あらすじ
オオカミ男の末裔として正体を隠し生活しているアキラは、街中で出会った本能を刺激する匂いを持つ傷だらけの青年・マリを忘れられずにいた。そんな、ある満月の晩、半人前のため子犬のような姿にしか変身できないことを父親に咎められたアキラは、家を飛び出してしまう。そのまま子犬姿で夜の街を一人さまよっていると、偶然マリに再会。人の姿で会った時とは違い、笑顔を見せるマリに強く惹かれていき…?
...続きを読む感情タグBEST3
モフモフかわいい!
狼男だけど満月の夜にしか変化のないワンコ攻め。
表紙のイメージだと結構執着強め?と思ったけど、ヘビーなキャラクター設定の割には全体的にさらっと読みやすいお話でした。(不法侵入とか、匂いを辿るとか攻めの執着バカ強いと思うのに何故かワンコの可愛さというオブラートのおかげでマイルドに見えてしまう…ドス黒さがない爽やかな執着モノなのでハマる人にはハマると思います!)
攻めが狼男で、めちゃくちゃ健気で良い子でピュア。そのピュアさ加減で父親に認めてもらえないくらいの成長がゆっくりな理由がよく分かる。大人になるって、性的なこともだけど何事も経験なんだ…多分。
でも攻めとしては優しくて明るくて超光属性だから、訳アリの受けをどんなことでも受け止めちゃう。安心安全の攻めだから、性的な意味で嫌なことは一切しないしひたすら優しくて良かったです。格好良い狼男ってより、ワンコ感溢れる感じでモフモフ攻めが可愛いです!(濡れ場のときは常に人間なので、獣人ではありません。)
自身がワンコなのに世話焼きで、そんなところにだんだん絆されていくお話なので訳アリの訳も、狼男なところも怖さとか痛さとかはあまりなく優しいお話でした。
攻めも受けも境遇を思うとグレたり僻んだりしてもおかしく無いのに、どちらも真っ直ぐで素直で一生懸命生きていて可愛いので、重たい内容ではあるものの優しく癒やされたい時にオススメの一冊です。
攻めの男の子がずっと健気で一途なことで徐々に2人の距離が縮まっていきます。途中で正直、そんな遠くの相手の匂いわかることある?!と疑問に思ってしまいました。オオカミの姿はもふもふでめちゃくちゃ可愛かったです!!