【感想・ネタバレ】仕事をつくる 私の履歴書【改訂新版】のレビュー

あらすじ

学歴も社会的基盤もない。仕事は自分でつくらなければならない。気力、集中力、目的意識、強い思いが、自らに課したハードルを越えさせる――
フランス、イタリア、ドイツ、アメリカなど欧米、そして中国、韓国、台湾などアジアでのビッグプロジェクトも注目を集める世界的な建築家が「明日を担う子どもたちが夢を見いだしてほしい」と、自ら建築費を負担して日本全国に図書館「本の森」をオープンさせている。80歳を迎え、ますます精力的に仕事をし続けるANDOを突き動かす、そのエネルギーの源泉はどこにあるのか。
本書には、出世作「住吉の長屋」から2021年オープンのパリの現代美術館「ブルス・ドゥ・コメルス」までの代表作品がカラー写真で一同に並ぶ豪華なミニ写真集を挟み、目で見るANDOの軌跡にも読者は打ちのめされるだろう。

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Posted by ブクログ

安藤建築が大好きでいろんなところを見て回ってる私ですが、安藤さん本人のことは知らない…
という思いから、こども本の森神戸でこの本を購入。
読みました。

安藤建築は、自然、光、その土地の文化が建物と融合しているところが素晴らしいですが、そこに対する安藤さんの強い意志を、文字から改めて理解して、腹落ちすることが多かったです。

こども達に対する画一的な教育や、圧倒的な経験の不足については、本当に耳が痛くて、考えさせられました。
仕上がりつつある自分の子供に、もっとハングリー精神と物事への意欲を持ってもらうには、どうしたら良いのだろうと、考えさせられました。

そして、パリに行こう!
ブルス・ドゥ・コメルスを、見よう!と、心に誓いました。

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2023年05月13日

Posted by ブクログ

安藤忠雄さんのことは、何やらかっこいいデザインの建物を設計している方ということしか知らなかったのだが、この本に書かれたエピソードは読み応えがあった。学歴もなく、独学で建築を学び、バブル期から現代までの日本の建築の第一線を駆け抜けてこられた熱意。そして街づくりや子どもたちへの支援活動など、長期的な目線で日本の再生を考える姿勢に感銘を受けた。
「今時の若者は軟弱だ」と切り捨てる物言いにはドキッとするが、安藤さんの人生を見ていくと、そう思われるのもごもっともという気がする。
マネジメントという観点からも勉強になるお話が多々あった。

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2024年02月13日

Posted by ブクログ

2022年作品。改訂される前の作品も読みました。7月29日の講演会でお話を聴けました。10年ほど前にも講演を聴きましたが、癌でかなりの臓器を摘出したと言うことを知っていましたので、気になったのですが、全くの杞憂でした。相変わらず歯にきぬ着せぬ痛快な話ぶりに笑ったり、考えさせられたり楽しい時間を過ごせました。本の内容は、知っていることが大半ですがボクシング4回戦ボーイから独学で世界で活躍する建築家になった安藤忠雄さんの考え方を知ることができて面白かった。私が安藤忠雄さんに関心を持ったのは阪急神戸線から見えた「六甲の集合住宅」でした。衝撃でした。これからも精力的なご活躍を祈っています。

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2023年08月10日

Posted by ブクログ

同じ建築に携わる者として、改めて安藤さんの凄さ、偉大さ、自立心の強さに感動しました。
私自身も独立を考えていますが、ちゃんと自分自身がどんな仕事をしたいかを考えていないと、自分で仕事を作ることはできないと考えさせられました。生きて行くために何でもやると言うよりも、いい仕事をするために学ぶべきところは貪欲に学ぶ。

もっともっと建築を感じようと思えた、私にとっては力の源泉となる一冊。

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2022年12月11日

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