【感想・ネタバレ】久保田万太郎俳句集のレビュー

あらすじ

芥川龍之介は万太郎の俳句を「「嘆かひ」の発句」と喝破した.万太郎は「俳句は余技」とした.その無防備を装って詠み上げられた余技は,日本語での詠嘆の美しさ,表現の自在さにおいて,他の俳句の追随を許さない.国民に広く愛唱されてきた.明治末年より亡くなる昭和38年までの半世紀間の全句8000句から900句を精選した.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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Posted by ブクログ

久保田万太郎の俳句は静かな余白に人の情を宿す。東京下町に生まれ育ち芝居や小説にも筆をふるいながら彼の句は季節の移ろいに人の営みを溶け込ませた。その筆致は感傷に流れずあくまで淡々と事実を刻む。だからこそ読む者は自らの記憶を重ね失われた時間を取り戻すかのように感じる。その響きは時を越え人の心を結ぶ。

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2025年08月30日

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