【感想・ネタバレ】ウィキリークス以後の日本~自由報道協会(仮)とメディア革命~のレビュー

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Posted by ブクログ

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ウィキリークスの支援者以外に、PeRiQuioというホスティング業者が重要な役割をしたというのが私には新しい発見だった。利用者のサイトの内容に関知しない、アクセスログを極力取らない。そういう顧客志向もあるのだと。

上杉氏の有料メールマガジンが脈絡なく、購読をやめていたが、いまさらこの本を読み、メルマガよりはるかにまとまっていて内容も濃く読みやすかった。出版されているものはこれからたくさん読もうと思った。

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2014年11月15日

Posted by ブクログ

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日本の閉鎖された記者クラブ組織と自由報道協会の戦いは既存メディアと新しい世界のメディアの戦いだ。
大本営ではないが、権力とくっついた今の大手メディアの組織はもういらない。個人であれ、小さな組織であれ真実を国民は知りたがっている。
そして日本ではあまり記者クラブ組織の大手メディアは暴露サイトという本来の名前でない組織として後ろ向きに紹介されている「ウィキリークス」の本当の姿を上杉氏がレポートしている。
それは、閉鎖的な現在の日本の報道の姿を根本から否定している発信手法をとっている組織である。
3.11以降の日本のメディアの報道を見ていると国や東電を追求するのではなく国と東電に寄り添って国民にさえ背中を見せているメディアを感じる。
FacebookやTwitter、そしてウィキリークスと私たちには新しい情報交換ツールが現れてきた。
今こそ新しい、情報世界がやってくる。それは、ウィキリークスによってもたらされる可能性が大である。

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2011年11月24日

Posted by ブクログ

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ジュリア・アサンジのウィキ・リークス騒動の本。この時、日本では海老蔵事件のほうが大きく取り上げられていた。世界を震撼させる事件が起きている中で、日本のメディアがのほほんとしていた事実をぶった切る。

 記者クラブが悪い。あいかわらず。
 報道の自由を叫びながら、政府の犬になっている。こんな無駄吠えばかりする犬は、飼い主としては…意外とかわいいのかもしれない。
 尖閣諸島沖漁船衝突事件のビデオ流出の際も、政府の犬は告発者を探すため一生懸命あたりを嗅ぎまわった。本当に自由な報道を主張するなら、政府の隠ぺいを糾弾するのと告発者探しどちらが優先されるべきなのか。

 リークサイトは中東や北アフリカの独裁政権の崩壊の発端ともいえる。これにTwitterやFacebookが追い風になった。民主主義といいつつ、全然民主主義が進んでいない現代社会を真の民主主義という混乱に導くのが、これらのソーシャルメディアなんだろう。
 では、日本にもこのリークサイトが登場するだろうか。
 登場はする、でも大きくなれないだろう。リーク系サイトも存在するだけでは意味はない。やはりスピーカーやテレビに接続されないと効果がないのである。
 報道クラブがその様を如実に表すように、日本のメディアではリーク系の情報は「不確かなもの」として、怪しいモノ扱いされてしまうんだろうな。


 けれど、この手の問題も年齢格差が大きいんじゃないかなと思う。結局、テレビとか新聞とかの大手メディアしか情報源を持たない「情報弱者」の世代が死ぬようになれば、人々の使用メディアのシェアも変わるはず。そうすれば、国民の偏ったメディア信頼も減って、リークサイトの需要も高まって、民主主義は混迷の時代に突き進むんではないだろうか。

 いかに”情弱”を作らないようにするかが肝要だけど、人々の知的レベルって、いつの時代もそれほど変わらないと思う。どうしても一定の割合は困った輩になるし、情報に踊らされると思う。
 大事なのは、情報に踊らされた人が暴走しても、致命的なダメージを生まないような、責任分散システムを維持していくことだと思う。
 橋下のやろうとしている権力の集中は危ないと思うので、やめてほしいな。

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2014年04月13日

Posted by ブクログ

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米国の外交公電を大量に公開したことで世界中の耳目を集めた「ウィキリークス」とその創始者であるジュリアン・アサーンジ。
その匿名性を利用して、誰もが内部情報を「リーク」できるというそのシステムの孕む問題精と、そこから垣間見えるアサーンジのジャーナリストとしての精神性とはどのようなものなのだろうか?
して、世界中がウィキリークスに注目する中で、ワイドショー的な扱いしかしていない日本のマスメディアの、戦後長年に渡り言論界を牛耳り、硬直化させてきた特異な「記者クラブ」という体質とは、どのようなものなのか。
その内情を、今や一国の政体をひっくり返してしまうほどの力を持ったソーシャルメディアの台頭という形で表出し始めている「新たな情報革命」の機運に乗り、日本の言論を刷新しようと奔走するフリージャーナリストの上杉隆氏が「報道」し、また自らの「革命」に向けて行っている運動の詳細を述べた一冊。


ウィキリークスをダシに、自分の手柄を大々的に書きたいんじゃないのかwとか思ってしまったものの、筆者の活動は十分評価され得るものであり、今後の動向が楽しみなものである。
筆者の関わる「自由報道教会(仮)」の名を見たときに思わず、胡散臭いなぁと思ってしまったが、しかし、この考え方こそが権威主義的で排外主義的なマスメディアに自分の頭が毒されてしまっている証拠なのかもしれない。自戒を込めて。

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2011年03月30日

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