【感想・ネタバレ】ダブル・ダブル〔新訳版〕のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

エラリー・クイーンの越前先生による新訳。

ライツヴィルでの事件にまた引き込まれてゆくエラリー。迎えに来たのはなんと!穢れを知らぬ世間に染っていない女性、リーマ。

この本の印象を一言で後々語るとしたら、
連続殺人事件でもなく、童謡による見立て殺人事件でもなく、え?と思わせたおとり捜査でもなく、一言!リーマという女性の登場!でしょう。
魅力的で理知的で妖精のよう。
これまで読んできたクイーンの本に中にこれほどの女性、でてこなかったですよね。

さて、事件はのことは、と言えばまた最後に切なさの残る…とだけ記しておきます。

0
2022年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

リーマという女性をこのお話の中でどういう風に動かすんだろう。それが、私の一番の興味でしたね。最後まで読んでみてどうだったか。始めから終わりまで出続け、途中で呆れながらも(君がエラリイに餌を与えたんだろう?と)、そううまくはいかないんだなあと思ってみたり。

エラリイはほろ苦さと喜びをぐちゃぐちゃにしながら、半ば周囲を敵に回すように事件に取り組んだわけですが、なりふりかまわず真実を求めようとする姿は、痛々しさもあり、気がちがったように尋問する姿にはスポーツに取り組む汗臭さすら感じました。見立て引き摺り込まれたのか、それとも見立ての職業の連続性(風が吹いたら桶屋的な)が絶妙なのか!

国名シリーズも何作か読んでるんですが、このお話を経て、はじめてエラリイが好きになったかもしれない。クイーン警視から離れたエラリイのほうが自由なのかもなあとか、思ったりも。ライツヴィルシリーズ、他にも読んでみたいです。

0
2022年08月27日

「小説」ランキング