【感想・ネタバレ】フィールダーのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年06月09日

合う合わないはありそうだが、個人的にはとても良かった。

境界線を越えてフィールドに降り立つ人たちの中にあるのは、果たして正気なのか狂気なのか。
タブーとされている複数のテーマにも、上部だけではなく境界線を越えて踏み込んでいて、フィールダーというタイトルに相応しかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年05月19日

かわいいと感じる対象を愛で傍らに置く…そんな行為に潜む大いなる矛盾を引きずり出そうとした著者の試みは、児童虐待、ゲーム依存、ジェンダー差別、LGBTQ、ネグレクト、等々、多岐に渡るトピックスに触手を伸ばして激しく拡大し、そのあまりのてんこ盛り具合には若干の強引さを感じる部分があることは確かだが、一体...続きを読む何層構造になっているのかこの建物は…という感嘆が素直に漏れる。
表面的には物分かりが良くて教養豊か、人当たりも穏やかなリベラリスト…のように思わせる人が、その実は甚だ独善的で狭量、偏見に満ちたゴーマニストである、という事例は現実でもしばしば見受けられることで、そのあたりの描写はとてもリアルで上手い。
人権に対するセンシティヴさがおかしなヴェクトルを持ち、つい要らんことをする、あるいは必要なことをしない、例えば主人公のような人物像も然り。
含め、各登場人物のキャラクター付けが非常に巧みで、徹頭徹尾一貫して崩れないので読み易い。
10年後、20年後に変わらず読み継がれていく作品になるかどうかは分からないが、少なくとも、SDGsという分かったような分からないような概念が人口に膾炙した2020年代の今という時代が持ついくつかの側面を描写した表現がここにあり、今こそ読むべき小説であるということは間違いないと思う。

声を出せないのでテキストチャット使用と説明しながら発音に言及するとは…? とか、スタンプしか会話手段がないはずなのに複雑な罵声を浴びている…? とか、細かくも見過ごすことはできない引っ掛かりが複数あるのは、少し気になった。

「わたしが今考えているのはーアカツキに会いたいということを別にすればーどうすればこのねじくれを直せるのかということです。
 一体の動物としての『自然』。それを実践する方法について。」
「人間は何も汚さないよ。だって、人間は自然なんだから。」
「自分とは異なる理想を持つ生き物に、噛まれて、穴だらけにされる。それなら筋が通るのよ。猫を飼っても、よその子を愛しても、橘くん、それなら」
「遺書がないなんて当たり前なんだよ。(中略)人生全部が遺書だから。たぶん、まじで死ぬことばっかり考えてたと思うよ。いつ終わるんだこれって。でね、そういう奴が待ってるのは、理由じゃなくて合図なの。今だって思える時をずっと待ってる。」

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月12日

出版社で編集者としてのリアル橘とオンラインゲームでのハルオ。担当する黒岩先生が小児性愛と疑われ対応に追われ、ゲームではパーティを組むメンバーの隊長のスキルに驚くとともに現実で彼が母親に虐待されていることに気づく。福祉問題、ハラスメント、かわいいに隠された支配など沢山の問題を提起しながら報道者の良心も...続きを読む踏まえて読み応えがある。
最後の迎えに行く所、ほっとしました。
そしてゲームシーンの様子は楽しかった。

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Posted by ブクログ 2023年01月18日

フィールダーにはなれなくて傍観者のままで立つ私の肩に誰かが小さくトンと当たって通り過ぎた感じ

面白かった。今どきの言葉を調べることも。ゲーマーの様子を覗き見ることも。自分に向かってほんとにそう思ってる?と突きつけられるような言葉にも。
終わり方は好きだし満足、でもみんなをもう見れないのは寂しい。

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Posted by ブクログ 2022年11月17日

福祉とか社会問題とかとどう関わっていくか。
堅苦しいテーマではあるけれど、オンラインゲームが重要な役割を果たしていて興味がひきつけられる。躍動感があって面白かった。

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Posted by ブクログ 2022年11月06日

今や世界共通語になった「KAWAII」。ハローキティに代表されるように日本の「かわいい」はポップでキッチュで無毒なキーワードのようについつい思ってしまっていますが、この本の中では「かわいい」という感情の凶暴さが吹き荒れています。物語の舞台はふたつ。漫画、週刊誌、ライフスタイル、文学、さまざまなジャン...続きを読むルを包含する総合出版社、その中で人権に関わる社会問題を取り扱う「立像スコープ」という小冊子の編集というリアル、もうひとつはパーティを組んで戦う「リンドグランド」というスマホゲームの中のバーチャル、いやリアル、バーチャルという区分けでは語れないパラレルワールド。ビジネスメールのやりとり、ゲームの中のチャットトーク、そして電話の声、対面での会話…いま当たり前のコミュニケーションがテンポ良く紙面を埋めながら「立象スコープ」の執筆者のペドフィリアの問題と、ゲームの中でチームを組む隊長の実生活での家庭の問題が,次第に重なり合ってきます。どちらも嗜好としての「かわいい」ではなくて生死を掛けた「かわいい」という感情の噴出なのです。主人公のゲームの中での役割がヒーラーという役割がリアルでもそうなってしまっているっていう設定が現代的な気がして、「受け身の中のプロアクティブ」ってもしかしたらもっとも必要とされている能力なのではないか?と思いました。最終章に向かって、加速度的にすべての問題を抱えていく主人公の行動は、ちょっと感動的でした。いまはやりの「推し」という言葉では捉えきれない「かわいい」という気持ちの派生の禍々しさとそれに向き合う力の物語として読み終わりました。いろいろ頭の中、ぐるぐるしています。1ページ開いた時の期待を大きく上回った本でした。

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Posted by ブクログ 2022年10月26日

身の回りにあるだろう個人的、社会的問題が本人視点、関係者視点から書き出されています。それを織り込んだパズルピースのようバラバラな並列世界がスピードを増しながら収束していく巧みな展開が素晴らしいです。一気読みしてしまいました。文章が美しくてスルスルと頭に入ってきます。面白かったです。

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Posted by ブクログ 2023年10月20日

過去作でも思ったことだが、句読点を含めた文章のリズムが自分によく合っていて、読み心地がとてもいい。

内容としては「スパーム」に似た、既存の価値観を揺らがすタイプの作品。特に「かわいい」に対しての言及は白眉。大変落ち着かない気分にさせてくれるので二度と読みたくない名作。

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Posted by ブクログ 2023年10月01日

う〜ん、これはもう小児性愛じゃないのか。
ま、どこで区別するのかってことか。
オンラインゲームやったことないけど、読んでるとなんか面白そうに思えるね。

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Posted by ブクログ 2023年09月15日

児童虐待、毒親、ハラスメント、ゲーム依存、ネット炎上など社会的なテーマを盛り込んだ内容ながらエンタメしており一気に読ませる。事実、深夜までかけて一晩で読んだ。

ただどれも表面的に触れるのみで深堀りされないのが残念。本書のもっとも大きな関心事であるはずのセクハラ、小児性愛、その背後にあったと思しきネ...続きを読むグレクトの真相が明らかにならないのは消化不良。最後も投げっぱなしのような終わり方だし。そのあとどうなったか、が知りたいんだが…。ストーリーとは無関係に主人公が入管問題のデモやホームレスの炊き出しに参加していたという設定は物語の展開に寄与していないので蛇足だったような。むしろ「意識の高さ」をうかがわせて鼻白んでしまった。この主人公がとても39歳に思えずてっきり20代だと思って読んでいた。

言及される作家から編集者への「神の手」によるセクハラは古井由吉の話らしい。『仮往生伝試文』、いつか読もうと手元にあるんだが読む気が失せてしまった。

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Posted by ブクログ 2023年06月27日

帯で書かれている単語については大小の程度はあるにしろ、起きてしまった事象とそれに対する判断を随所随所で問いかけてくる骨太な物語。
あとこれだけ詰め込んでいるのにとっ散らかってないのはすごい。

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Posted by ブクログ 2023年06月18日

オンラインゲームをやったことがないのだが、結構その場面が好きだった。それも含め、現代社会のあらゆる問題がてんこ盛りになっていた。しかし詰め込んだという感じではなく、でも次々に展開して、どんどん読み進めていけるのだが、途中で状況が厳しくなると休憩が必要になったりもした。
総合出版社を舞台にしているのも...続きを読む良かったと思う。矛盾を抱えた出版社は矛盾を抱えた社会そのものだ。とても複雑な社会を私たちは生きている。正義は一つではなく、何が正しく何が正しくないかなど誰にもジャッジできない。わかっていながらも、自分は正しいと信じて、自分を守り、安心して、なんとか自分を保っている人が多いのではないか。
また逆に、自分が正しいと思うことを他人の評価を気にせず貫ける強さも必要で、そういう人が「救う」人になるのだろう。

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Posted by ブクログ 2023年04月02日

読むのけっこう辛かった。
勝手に責められてる気持ちになって、
ちゃんとした大人として生きれているのか、
人権やその他の問題にアクションできているのか、って思って。
そこに差し込まれるゲーム世界の安らかさ。
ネットスラングすら優しい。
後半転がるように進んで突き放されたままは終わらなかったから、読後は...続きを読むそこまで辛くない。
正解を求めても仕方ないけど。

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Posted by ブクログ 2023年03月18日

オンラインゲームの話いいよねーと思って読んでいたらそれだけではなく、いろんなテーマが詰め込まれていた。知らず知らずの内に物語にひきこまれる。

オンラインゲームとは不思議なもので、リアルではないが、一緒にパーティーを組んでいる仲間は確かに現実に存在している。
ゲーム上でのキャラクターを誰が操作してい...続きを読むるのか知ることは禁忌に触れるような気が私はするのだが、この小説では主人公がプレイヤーの正体を知ってしまう。
そこからがまた面白く、想像していた姿とかけ離れた姿を見てなお、その人のことをより好きになる感情が不思議であり、好ましく思えた。

誰かを救いたいと思っても、それが歳の離れた異性や幼い子だからまずいことになるというのは、理屈では分かる。しかし、皆が理屈を大事にして動かなければ、自由に生活できない子はずっとそのままだろう。理屈抜きで突き進むことのできる人は、あまり存在しない。

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Posted by ブクログ 2023年02月14日

著者の作品を読むのは初めてだが石井千湖さんの推薦(ポリタス)に推されて読んでみる。
児童虐待や小児性愛が大きなテーマだし、誰のために何をどうすれば良かったのか、どんな選択肢があったのか、読む人の経験や立場に依って、まったく違う読み方がされるだろう本書。すごく凹むし、キツいな…と思う場面もあるけれどそ...続きを読むれだけじゃなくて愛もかわいいも信頼もある。それを頼ってなんとか生きていけそうな気もする。安全第一。これまでまったく知らなかったオンラインゲームの楽しさ(と紙一重の怖さ)を垣間見ることができたのも収穫。

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Posted by ブクログ 2022年12月15日

愛してしまうという抗えない重力に引きずられ、衝動的な自分、児童虐待、オンラインゲーム、他にも要素があった気がするけど忘れた。オンラインゲームの描写が癒しであり、ちゃんとネットゲーマーたちの緩いチャットの描写や、繋がりの中でゲームを攻略していく様に学生時代を懐かしんだりできる位リアルでした!
大人の能...続きを読む力と意志によって運命を変えられる大人になりたかったな…なんて思う小説でした、オヌヌメ

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Posted by ブクログ 2022年11月18日

なかなか混沌としていて要約が難しい小説。児童虐待、小児性愛、LGBT、ソシャゲ中毒、ポリコレなど、いろんな要素が詰め込まれている。
「かわいい」の暴力性や切実性について思い至らされた。また、オンラインとリアルということについても考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2022年11月10日

初めての作家さん

普段頭の中でぼんやり考えていることが、ことごとく言語化されたような気持ちになった
人間は食物連鎖に入っていないから高みの見物だと思っていたところは
黒岩さんと熊の話で矛盾として書かれており、熊に襲われることで矛盾が消えると書かれていてストンと心に落ちた。
海で死ぬことも矛盾が消え...続きを読むると思っている、自然に還る=他の生物に食物として扱われると思っているのをズバリ言語化していただき感謝ですという気持ち

他にも苦痛のない絶滅方法を見つけるはすごい言葉だなと、読んでよかった

流行りのスマホゲームはハマりすぎて身を滅ぼす未来しか見えないので手を出さないようにしている
この本を読んで隊長とハルオ、ハチワレ、未央のパーティーみたいなこともあるのかと羨ましくなってしまった

前野氏の伏線回収が見事で、あそこで助けて欲しいと言われた前野氏は救われたのではないかと思った
しかし、ポメラニアンを想定していた犬小屋にハスキーの琴ちゃんはおさまるのかしらと笑ってしまった

最後まで読んで、もっと読んでいたいなと思った稀に出会える最高の小説でした

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Posted by ブクログ 2022年11月09日

小児性愛、児童虐待、ソシャゲ中毒、炎上、ルッキズムなど、およそ現代社会に蔓延る問題をこれでもかというほど詰め込んだ物語は、単なる社会派小説ではなく、それらを切り口に人間が生きるということの根本を問いかけてくる。
社会派雑誌からゴシップ週刊誌まで、あらゆる分野の出版物を提供する大手出版社という存在の自...続きを読む己矛盾を鋭く突きながら、会社の良心ともいうべき立場の編集者橘泰介に希望を託す。

小児性愛疑惑を持たれた児童福祉専門家、母親に束縛、軟禁され、ゲームだけが唯一他人と関わる手段の少年、橘のまっすぐな思いが彼らを励まし続ける姿に胸を熱くして、

世界が国を挙げて繰り広げているSDGsという胡散臭い活動に対しても、作中では至極当たり前な発言が投げかけられ、それには個人的にもう納得しかないし、

とにかく、何を書いてもとっちらかってしまうほどいろいろなものが詰まった、帯の言葉を借りるなら「カオス」そのもの。でも、読み切った後は不思議に清々しくて、ゲームのことよく分からないけど頑張って最後まで読み切って良かった。

世の中をわかったような小賢しい批評家になるな!
野に出よ!実践者(フィールダー)たれ!と背中を叩かれたような気持ちです。


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Posted by ブクログ 2022年11月02日

総合出版社・立象社に勤務し社会派オピニオン小冊子を編集担当する橘泰介は、スマホゲームで対戦するのを趣味としている。
突然、担当著者である黒岩文子が、女児を触ったとの情報が出回り、時を同じくして本人から長文メールが届く。
彼女の行方を探すのと並行してオンラインのゲームの中でも問題が起こる。

自分は、...続きを読むゲームはした事がなくその世界はわからないのだが、それでも対戦で熱くなり、激しくなる思いやその中での駆け引きやお互いのやりとりで個性が出ている様子がよくわかる。

「推し」や「愛でる」こと。
「ソシャゲ中毒」「ネット炎上」の世界。
「児童虐待」や「小児性愛」に社内派閥抗争までもが取り上げられている。
会社内での橘の立場や同期との様子に黒岩とのやりとり。
どこまでもしんどい。
最後には、どうなるのか先が見えない。
ずっと苦しいままなのだが、これが現代に普通に起きていることであり、驚くべきことでもないのか…と。
いや、この混沌としたさまが、異常では…とも。


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Posted by ブクログ 2024年02月11日

何かの記事を見て読みたくなったはずだけど思い出せない。「ゲームかリアルかじゃない。ゲームはリアルなんだ」というセリフはその記事に出てきた気がする。
主人公は出版社の編集者。担当する児童福祉家の小児性愛スキャンダルとオンラインゲーム「リンドグランド」での仲間との共闘をめぐる物語。
理論と実践、傍観者と...続きを読む実践者、一般性と個別性というテーマが裏で流れていたように思う。自分の中でうまく消化できていないけど、理屈をこねるだけではなく当事者になりたい気持ちだろうか。陳腐な表現になってしまうが人生の手応えみたいなことかもしれない。
話の進行は面白くてどんどん読み進んだけど、登場人物の心境に今の自分は寄り添えなかった。

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Posted by ブクログ 2023年10月22日

久しぶりに読んでみたいと思った本で
あれ?なんか思ってたのと違う、全然頭に入ってこない
と思った本
私には、合わなかったのかな
ゲームの世界の話にはちゃんとついてはいけたけど
結局、かわいい…とは?みたいになってしまった

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Posted by ブクログ 2023年07月29日

合う合わないがはっきり別れる小説ですね。私はゲームを全くしない人間で、出だしからのゲーム世界の話なのが何だかよくわからなくとても苦痛だった。言ってることの意味も(ゲーム用語?世界観?)よくわからなかったし。
著者は四十代か…。若い人の方が「刺さる」話なのかな、と思いつつも年齢よりもこの話の何処かに感...続きを読むじられる当事者性があるかないかなのかな?それとも共感や感情移入ができるかなのかな?などと考えつつ読むも何かモヤモヤとしている感がずっとあった。
私がこれまで読んだことのない種類の小説なのは確かでした。

世界観とテーマがはっきり分かってからはある程度入り込めたと思うけれど、うーん、盛り込み過ぎというか突っ込んでるけどとっ散らかってるというか、結局解決はしないのなと…。
いや多分、解決云々というところを求める話ではないのだろうとは最後まで読んで思ったけれども正直「ここで終わるのか?こんな終わり方なのか?」とは思いました。
私はちなみに黒岩さんとほぼ同じことをこの春考えていました。だからとても驚いた。そういう風に熊を考える人がいるんだなぁということに。その一点だけでも充分にこの本に出会えた価値はありました。
最後の方は胸が痛くてたまらなかった。だから他の方々はそうは思わないかもしれないけれども私はこの終わり方が全然腑に落ちませんでした。これは今流行りの(?)「推しの話」でもあるのかな?
…うーん、やはり盛り込み過ぎなような。
とにかく読んだことのないジャンルの話で驚きました。すでに大きな賞をたくさん受賞されているけど、こういう話を書く人が純文系の賞を受賞する時代なのですね。

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Posted by ブクログ 2023年07月26日

良くも悪くも盛りだくさんで混沌としていて、でもすべて現実の世界にうずまいている、見覚えのある、身に覚えのある、聞き覚えのあることばかり。昨日も、今日も、明日も、近所で、あるいは日本のどこかで同じようなことが起きている。

かわいがる、愛でるって一体なんなんでしょうね。立場や対象、方法によっては、微笑...続きを読むましいエピソードにも犯罪にもなりうる。何も考えず何も疑わず、自分にとってのかわいいは正しいと思っていたので、頭をガンっと殴られたような気分になりました。

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Posted by ブクログ 2022年12月08日

現場を研究するフィールドワーカーじゃなくて、現場で当事者となるのが「フィールダー」ということのようです、タイトルは。「推し」を「愛でる」行為に関する小説と言うことですが、オンラインゲーム(メタバース?)の世界の描写が冒頭から始まって、おじさんが読むにはちょっとつらいと言うかついて行けなくてしんどかっ...続きを読むた。

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