【感想・ネタバレ】天の蚕が夢をつむぐ 大島紬ものがたりのレビュー

あらすじ

世界のどこにもないものをつくり、だれもやらないことをやりたい。大島紬の名だたる織元が伝統の原点に立ち返り、「100%奄美産の大島紬」というものがたりのある着物をつくる夢にむけて新しい世界に挑戦する!

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Posted by ブクログ

大島紬を織るために、その材料である蚕を育てることから始めるなんて、分業が当たり前だということを考えるまでもなく驚きです。
それは編み物をしている私が、羊を飼ったり、綿を育てたりするのと同じこと。理想ではありますが、現実的に考えたら時間が足りなくなりそうだし、労力も半端じゃないと思います。
でも、それをやってのけてしまうのが南さん。
しかも奄美固有の蚕でというのですから、こだわり様も半端ありません。
そのチャレンジ精神に読んでいるこっちも元気をもらいました。
チャレンジするって素晴らしいことです。
そして、知らなかった養蚕の話や黄金の糸を作る蚕がいることなど興味津々で読みました。
本書を読んで蚕を初めて可愛いと思いました。

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2024年08月14日

Posted by ブクログ

大島紬の凄さは、それとなく知っていたが、ここまで深い歴史と、受け継がれてきた技術に裏打ちされたものとは思わなかった。その超絶技巧ゆえに、分業化が進んだと思うのだが、著者はゼロから製品となって送り出すまでを、自分自身で体験する。さらに飼育が難しい天蚕を使った新しいプロジェクトを立ち上げ、最後までやり遂げている。気の遠くなるような地道な研鑽の連続。読んでいても息が詰まりそうになったが、非常に感動した。
いつかそんな着物に袖が通せるようになりたい。夢のまた夢である。

0
2023年06月07日

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