あらすじ
ディズニーヴィランズの「秘められた過去」を描いた新たな読みものシリーズが登場です。
ディズニーヴィランズとは、ディズニー映画の主人公たちを傷つけ苦しめ、陥れる悪役たちのこと。
彼らはいつから悪の道を歩み出したのでしょうか?
誕生した時から? いいえ、そんなことはありません。
元より、少しだけ人より欲や誰かを羨む気持ちが大きかった彼らが、
ヴィランになるまでには、それぞれ秘められた過去の出来事がありました。
第一弾は『リトル・マーメイド』の悪役・アースラのおはなしです。
人魚アリエルの恋の邪魔をするため、「バネッサ」という美しい人間の女性に変身して現れた海の魔女・アースラ。
実は彼女は、アリエルと出会うよりはるか昔、バネッサの姿で秘密の恋を経験していました。
力強くも切ない、アースラの初恋ものがたりをどうぞお楽しみください。
本文・192ページ
総ルビ
小学校中学年から
・この本は「Disney Villains HAPPILY NEVER AFTER Vanessa」を小学生のお子さまでも読めるように翻訳・再構成したものです。
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Posted by ブクログ
アンドレの胸に銃弾が撃たれたのに、「まぁ大丈夫でしょ、駄目ならだめでその時だ。」というアースラの潔さは好きなのだが、その後そのことに関して大した描写もなくサラッと(腕かどこかに掠ったかのような)回復していて突っ込みたくなった。
話自体はアースラの冷酷さが節々にあって結構面白かった。アンドレとの恋や、その妹の病気、バネッサという美女の姿と本当のタコの姿との葛藤など、心が頻繁に揺れるのだが、冒険や戦闘時には魔法で脅したり首を蹴飛ばしたり、アースラらしさが良い。
アースラが初めて人間の姿になり地上に降り立った話と、力を求めて丁度いい人間と共に冒険する話と、共に暮らしてゆきたい人間と出会ったが戦闘の末バネッサの姿を捨てねばならず、相手に真の姿を晒したがやはり受け入れて貰えなかったのでなくなく海へ帰っていった。