あらすじ
◎マルクス、ケインズ、ガブリエル先生が、いきなり教室にやってきて、みんなの悩みに答え始める!
経済学というと「需要曲線」・「供給曲線」といったことばかりが思い浮かびますが、「経済学者」がやってきたことは、目の前の事象から今どんなふうに社会が回っていて、どうしていけばいいのかを考える、ということ。
「仕事が楽しくない……」「真面目にやっている人が損する社会になってない?」「デジタル化で、経済はどんなふうになるの?」「同じ仕事をしているのに、転職したら年収があがって、なんとなく不思議な感じ」「会社に行くと疲れる」などなど、身近な疑問に、古今東西の経済学者が答えます。
◎マルクス先生、ケインズ先生のホンネを聴け!
マルクス・ケインズなどが本音ベースで持論を解説。
その背景を知ることで、その本当の意味が見えてくる――。
経済学をはじめとする社会学・哲学の著名な学説をざっと知りたい方にもおすすめです。
登場する経済学者・社会学者・哲学者の一例:
マルクス、アダム・スミス、ケインズ、シュンペーター、ヴェブレン、ハイエク、ヒューム、ベンサム、カント、、デリダ、デュルケーム、リースマン、ボードリヤール、レヴィ=ストロース、ダニエル・コーエン、マルクス・ガブリエル、斎藤幸平
協力:UNIVERSITY of CREATIVITY
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Posted by ブクログ
書店にて目に留まったので購入
資本主義なのになんで疲れるのか?ということを題材にしていて、今日の資本主義経済がどのような時代と共に成り立っていったのかを各時代=各章を提言した経済学者(哲学者)と共に紐解きながらコンパクトに対談形式で解説していく内容
現代の働く人の疑問と共に各章ごとのテーマにそった内容に合った経済学者(哲学者)が対談していく形は経済学に興味がない人にもわかりやすく
また、章の終わりごとに登場した経済学者(哲学者)の紹介が書かれていて経済学に興味を持った人にも手に取りやすい内容になっていると感じた
3章では現代のデジタル資本主義への問題提起と共に4章では経済が他人指向型社会であり、感情労働による疲弊に行き着く。
働くことによる心のすり減る理由が明確になる本ではあるが、答えはあくまで経済学の本なので答えは出ない。
結局のところ経済という人の集合体は心で動くものであり、行動経済学や心理学に行き着くなと感じた。