あらすじ
「私達のM資金は本物です」
「やっぱりあれはあったんですね…」
昭和から次々と大企業経営者たちが飲み込まれてきた「M資金詐欺」。
令和にもなお黒く輝き続ける“幻”の正体を追う。
[目次]
第1章 M資金の誕生
第2章 令和のM資金詐欺
第3章 M資金を操る詐欺師たち
第4章 M資金に群がる経済人たち
最終章 M資金は増殖する
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
なかなかに面白かった。
M資金詐欺師の周りには、M資金の存在を信じ探しているトレジャーハンターのような人たちがいて、彼らの調査成果や作成資料等が詐欺師に利用されたり、その人脈から被害者となる人物を紹介したりしている。
トレジャーハンターたちは、「実際にM資金があるから詐欺に利用されている」「結婚があるから結婚詐欺もある」など、M資金詐欺があることを悪く思っていないし、自分たちが詐欺に加担しているとも思っていない。
詐欺の手口は、手数料と称して金銭を搾取するばかりでなく、金銭要求せずに自署させた申込書(著名経営者や大企業)をもとに強請ったり、他の詐欺の資料に利用したりする。
被害者は、もともとM資金興味があったり、M資金の目的(日本の基幹産業の育成)に共鳴して説明を受けるうちに、騙されている。
Posted by ブクログ
M資金詐欺の詐欺グループの種類と事件の経緯。匿名A氏、B社が多いのでやや読みにくい。トレジャーハンターと呼ぶ周辺の存在が被害を拡大しているのが興味深い。