あらすじ
■「人間の仕事の大半は、人工知能(AI)にとって代わられる」
というようなことをよく耳にします
近い将来「なくなる仕事」について論じられた本などもたくさん出ています
しかし、いくらコンピュータが進化しても
人間にとって代わることができない仕事があります
それは「アイデアを考える」ことです
■そうは言っても
「新しいアイデアを考えるのが好き」という方は少数派‥
そんなアイデア出しが苦手な方には
「ブレインストーミング(ブレスト)」がおすすめです。
1人で、「アイデアが出ない……」と悩むのではなく、
みんなでワイワイ話し合い、楽しみながら脳に汗をかいて
アイデアをたくさん出すようにすればよいのです。
これまでに、グーグル、マイクロソフト、などをはじめ
ビジネスパーソンや学生に、このブレストの研修を実施してきた石井力重さんが
どんな組織でもすぐに取り組める、
「ブレストの方法」と「アイデア創出のコツ」を大公開しています。
■本書の内容
はじめに
第1章 なぜ「アイデア出し」にブレストが効くのか?
第2章 FBS(フリップボード・ブレスト)
第3章 大人数のオンライン・ブレストに使える「3人ブレスト」
第4章 1人ブレストでアイデアをどんどん出す方法
第5章 アイデアを整理して良いアイデアを選び出す方法
第6章 〈上級編〉ブレストの達人への道(オンライン&リアル対応)
第7章 短期間でアイデアをきたえる方法
第8章 アイデアの創造をめぐる雑談
おわりに
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
アイディア出しで知られる「ブレスト」のやり方や考え方について書かれた本です。近年のオンライン化に合わせてリアル/オンラインのやり方に言及してあります。
ブレストの基本からブレストがなぜ役立つのかが書かれており、ブレストについてまったく知らない方でも不安なく読める構成に思います。
また、ブレストを上手く進めるやり方についても書かれていますが、出てくる問題が「大きくないけど困る」ようなものにも触れられており、実践から得られたリアルな知見が詰め込まれていると感じました。
加えて、ファシリテーターの高度な技術についても語られていますが、技術だけでなく「なぜこのやり方だとうまく行くと考えているのか」にも言及されており、納得しやすかったです。
ブレストを知りたい人に限らず、自身の考え方を拡げたい方やファシリテーションについての知識を増やしたい人にもお勧めしたい一冊です。
Posted by ブクログ
超有名な「アイディア・スイッチ」著者が満を持して約10年ぶりに書き下ろした本。
ブレストという題材に特化しているため、「アイディア・スイッチ」を読んだ時ほどの驚愕は無かったが、まぁ良本。知ってる内容が多いので身に付けられた項目は限定的かな。
オンラインブレストでzoomでブレイクルームを使って複数チームに分かれてブレストやるなど最新の内容が盛りだくさん。ブレストの時間配分や出されたアイディアの比率などブレスト実施時のノウハウ盛りだくさん。
youtubeでの講義動画も多数。
<以下、ネタバレメモ>
・良いアイディアのスクリーニングの仕方として「魅力度」と「実現可能性」の2次元グラフを書いてそこに複数のアイデアをプロットしていく。
→概ね4%、16%、16%、64%の比率に落ち着く
→早く実現したいならば「実現可能性」重視、ビッグヒットを狙うならば「魅力度」重視
・ブレストでアイディア出し尽くした後に「あと1ダース出そう!」→「もう1ダース出そう!」で最後に出したアイディアの中に金の卵が眠ってることが多い
・脱線を2つまで許容
→脱線がアイディアの膨らましに有効な場合有り。脱線中に脱線することまでは許容。さらにそこから脱線した場合は「アイディアに話を戻そう」と発言すべし
・ブレストをするのに良いテーマ
→テーマによって発想が拡がるか否かが決まる
→テーマ持ち込み者が自分で数個簡単に出せるか試してみる
→出なければ類似の言葉や反対の言葉など文章をずらしてみる
・アイディアが出たら身近なターゲットの人にたくさん聞いて早くダメ出しをしてもらおう
→そこからの改善案が良いアイデア
ブレストは対面じゃないとなぁ~と思ってるけどやってみるかなぁ~
手元のアイディアスイッチをパラパラめくってみて智慧カードとSCAMPERカードを100均トランプに言葉を貼って一人でやってみよう。
Posted by ブクログ
なるほどと思うことはたくさんあるが、自社ではほとんどできていない、していない。まずは一人ブレストをしっかり。徹底的に出し尽くす。いい案、悪い案全て出す→思考の作業台が空く→新しい考えが浮かび始める。ということはすぐにできそう。