【感想・ネタバレ】蛍火艶夜 単話版第11話―鳴子部隊 第二編―のレビュー

あらすじ

「最近
自分が
頭 狂ってんじゃ
ないかと思うんです」

爆撃された兵舎に代わり、壕を掘って住むことになった鳴子部隊。
敵軍の空襲に耐えながらの作業は忙しなくも過ぎてゆき、
園と鳴子の距離にも徐々に変化が見え始めていた。

そんなある日、前田が次の桜花搭乗員に指名される。
鍵谷が征って以来、しばらく覇気のなかった前田を気に掛ける鳴子。

「…覚悟は
出来てます」

そう告げる前田に、かける言葉は出てこない。

出撃前夜。

眠りにつけない鳴子は、園を誘い散歩に出かけ――

「最近ココ…
触ってますか?」

儚く、強く、煌き、散りゆくモノの中で、
理がどこまで人を縛れるだろうか――。

特攻隊を舞台に繰り広げられる、漢たちのアツき魂のいななきを、濃厚な筆致と人物描写で描きあげるオムニバスストーリー、春情の第十一夜。

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