さんこんなにも引きつけられる作家さんはいません。あなたも読んで恐怖を感じて下さい。

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2022年08月09日

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ただただ登場人物が狂気。女性は家庭によって壊れていくんだけど、男性はそれでも鈍くて女性に理想を求めてる(マザコンでもあり)状態のほうが怖い。

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2024年05月02日

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装丁の美しい深紅の薔薇が読後は禍々しく目に映る。

薔薇が咲き乱れる家で、一見何不自由なく暮らしていた青川恭子だが、長男の嫁の妊娠を機に常軌を逸した行動を取り始める。
その姿はまるでホラー。
恭子の言動に狂気を感じ恐怖と嫌悪感が増していく。

物語には複数の母と子の関係性が描かれている。

特に恭子とその母親の背景が見えて来た時、それまで感じていた嫌悪感情は消え一気に哀しみへと変化した。

無償の愛など望むべくもなく、来る日も来る日も呪いの言葉を浴びせられた恭子の苦しみは想像に難くない。

母親の業の深さを思い知らされ胸が痛む。

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2023年02月18日

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めっちゃ怖。
ミステリーっていうかもはやホラー。
これから妊娠したり出産する人は
読まない方がいいと思う。
母娘って色々あると思う。
エディプスコンプレックスとか。
でもいいこともあると思う。
ちょっと偏ってるかも

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2023年01月15日

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ネタバレ

タイトルから不穏。
毒親がテーマだなと思いながら読み進めたが、強烈やらじわじわやら嫌悪感のオンパレード…だめな父親のアホさかげんが箸休めになるほどでした。
私は血の繋がりは最強の呪いやと思っているのでまんまその典型ですね。
異常な親にはその親が居るわけですから結局誰が悪かったん?ってなります。それに巻き込まれた人がただただ不憫。
本当にトラウマレベルの嫌な話です。が、関西弁のおかげか内容はスルスル入りとても読みやすかった。家族関係に問題ない人にはおすすめです。


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2022年12月07日

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きゃー!これホラーだったの?
いつもの暗雲たちこめる遠田潤子+昼ドラ?韓ドラ?

母親大好きで優しいけど鈍い息子
義母に気をつかうけど生理的に嫌ってる嫁
若い女と不倫する父親
母親を嫌悪して実家から離れた娘

嫁が妊娠してから加速する母親の異常な行動…

なんで母親がこんなに壊れていくのか途中までわからないし、読んでる自分も追いつめられてく。

誰一人好きになれない登場人物…
でも気になって読みたい…
恐るべし遠田潤子( ̄▽ ̄)

やっと母親の育った環境がわかった後は、もう可哀想すぎて母親同情派になってました。


自分は大丈夫だろうか?
ウザい姑になってないかしら?
ちょっと心配になってきて余計に怖い(/ _ ; )

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2022年11月28日

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これはもはやホラー作品なのでは と思えるほど、読んでいてゾクゾクとした。
母と息子の歪な関係に迫ったものではあるが、その経緯で同情してしまうのは、自分が男だからだろうか。。

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2022年11月22日

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建築家英樹の妻美紗が妊娠した。バラを生き甲斐として暮らす義母恭子はベビー用品を買ってあげると大量のLINEを送ってくるようになり、まだ産まれぬ孫に異常に固執するようになった。いい人だが鈍感な英樹、全く家庭を顧みない恭子の夫。そして悲劇が勃発。

面白かった。従来の遠田作品とは違う、ホラーとミステリーが一緒になった感じ。超過保護過干渉の恭子の子供時代の思い出の怖さがまた凄い。

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2022年11月19日

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こんな姑は嫌だ。こんな舅は嫌だ。こんなマザコン夫は嫌だ。そして姑の母親は悪魔だ!!かつて『ごきげんよう』の後に放送していた昼ドラも真っ青の愛憎劇。青川家の長男の嫁が初孫を妊娠した。美人で上品な姑は性別が男の子と知った瞬間豹変、孫への執着心から異常行動を繰り返すようになる。ドロドロウエルカムな私なので大変面白く読んだがちょっとチープな気が...。「2人目を妊娠したということは2回やったんか」のシーンでは不本意ながら笑ろてもうた。最後良い話みたいになってるのが普通に気持ち悪い。薔薇の香りで酔いそうな物語。

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2022年11月11日

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「バラ夫人」と呼ばれる美しい母が、妻の妊娠がわかりお腹の子が男の子だとわかった途端、異常なまでに執着し、無事に生まれるまで…と妻を監禁する。

その間、父は浮気相手を追いかけ回し警察沙汰に。
母を嫌って家を出ていた妹が、父を迎えに行く。
監禁されて身動きできない部屋の鍵を開けたのは、妹と同居している鍵屋の完だった。

どろどろした嫁姑の確執か、と思っていたがそうではなく、母・恭子の異常さは、幼い頃の母娘関係に問題があった。
こんな母がいるのだろうか?と思えるほどで怖すぎて、恭子の母こそとても異常でめちゃくちゃなのだ。

「いやらしい」と事あるごとに「いやらしい」と言われ続けて育つって考えられない。
まるで女であることを恨んでいるようだ。

母娘の関係ほど難しいものは無い…と訴えているようで最後まで目を離すことはできなかった。

恭子の最後は、言いようのない虚しさを感じた。
それでいいわけではないだろうに。
そうすることしかできなかったのか…。


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2022年10月22日

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読むのがやめられなかったことで評価4にしたけれど、不快な気分は避けられない。
私もバラの蕾のお茶は苦手。

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2022年10月12日

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青川英樹32歳は大阪で建築家として活躍しています。
妻の美沙とは結婚したばかりです。

英樹には妹の玲子25歳と、2歳の時に亡くなった弟の和宏がいました。
玲子には同棲中の恋人で鍵屋の完がいます。
父の青川誠一はとても美しくバラ婦人と呼ばれる妻の恭子がいますが、会社の部下の23歳年下の悠乃と不倫をしています。

そして美沙が男の子を妊娠して切迫流産の危機に陥ったとき、恭子が度の過ぎた過干渉で、美沙はノイローゼになります。
そのあとは、ひたすら怖い恭子のまだ産まれない初孫の男の子に対する濃厚すぎる溺愛ぶりが描かれ、美沙は離婚を考えます。

バラ婦人のバラの描写も凄いです。
バラのお菓子に、バラのお茶、むせかえるようなバラの香り。バラの匂いがしただけで吐きそうになる美沙の気持ちがよくわかります。

玲子の恋人の完ちゃんはネグレクトで育ちましたが、性格が温かく、唯一のなごみでした。

母の恭子も少女時代を、これ以上ないほどの毒親の元で送った不遇な過去がありますが、最後まで恭子の呪縛は消えません。


濃厚で、とても淋しい話だと思い、それでも涙しました。
でも読んでいて、凄く疲弊する作品でした。

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2022年10月04日

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 「生理的に無理、受け付けない」というセリフがあります。女性が男性に使う場合が多い気がしますが、同性に対してはどうでしょうか? 職場等で、「この人は理屈に関係なく受け入れられない」ケースはあるかもしれません。
 本作は、そんな「生理的に無理」でも、避けられない歪んだ親子・家族の物語と言えると思います
 若手建築家の妻・美沙の視点で語られる義理母は、美沙が妊娠して以降、悪意はないのに「生理的に無理」を通り越し、狂気で身の危険さえ感じます。読み進めると、病的な怖さが際立ち、さらに過去からの負の連鎖が明らかになってきます。
 読み手は、不穏・不快を感じながらも、先が気になり仕方ありません。それこそ、こういう物語は「生理的に無理」という読者の方もいらっしゃるでしょうが、こんな展開こそが、人間の醜悪な面を追求する遠田潤子さんの真骨頂で、クセになりハマる方もいるのだろうと思います。
 それにしても、余りの濃密さに、読後大きな溜息をつき、(良い意味で)ハンパない疲労度MAX状況となりました。

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2022年09月29日

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ネタバレ

2022/09/09リクエスト 4

この恐ろしさは、味わったことがない。
イヤミスというレベルではない。

建築家・青川英樹は、バラ夫人と呼ばれる美しい母に育てられる。
仕事のダムと蕎麦が好きな仕事人間の父。
母に反抗的に生きる妹。
英樹の妻が妊娠し、生まれてくる子が男だとわかった途端、バラ夫人である母がおかしくなっていく。

登場人物が、親や子に通常では考えられないような感情を抱く中、一番狂っているのは、バラ夫人である恭子ではなく、恭子を出産してからずっとつらく当たってきた、その母親だった。この母娘関係は読んでいて、とても苦しいものだった。娘に、いやらしいこやね、そんなこと言うものか?そんな一言では、説明の付かない、様々な事柄が恭子に歳月をかけて注入されていく…
加害者が元は被害者だった。その連鎖。

恭子の死後、平和な家庭を取り戻すようにも見えるが、それさえも不気味。

英樹の妻である美沙の今後は大丈夫なのか。
美沙の母親も、これまた何を考えているのか不明。
英樹の妹である玲子は、母親の恭子にパートナーを殺されかけた。そしてパートナーである完はこれから起こる、いま起きていることを覚えていられない、そんな障害を持ったまま、玲子は共に歩んでいこうとしているが、やっていることは、母親の恭子の生き写しのよう。

唯一、まともな登場人物は、英樹の会社に勤務するシングルマザーの橋本さん。言うことがいちいち正論で、物事の真実をついている。

最後まで救いのない話だった。
かなりの重量の本だけど一日で読み終えた。

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2022年10月09日

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ネタバレ

遠田作品はとにかく主人公が不幸を背負いすぎてるのがウリ?なんだけど、本作はそうでもないかなーっと読み始めたら甘かった。。
最初は美沙のお腹の子供に執着し過ぎる恭子、不倫相手に捨てられてストーカーする誠一、夫婦でヤバイしこわーって思ってたけど、もっともっとヤバかったのは恭子の母親だった。。
恭子の母親の言動・行動がもう、、異常すぎて、、読んでて気持ち悪くてまじで吐きそうだった。。
そりゃあんな母親とずっと一緒にいたらおかしくなるよな。。
恭子の母親はなんであんな人間になってしまったんだろう、恭子の父親もなんであんな人と結婚したんだろう、そこはもう少し掘り下げて欲しかったな。
最後まで読んで、美沙も子供をかわいいと思えないし、玲子も呪いにかかりそうだし、救いが無いから読後感も悪いしモヤモヤしてとても疲れた。。
私の中では遠田潤子がイヤミスの女王だわ。

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2023年12月08日

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ちょっとどころではない程外れてる
そう言う育てられ方をしたから・・・
そう言う親だったから・・・
それにしても、どうなん
みんな」ちょっとづつズレてる
そんなもんなん??

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2023年11月25日

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相変わらず登場人物にとにかく辛い目に合わせるのが好きなお方です。すいすい読めますが結局どこにも身の置き所の無いうそ寒さが漂っていて、そこがとてもいいです。女性は特に読んでゾッとするのでは。

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2023年10月27日

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ドロドロとした世界観だ。ホラーでもミステリでもなく、ただどこか壊れた人々の日常を描いているだけなのにゾッとしたし、ズブズブと泥濘の中に沈み込んでいくのを感じた。今でこそ毒親や虐待がクローズアップされているが、それ以前はどうだったのか。不幸は連鎖する。それこそ呪いのように。読後感は爽やかの対極に位置しているが、文章などが上手く癖になりそうだ。

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2023年09月15日

Posted by ブクログ

怖かったのは、死してもなお息子には理想の母親として残るよう楔を打ち込む母親の執念
その一方で娘に対しては本当の自分を知って欲しいと願うものかな〜
恭子に対する母親の虐待は酷かった
でも何とな〜く虐待がなかったとしても、恭子の息子に対する執着は存在した気がする

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2023年06月15日

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44当事者と女性にしか理解できない微妙な感性がうごめく物語。男性の登場人物は勘違いで独善的で良い人で。女性の業のようなものを感じさせるゾッとするお話しでした。あー怖。

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2023年03月24日

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ネタバレ

老眼のせいか、遠田さんの本だからか、ずっと折檻って読んでた。てへんしか合ってないのに。恭子が同年代だって思いながら読んだ。死んじゃうのは、なし。

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2023年03月16日

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「毒親」という呪いの連鎖。他人事と思えないだけに読んでいて苦しくなる。しかし冷静になってみると、ドラマのようなジェットコースター展開が浅薄さを感じさせる。
一見母親だけが毒親に見えるが、ベクトルが違うだけで父親も十分クズで毒親である。複数世代、夫婦両サイドに渡って。

もっとじっくり人物を描いていたら尚良かった。

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2023年02月11日

Posted by ブクログ

出てくる親は全員「毒親」。

青川英樹は若手建築家で将来有望と目される。
その妻、美沙は妊娠が判ったばかりだ。
英樹の母、恭子はバラの奴隷と自称するように、並々ならぬ愛をバラに注ぐ。
美しくて、棘のある……。

この三人を中心に物語は進む。
段々と恭子の異常さがクローズアップされる。
しかし、おかしいのは彼女だけではない。
英樹の父、誠一は不倫に明け暮れ、英樹の妹の彼氏(唯一まとも)、羽田はネグレクトにあい、
恭子の両親も、誠一の両親も、皆が皆、毒を持っている。
そして皆が「予言」をする。
この「予言」は何も物語だけではなく、現実世界でも多くの人が行い、あるいはされているはずだ。
こうして物語にすると、不気味で、不快なのになぜ現実世界だとその印象が薄れてしまうのだろう。

この「予言」が本作のタイトルとなっている「イオカステ」につながる。
個人的な感想としては、イオカステの物語の悲劇は予言をされたこと、それが実現したことなのだが、我が子と交わってしまった、つまり禁忌を犯したというところにあるのではないかと思う。
だから、ちょっと本作の内容と結び付けるには違和感がある。

親からの抑圧、期待は大きな力を持つ。
私も、この力を使ってはいまいか。
私も毒親になってはいないか、振り返るのが怖くなった。

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2022年11月10日

Posted by ブクログ

人間礼賛の「銀花の蔵」の後は遠田さん、人間のダーク面に焦点当てるようにしてるのか?それにしても登場人物すべて性格破綻者ってどうよ。それも虐待やら親のせいで。不倫オヤジが真っ当に見えるなんて…ちょっと読んでて辛いし「生理的にも受け入れがたい」かな。

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2022年10月08日

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