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Posted by ブクログ
山田宏一さんがフランソワ・トリュフォーについて語る本ということで、お堅い本なんでしょ? と思っていたのだが、全然そんなことなかった。むしろトリュフォーの映画愛に溢れるエピソードの数々がとても面白くて、あっという間に読めてしまった。
敬愛するアルフレッド・ヒッチコックとジャン・ルノワール以外にもハワード・ホークスやジャン・ヴィゴ、ニコラス・レイやマックス・オフュルスへの愛と、引用などトリュフォーの映画と見比べてみたくなる。
ロベルト・ロッセリーニとのエピソードは笑えたし、恩人のアンドレ・バザンや、友人のアンリ・ラングロワとの話も面白い。
映画ファンでもヌーヴェル・ヴァーグと聞くと、ちょっと抵抗感を持つ人も多い。だが、本書を読むとヌーヴェル・ヴァーグ作品が観たくなる。とても愛に溢れる映画本だ。