【感想・ネタバレ】ファーストスター 宇宙最初の星の光のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

各章の冒頭部分にある枕の話がうざったいが、他はとてもわかり易い。黒体放射や宇宙背景放射など、個人的には他書であいまいにしか理解できなかったことも明快に書かれている。天文学は遠くの星を見ているのでなく、昔の光を見ているのだというのがよく分かる。

恒星には太陽のように種族Iと呼ばれる比較的若く、金属(Liより原子番号が大きいもの)を含む群と種族IIである金属含有量の少ない星(銀河周辺部の星がまばらな領域や銀河中心部にまとまっている)がある。
宇宙誕生直後には金属をほとんど含まない種族IIIがあったはずで、これをファーストスターと呼ぶ。これらは宇宙が誕生してから2000万年から2億年の間ぐらいには支配的な位置にあったが、ビッグバン4億年後になると種族IIが優勢になっていたと考えられている。

太陽の鉄組成は質量比で0.14%に過ぎないが、現在形成されている星は通常、2%ほどの金属を含んでいる。

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2023年07月01日

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