【感想・ネタバレ】ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験のレビュー

あらすじ

2008年2月、日本で10年ぶりとなる宇宙飛行士の募集・選抜が行われた。本書は、この選抜試験の取材を日本で初めて許され、さらに候補者10人に絞られた最終試験で、その一部始終に密着することに成功したNHKの番組スタッフによるドキュメンタリー。10人の行動をつぶさに追いながら、宇宙という極限の状況下で自らの命を賭け、かつ他の乗組員の命をも預かる宇宙飛行士とはどういう職業なのか、その資質と人間力に迫る!【光文社新書】

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Posted by ブクログ

凄く面白かった。
宇宙飛行士は体力、精神、知識と、求められるものが膨大な反面、宇宙に行けるという浪漫もあり、しかし枠は恐ろしく少ない。
宇宙飛行士の募集がかかる度に応募するという、宇宙飛行士になる夢を生涯の生き甲斐にしているような人もいて、例え受からなくても、とても輝いてみえた。
漫画「宇宙兄弟」が好きなので若干の知識はあったものの、結構忠実にやっていたんだなとエピソードを思い出して懐かしい。過去の日本人宇宙飛行士の名前が登場していくのも懐かしい。
改めて、選抜という視点で宇宙飛行士という職業をみるに、リスクの割には募集要項の給与は低すぎるというギャップも、思ったより本当に平凡な額で意外だった。
応募者には医者や研究者など高所得者も多数いるわけで、給与面でいくとその待遇を捨てることになる。
また、JAXAでは性格の明るさも求めており、面接の質問でもイベントの幹事をしたことがあるか?というものもあった。
無論、自分とは雲泥の差であるが、そうゆう宇宙飛行士というハイスペックな世界での戦いを見ることができて楽しかった。

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2025年07月19日

Posted by ブクログ

この世で最も難しい試験に密着取材して、今まで明かされていなかった宇宙飛行士選抜試験の全貌が明らかになっている。なぜこんなにも試験が厳しいのか。結局、この試験では何が大切なのか。誰が受かったのか。そんな疑問を軸に、人としての在り方を考えさせられる。宇宙飛行土選抜試験の話だけど、人生の話。

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2025年02月04日

Posted by ブクログ

漠然と誰しもが憧れる宇宙飛行士という職業だが、その肩書を持つことができる人間は、当人しか分かり得ない想像しがたいほどの覚悟を決めて人生をかけた挑戦をしているのだと分かった。宇宙飛行士に選ばれし人間は、人望はもちろん、特には運もすべて兼ね備えている人間ではあるものの、前提として宇宙飛行士に対する強い想いが一番の評価になるという点においては、超人のようであって普段接する隣人のような感覚もあり、親近感を持って試験の様子を見守ることができた。

改めて読み返し、宇宙飛行士試験も就活と同じだという筆者の意見にとても納得した。普段の自分の生活や生き方の積み重ねが、他者からの信頼を得る一歩に繋がるととても感じた。
日常とは懸け離れたような世界を描いていたが、非常に学びの多い本であった。

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2024年11月26日

Posted by ブクログ

光文社新書創刊20周年フェアで影山優佳さんが紹介していて読んだ本。

『宇宙兄弟』が好きなので、宇宙飛行士選抜試験についても大まかに知識は持っていたが面白く読めました。

究極の就活と言われるほど、様々な能力や人格、人間性が問われる宇宙飛行士の試験。
私はただの社会人でサラリーマンだが、勉強や運動、日頃の生活を頑張ろうと思える本でした。

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2024年11月18日

Posted by ブクログ

日本の4回目の宇宙飛行士選抜試験のドキュメンタリー本。
宇宙飛行士選抜ってどんな試験なんだろうと興味本位で読み始めましたが、想像以上に過酷でした。

閉鎖環境で共同生活、その状態での折り紙やクイズ、ロボット作り。その後アメリカに渡り、面接やら課題解決やら。加えてストレス耐性やコミュ力等の精神面、健康状態の体力面の徹底的な検査。
これを2週間でこなすのだから、とてつもないハードスケジュールです。

ドキュメンタリーなので、ファイナリスト10人が濃淡あれど掘り下げられており、どんな背景があって試験を受験しているのかを知れたのが面白かったです。医師やらパイロットやら技術者やら科学者やら色々な方がいましたが、総じて宇宙に対する強い思いを持っていたのが印象的でした。

興味深かったのは2点です。

まず1点目は、アメリカと日本の選抜の違い。日本では先述の通り、過酷な試験を時間をかけて行うのに対し、アメリカでは面接しかやらないのだとか。というのも、アメリカの選抜試験って、合格したから必ず宇宙に行けるものではないそうです。そもそも試験名が宇宙飛行士選抜試験ではないのかも?一方、日本の合格者は、早い遅いの違いはあっても、いずれ全員が宇宙に行くことになります。つまり、宇宙に行くために必要な体力や精神力や技術をある程度兼ね備えていないとお話になりません。加えて、宇宙では国際交流が必要なため、アメリカを始めとした他国に気に入られないと、宇宙に行く順番は後ろになります。だからアメリカでも試験をするんだそう。そういった経緯から、試験に違いが生じるみたいです。

2点目は、宇宙への憧れだけではどうにもならないということ。宇宙飛行士とは結局技術者のことを言うんですが、特殊なのは、実験・観測を行う環境が常に死と隣り合わせなことです。これが大げさでないのが、本書執筆時点で、事故率が66回に1回であるという事実です。また、宇宙では、何か手順を間違えたり抜かしたりするだけで、宇宙空間に放り出されたり、ISSに異常が起きたりします。つまり常に冷静さや繊細さが求められるプレッシャーに耐え続ける必要があるということで、その現実に対応していかないといけません。よく、好きなだけではどうにもならない、と言う話を聞きますが、その最たる例だなと感じました。

本書を読んで、言い方がおかしいですが、生きていくことに対し少し気楽になりました。少なくとも、自分の仕事で自分が死ぬことはないし、人も死なないし。自分が鉄人でないといけないわけでもないし。
世の中にはすごい人たちがいて、読むことで勇気をもらえるし、知らないことをしれる面白さもありました。けれど、自分のことを少し気楽に考えられるようになったのが、思わぬ拾い物でした。

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2024年09月14日

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まず、宇宙飛行士試験で求められる内容は、社会人として求められる素養の究極系であると感じた。命に関わるような状況下でも冷静に判断して行動することが求められる宇宙飛行士とは比較にならないかもしれないが、我々ビジネスマンも迅速に種々の判断を求められるからとても参考になる。家族の期待を背負って夢を追い続ける候補者たちの姿に一社会人としても奮起させられる。これからの宇宙飛行士試験も追い続けたいと思った。

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2024年07月23日

Posted by ブクログ

自分では絶対に選ばないシリーズ第2弾。
2024年に出会った本で確実にベスト3に入ると思われる。目標に向かって何かに取り組んでいる人々にかなり刺さるはず。
宇宙飛行士になるためには一般企業とは異なるすごく特殊な視点から人を評価するのかと思っていたけど、むしろ求める人材はどの業界でも類似するんだなと知った。苦難を乗り越える力とかこつこつ努力できる勤勉さとか…そういうものって口にするのは簡単だけどけっこう難しいよね。
大きなことではないけど私にもそれなりに目標があったりするので、今周囲にいてくれる人々を大事にしてこつこつ頑張ろっと。

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2024年03月21日

Posted by ブクログ

目標に向けて頑張る全ての人に読んで欲しい作品。
この作品では宇宙飛行士選抜試験の過程においていかに「人間力」が試されている。「どんなに苦しい局面でも決して諦めず、他人を思いやり、その言葉と行動で人を動かす力」は部活に励む学生、就活生、社会人など多くの人に求められる力である。チームワークでの立ち回り方、ストレスの耐え方、困難に直面した時の乗り越え方に答えが見いだせない人にはぜひ読んで欲しい一作だ。

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2024年03月20日

Posted by ブクログ

この本で一番大事だと感じたのは、「いくつになっても目標を持つ」という点である。
候補者の一人一人が、「宇宙に行きたい」という強い目的意識を持っており、それに向かって日ごろから努力している。
目標が自己研鑽の原動力になっている状態である。
自分を振り返ると、ある程度いい給料や待遇はあるが、そこに自発的な目的意識があるか?と問われると、怪しいと思う。
これを見つけるのが2024年の自分のテーマだと感じたし、ちょうど節目の時期にこの本と出逢えたのは運命を感じる。

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2024年01月20日

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宇宙兄弟から興味をもって読んでみたけれど、思っていた以上に面白かった。宇宙飛行士に求められる水準はハイレベルだけど、求められる能力自体は大なり小なり他の職業でも必要なものだと感じられた。

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2023年08月02日

Posted by ブクログ

とんでもないエリートたちのハイレベルな就活話なんだろう…という好奇心から読んだのに感動して涙が出そうになるとは思いませんでした。今年のJAXAの宇宙飛行士採用試験のニュース見て手に取りましたが、本書は前回の試験を取材した話です。

最終候補者の方々はみなすごい経歴を持ったスーパーマン&スーパーウーマンなのに、少年少女の時の夢を本気で追いかけ、熱い思いでまっすぐ突き進む姿は純真無垢。夢のきっかけを与えた恩師や支える家族など周囲の人間模様、選考でうまれた候補者同士の友情にはじーんとさせられました。この歳でこんなにまっすぐ追いかけられるような夢を持ってるってすごく羨ましい。

今回のニュースをみて「選考に残った人はどんなすごい人たちだろう?」「どんな試験なんだろう?」と少しでも気になった方はかなり面白いはずです。

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2023年08月01日

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宇宙飛行士に必要や素養は、どんな状況でも常に冷静にチームと協力して物事を解決できること。
宇宙好きはもちろん、チームで仕事をする人にも参考になる。

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2023年03月11日

Posted by ブクログ

2023.01.14 ONAIR のBIBLIOTHECAで紹介された本。
「はじめに」で書かれている「宇宙飛行士選抜試験」で取材陣が目にしたのは「どんなに苦しい局面でも決してあきらめず、他人を思いやり、その言葉と行動で人を動かす力があるか」という言葉が印象的だった。
リーダーシップについて書かれている本はたくさんあるが、フォロワーシップについても書かれている本は初めて読んだ。
文章もよく、心にグッとくる箇所が多くあった。

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2023年02月02日

Posted by ブクログ

宇宙飛行士になるまでの過程と最終選考に残った人たちの心情がつづられている。普段知ることができない内容なので、ワクワクしながら読んでいました。

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2023年01月19日

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究極の職業、宇宙飛行士。その選抜試験に初めて密着した本著は興奮と感動無くして読むことはできない。最終選考に残った10人の本気で挑む姿に心震える1冊。

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2023年01月15日

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プロジェクトマネジメントの本を読んでいたらこの本が紹介されていたので読みました。
過酷な環境下でのストレス耐性や作業の正確性、リーダーシップだけではなくフォロワーシップも求められる、など多くの気付きのある内容です。様々なバックボーンを持つ候補者達の熱い思いも感じます。

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2022年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 (光文社新書)2010/6/17

2014年8月12日記述

NHKスペシャルで2009年3月8日放送された内容をまとめた書籍。
番組では50分たらずの時間しか無く
伝えきれなかった情報もあって充実している。
2008年2月に日本人宇宙飛行士募集が10年ぶりに行われるというニュースから物語は始まる・・・これまでに5回しか募集されていないという。
今回は963人の応募があった。

なんといっても最終選抜に残った10人が凄いこと・・()は試験当時年齢

青井考(あおい のり)(39) 
私立麻生高校→東大→理化学研究所

油井亀美也(ゆい きみや)(38)
長野県立野沢北高校→1998年防衛大学校入学→航空自衛隊(のちにF15パイロット)

国松大介(くにまつ だいすけ)(37)
東京大学大学院→沖電気工業(2002年にアメリカ ミシガン大学留学、MBA取得)
父は国松孝次。国松警察庁長官狙撃事件で有名。

江澤佐知子(えざわ さちこ)(35)
慶応義塾大学にて医学博士。産婦人科医。

白壁弘次(しらかべ ひろつぐ)(34)
長崎県立佐世保西高校→大阪大学基礎工学部→
エアーニッポン株式会社パイロット(ANAグループ)2008年2月33歳の若さで機長。

大作毅(だいさく たけし)(33)
海上保安庁パイロット
新潟県中越沖地震の災害救助で総理大臣表彰を受けた

大西卓哉(おおにし たくや)(32)
1975年生まれ。私立星光学院高校→1994年東大理科一類→航空宇宙工学科
ANA(全日本空輸)副操縦士

内山 崇(うちやま たかし)(32)
東大大学院宇宙工学科→石川島播磨重工業→2008年JAXAに転職

金井 宣茂(かない のりしげ)(31)
海上自衛隊 潜水艦での外科医師 潜水医学が専門

安竹 洋平(やすたけ ようへい)(30)
東工大大学院→SONY→アドバンスド・キャパシタ・テクノロジーズ開発部
キャパシタと呼ばれる次世代の電池開発に取り組んでいる

本当ならば全員合格させて訓練させて宇宙に送りたいくらいだ。
予算の都合上それは出来ないのだら已む得ない。

細かいミスを指摘する場面は多い。
安田さんがゼッケンを付け間違えたとか
大作さんが折り鶴作成で思い込みで時間ロスしたとか・・
でも閉鎖環境でそれを克服すべく訓練するのやろ??って思った。
まだ多くの宇宙飛行士を育成出来ない日本の現実なんだろうな。

10人それぞれの職場にも2週間会社を休むこと、最終選抜試験に臨むことなどが伝えられている等のさまざまなストレスのかかる中で冷静に状況を分析できるかどうか・・が問われていた。
リーダーシップとフォロワーシップ・・両方がバランス良く出来ないといけない。
向井千秋さんの言っていた全てで60点以上を取るのは難しいと。

現状では若田さんが国際宇宙ステーションで船長をやったように船長になれる人間が求められている。
そういう意味でパイロットは確かに必要な能力を鍛えるのに向いている。
また医師である金井さんも第一補欠で最終採用となったように医師もまた別枠的な意味で有利なのかもしれない。

番組でも本書でも金井さんの活躍については殆ど紹介されて無く
結局補欠とは言え宇宙飛行士として採用になったのが分からないのが残念な点である。
取材してるだけでは分からない点もあったのだろうか。

宇宙飛行士は身体を鍛え健康を維持し宇宙にいく準備ばかりしている期間が長いのだ。
まだ今回2009年に合格した三人(油井、大西、金井)が宇宙に行ってない。
将来、閉鎖環境試験で作った千羽鶴を持って宇宙船に乗り込む姿を見てみたい。

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2022年01月11日

Posted by ブクログ

たまたまブックカフェで出会った本でした。
登場人物全員がすごくかっこよかった。

宇宙飛行士に求められる能力とは、超人的なものではなく「忍耐力」「人としての魅力」。

見られているのは人生の物語、人間力。
いかに素直に、勤勉に、時にユーモアに自分を高められるか、周りを気遣えるか。

もし自分だったら…って置き換えて考えてみたけど何日も閉鎖空間で平常心を保てる気がしない…

登場人物の冷静さはやっぱり経験から培われたものが大きいと思うから、自分もいろんな経験を積みたいなと思った。そして自分に素直に、勤勉に生きたい。

ユーモアの能力欲しいけどどうやったら手に入るんだろう笑

あと、大西卓哉さんがめっちゃイケメンすごい

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2021年12月08日

Posted by ブクログ

リアル宇宙兄弟だ!

誰が受かったんだっけ?って人はそのまま思い出したり調べたりしないで読んで欲しい。
最終候補者たちの宇宙飛行士にかける想いや試験中の様子を見ていると、この人も受かって欲しい!と思ってしまう。

この時の放送も見てみたいなー

仕事がんばろって、エネルギーチャージできました。
モチベーション下がってきた時に自分を奮い立たせる本リストに入れておこう。

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2021年07月25日

Posted by ブクログ

宇宙飛行士選抜試験、初めて読んだジャンルの本です。とても有意義な内容でした。リーダーシップとフォローワージップ、極限の環境下、危機を乗り越える冷静さ、そうして、なんと言っても、夢を追いかける覚悟と努力。選抜試験に合格しても、本格的な挑戦はこれから。初心を忘れず、日々目標に向かって努力を続けます!

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2024年08月18日

Posted by ブクログ

宇宙兄弟でムッタが受けた試験と同じ内容でビックリ!登場人物の名前もどこかにている気がした。

パイロットに医者に自衛隊員などの超優秀な人がキャリアを捨ててでも挑戦する仕事ってすごいロマンがある。

自分の役割を的確に把握して「リーダーシップ」と「フォロワーシップ」を発揮できる人材になりたいと思った。

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2023年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第1章 選び抜かれた10人の“プロフェッショナル”たち
・宇宙飛行士は人類の代表。
・試験では、人間力;どんなに苦しくとも絶対に諦めない精神力と、他人を思いやりその言葉と行動で人を動かす力があるか が試される
・この人間力は、レベルの差こそあれ、就活生や、ビジネスマンが昇進する際に求められる資質と同じだ
・収入、生活、キャリア、命のリスクを背負う
・面接で緊張するようでは、死の危機で使い物にならない。
・宴会の幹事歴が聞かれるのは面白い。率先して計画する力と周りを楽しませ自分も楽しむパーソナリティは、宇宙飛行士にも求められるとのこと。
・安竹さんの経歴がすごい。(学費はバイト、西→東工大?ソニーから転職してベンチャー)

第2章 “極限のストレス”に耐える力
・最終選抜試験その1(前半)
・強いストレス環境下で試される、リーダーシップとフォロワーシップ(←重要な資質)
・リーダーはフォロワーへの配慮が大事、フォロワーは付いていくだけではダメで言うべきことをきちんと言う。
・ユーモア;人を楽しませる能力
◎ストレスに耐える力、リーダーシップとフォロワーシップ、ユーモア

第3章 “危機”を乗り越える力
・最終選抜試験その1(後半)
・アポロ13号の「成功した失敗」危機を乗り越えて地球に帰還
・問題が起きたときに、当然自分も諦めないし、みんなにも諦めるなと言える人
◎危機を乗り越える力

第4章 NASAで試される“覚悟”
・NASAでの実技・面接試験等
・誰にも人生の物語がある。背景と判断を聞くことでその人の本質が分かる。
・安竹くんのNASAビデオ翻訳ノート;どんなに厳しい条件でも、積み重ねた努力を自信をもって伝えれば、相手の心を動かし、自分のペースで回答ができうる
・娘ちゃんのメッセージに涙が出そうになる

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2023年05月06日

Posted by ブクログ

「宇宙飛行士とはどういった職業なのか?」
宇宙飛行士に憧れ、実際に選抜試験を受験もしたことのある筆者が、自身の経験談とともにその後10年間の心の葛藤を記したドキュメンタリー書籍。

【こんな人にオススメ】
・宇宙飛行士という職業に関心のある人
・目標を見失っている人
・チームメイキングに関する書籍を探している人
・漫画「宇宙兄弟」を面白いと思える人

【本書のこの3つが面白い】
①選抜試験のリアリティさ
筆者は実際に受験をして最終試験まで残った方であり、その記述がリアリティに溢れています。
どこでどんな試験が行われ、それに対して筆者が何を感じ、どんな不安に駆られ、どう克服していったかが鮮明に描かれており、読み物としてそもそも面白い。
漫画「宇宙兄弟」とはまた違った視点、より当事者目線で肉迫した受験者の気持ちを垣間見ることができます。

②宇宙飛行士になれなかったという事実
本書を読み進めていくと、文脈から筆者の優秀さやバランス感覚の高さがひしひしと伝わります。
読みながらに「なぜこの人が選抜されなかったのか?」「本当にあと一歩のどころだったんだろうなぁ」と思うほどに。
そんな優秀な方が、あと一歩のところで宇宙飛行士になれないという事実を突きつけられ、ゴールを見失い、脱力し、葛藤した末に思考をピボットし、再起する過程が本当に面白く励まされます。
単なる成功者のサクセスストーリーではなく、「夢を再定義する」という思考の変換がとてもユニークで、実務的であり、タメになりました。

③今時のチームメイキングのリアルが描かれている点
宇宙飛行士選抜試験という特殊な試験だからというのもあるかもしれませんが、選抜試験といういわゆる蹴落としあいの試験であるにも関わらず、それぞれがきちんとサーバントリーダーシップやアサーティブコミュニケーションを発揮し、チームメイキングに寄与しているシーンは、とても面白かったです。
令和のご時世でも十分通用するチームメイキング手法を、10年以上も前に実践しているところに、宇宙飛行士を目指す方々の能力の高さを見て取れました。

【最後に】
決して重たい内容ではなく、かと言って薄いペラペラな内容でもない、適量で楽しめる書籍でした。
通勤通学の電車内で読んだり、隙間時間にパラパラと読みたい、そんな一冊をお探しの方はぜひ読んでみては。

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2023年04月11日

Posted by ブクログ

ファイナリスト内山崇さんの『宇宙飛行士選抜試験』を読んだあとにこちらを手に取る。
結果は分かっているけど、宇宙飛行士への夢を叶えようとする10人と一緒にドキドキワクワク。
内山さんの本の夢への熱量とはまた違った、審査する側の評価や解説が冷静でありながらやはり宇宙への夢を持つ人がもつ熱さが感じられ、興味深く読めた。

とんでもない技術と能力、努力に裏打ちされた経験を持つ、強くて魅力たっぷりの誇らしいファイナリストなのに、自分と同じ人間なんだ!と感じられるのが不思議。
リーダーシップ、フォロワーシップなど仕事に活かせそうだなと恐れ多くも参考になった。

どんな時も諦めず、自分と仲間を信じる人間力、私も欲しい。

夢や宇宙っていいなぁ。
今日も夜空を眺めよう!

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2023年02月07日

Posted by ブクログ

年始にちょうどNHKでもドキュメンタリーをやっていました

既に宇宙飛行士の発表はされているのでどの方が受かるのかは分かっているものの
最終選考に残る方はみな魅力的かつ精力的
一番必要なものは人間力だなと思います
どんな場面でも前向きになれるのが凄い
今回残念だった方も
また再チャレンジしていつか夢を叶えてくれたらいいなと思います

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2023年01月20日

Posted by ブクログ

アニメの「宇宙兄弟」が好きで読んだ。スポーツ選手もだが、30代のうちに自分の能力と情熱をキャリアという形に作り上げて選考の舞台に立つ姿がカッコ良すぎる✨ 若田さんのクルードラゴン5号機の打ち上げもますます楽しみになった。

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2022年09月26日

Posted by ブクログ

宇宙飛行士選抜シリーズは全ての本を読むことで、それぞれの候補者たちや関わった人の姿の輪郭がより正確にでてきます。

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2022年06月05日

Posted by ブクログ

こういったドキュメンタリ本を読むのは初めてだったけど、すごく良かった。すごく読みやすかった!キンドルで安く売っていたので買ってみて、仕事の休憩時間毎日10分ぐらいしか読み進めなかったけどすごく読みやすくスラスラ読めた。そもそも自分も宇宙飛行士の仕事とか、どうやって選ばれるのか全く知らずに宇宙の映画とかを見ていたので、今なら宇宙映画もより楽しめそう。何より、自分と同い年または年上の人達が、長年夢見た宇宙飛行士になるために奮闘する姿、またその家族、本人と家族の葛藤に感動した。感動した、なんてなんだかインチキくさいし、なんだかチンケだけど、私も夢を見ようと思った。現実ばかり目に入っていつの間にか叶いそうな夢ばかりみてるけど。一度しかない人生なんだって、勇気をもらった一冊でした。就活していた頃の自分に読ませたい。あと、この本を書くために頑張ってきた人たちの努力にも感謝したい!

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2022年01月04日

Posted by ブクログ

2008年に行われた宇宙飛行士選抜試験の様子が描かれているノンフィクション!
試験内容は、閉鎖環境でいろいろな課題をこなすというもので、アニメ『宇宙兄弟』で見た選抜試験と同じような内容だった。
宇宙飛行士には、ストレスに耐える力やリーダーシップ・フォロワーシップ、チームを盛り上げるユーモア、危機を乗り越える力など、ありとあらゆる力が求められる。まさに、人類の代表を決める試験だと感じた。
13年ぶりに(2021年11月19日から)宇宙飛行士の募集が始まった。今後の選抜試験の動向が楽しみだ。

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2021年11月28日

購入済み

ドキュメント宇宙飛行士選抜試験

宇宙飛行士選抜試験の裏側が見られた。

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2015年01月16日

Posted by ブクログ

ドキュメンタリーとして素直に面白い。度胸星や宇宙兄弟のモデルになった話でありサクサク読める。まあでも読むのは1回でいいかなという感じ。

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2024年03月04日

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