あらすじ
「地方の百貨店や商店街はなぜ衰退しているのか」「コンビニはなぜ集中出店するのか」「ユニクロはなぜロードサイドから都心部に展開するようになったのか」「イオンはなぜ田園地帯に出店したのか」――これらは皆、地理学的知見で説明できるといったら驚かれるでしょうか。実は流通や消費は、自然環境や都市構造・交通網といった地理的な要因によって、少なからず影響を受けています。本書では、コンビニ・スーパー・家電量販店など様々な小売の出店・販売戦略や配送システムなどについて、その実態と変化を地理学的な観点から明らかにしていきます。また、「シャッター商店街」「買い物難民」、災害時の流通などの問題、そしてネット通販など変わりゆく流通・消費の現状と未来ついても迫ります。私たちに身近な小売・流通はどのようにして成り立っているのか。ビジネスマンの教養としても役立つ一冊です。
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Posted by ブクログ
地理学子専門用語も学びつつ、日本の変化が読み取れる本でした。
私は宅配事業に携わっていることもあったので今後伸びる市場でネット通販や宅配市場は大きくなると感じてます。ただ、基盤となっている【食】が危ういです。理由は高齢化が進み、胃袋そのものが小さくなっているからです。美味しくて高品質にシフトしつつも、物価高の昨今では日常向けのビジネスを展開するとしたら当然手を出せる価格の限度は決まっています。まずは人口を増やさないことには始まらないです。ただ、子どもを産むこと以外の楽しさが溢れてたり、そもそも産める環境にすらなっていないのが日本の現状です。このまま沈んでいくのかなという気持ちもありつつ、何とかしたいとも思う。
Posted by ブクログ
小売業の歴史、出店戦略、物流戦略などを地理学的な視点から分かりやすく解説しています。経済地理学に興味がある人はもちろん、流通関係のビジネスマンも面白く読めるのではないでしょうか。
惜しむらくは、図表を参照しながらのデータ提示とそうでないデータ提示が同一段落内で混在したりしていて、若干読むのにストレスを感じました。
ただ、内容は充実していまし、裾野も広い分野だと思いますので、是非とも第2弾を出版していただきたいですね。
Posted by ブクログ
様々な参考文献から、データや情報をまとめているだけ。日本の人口動態や歴史的な遷移は面白いが、それ以外は退屈だった。今の自分のレベルが追いついていない本の一冊