【感想・ネタバレ】ノックがとんとんのレビュー

あらすじ

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森のそばにある古い空き家には、おばけ、いぬ、ねこ、おんどり、やもりが住みついていました。ある日、この家に一人のおじいさんが引っ越してきました。一人ぼっちのおじいさんは、長い間貯めたお金でこの家を買ったのです。のんびり暮らしたいと思っていたおじいさんは、動物たちを追い払いました。それから、家を掃除してドアをピカピカに磨き、誰にも触られないようにしました。一年が過ぎたころ、おじいさんの望みどおり、誰もドアをノックすることはありませんでした。しかし、近頃のおじいさんは元気がありません。そんなある日、とんとんというノックの音が聞こえ、おばあさんが訪ねてきました。おばあさんと出会い、人と接することがうれしくなったおじいさんは、自然と優しくなりました。そして、今までの自分を反省し、森へ追い出したみんなを呼び戻しました。にしかわおさむ先生のやわらかな絵と色合いが、優しい気持ちにさせてくれる一冊。

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Posted by ブクログ

『ノックがとんとん』
にしかわ おさむ さく・え

大好きな西川おさむさんの絵本から、こちらをご紹介。
イラストも大好きなんですが、愉快なストーリーがまた良いんです。

森のそばに古い小さな家がありました。
そこは長いこと空き家でしたので、いろんなものが仲良く住みついていました。
おばけのボーボー、犬のポンス、ねこのグルグル、おんどりのコースケ、そして壁のヤモリのペーターです。

そこに、ひとりのおじいさんがやってきます。
(おじいさんに家族はありません。長い間働いて、やっと貯まったわずかなお金で買った、おじいさんにとっては夢のお家なんです。)
おじいさんは怒って、みんなを追い出してしまいます。(その口の悪いこと!そしてグーパンチまで飛び出しています!)

それから家中、庭中を掃除して、ベンチもきれいに塗りなおし、辺りに聞こえるように、
「このドアにさわるやつはただじゃおかないぞ。ー」と叫び、ベンチをひしと抱きしめます。

そして、おじいさんの望み通り、まったく誰も来ないまま一年が過ぎますー
(元気のないおじいさん、なんだか寂しそうです。)
そこに、とん とん!なつかしいノックの音が!

ここから先は、ぜひお手に取られて、おじいいさんがどんな風に変わっていくか、見守ってくださいね。

久しぶりに読みましたが、愉快でほのぼの、ほっこりと和みました。(*´ω`*)

【作者紹介】
西川おさむさん、1940年福岡県生まれ、絵本作家、画家。
絵本作品に『10ぴきのおばけ』シリーズ、『おおだこマストン』シリーズなど多数。児童書のイラストも多く手がけられていて、『ハナさんのおきゃくさま』(角野栄子さく)、『ピーポポ・パトロール』シリーズ(柏葉幸子さく)、『うさぎのぱんとぶたのぱん』(小沢正さく)、『ネッシーのおむこさん』シリーズ(角野栄子さく)など多数あります。いずれもユーモラスでわくわくするイラストがいいですね。(*´꒳`*)

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2024年12月02日

Posted by ブクログ

んっ?
この絵本は、「おじいさんと10ぴきのおばけ」シリーズの原作になるのかな⁈
でも、やさしいおじいさんになる前の言動がなかなかのインパクトがあってちょっと引いたけど、
この物語から「10ぴきの〜」が始まるのかと思うと感慨もひとしお。

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2022年04月17日

Posted by ブクログ

4歳11ヶ月男児。
長い間、一生懸命働いて家を買ったおじいさんが、なんか他人のようには思えなくて、最後幸せになってくれてホッとした。

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2019年05月19日

Posted by ブクログ

長年貯蓄してやっと買った家に動物たちが住み着いていたことに腹をたてて、「このくそったれどもめ、とっととうせろ!」とおじいさんがキレるのですが(絵にも「くぉらーっ」というセリフがあります)、なかなかこども向けの絵本にはない怒りの表現で、父としては読み聞かせに力が込められますのでとても良いと思います。

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2019年03月11日

Posted by ブクログ

森のおくの空き家にはおばけのボーボといぬのポンス、ねこのグルグル、おんどりのコースケ、やもりのペーターが住んでいました。そこへ一人のおじいさんがやってきてみんなを追い出してしましました。だけど、ひとりの暮らしはさみしく、おじいさんはだんだん元気をなくしていきます。そんなある日「とんとん」ノックのいい音がしました。いちごつみに来ていたおばあさんがお茶をもらいにきたのです。そのおばあさんとの出会いからみんなを追い出してしまったことを後悔したおじいさんはみんなを呼び戻します。そしてひとつの家で大勢の仲間たちとの暮らしがはじまるのです。途中にある歌のところをどう読んでよいのかチョット迷いますが、ハッピーエンドなおはなしはいいですね!

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

にしかわおさむさんの絵本ですね。
にしかわおさむさん(1940年、福岡県生まれ)絵本作家、挿絵画家。

 もりの そばに、ふるい ちいさな いえが ありました。 にわには、いろの はげた ベンチが
ひとつ ありました。
 ながいこと あきやだったので、
 いろんなものが なかよく すみついていました
 おばけの なまえは ボーボー、
 いねは ポンス、ねこは グルグル、
 おんどりは コースケ、そして、かべの
 やもりは ペーターと いいました。

 あるひ、このいえに、
 ひとりの おじいさんが やってきました。
 おくさんも こどもも いない ひとりぼっちの
 おじいさんは、このいえを かったのです。
 ところが、おじいさんは、いえの みんなを 
 おいだして しまいます。
 そして、一ねんが すぎました。
 だあれも、ドアに さわったり ノックをしたり
 することは ありませんでした。
 
 おじいさんが、さびしい おもいをしていると
 ドアを ノックする おとが きこえます。
 そとには かわいい おばあさんが
 たっていました。

 おじいさんさん、おばあさんをもてなして、みんなの事を思い出します。そして…………!

 ちょっと頑固ですが、本当は寂しがり屋で優しいおじいさんが、心を開く、温かな希望にあふれる絵本です。絵が可愛らしくて、ユーモアたっぷりで、ワクワクしますね。
(この本も、メメさんの本棚登録で面白そうなので読んでみたくなりました。メメさん、頑固おじいさんがみんなと仲良くなるお話は、とても楽しかったです。ありがとうございます(=^ェ^=))

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2024年12月23日

Posted by ブクログ

面白かったー。
絵もほのぼのとして、ちょっとおしゃれで。色彩から、外国の絵本かしら、と一瞬思いましたが、1940年生まれの日本の作家さんでした。

一生懸命働いたお金で買った家に、誰も入れないぞと荒ぶるおじいさん。。。。
でも、ある日
とんとん!
と、ドアをノックする音が。

心がほっとあたたかくなるエンディングで、とてもよかったです。

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2022年05月08日

Posted by ブクログ

なんとかわいらしいおはなし!

なんとステキなイラスト!


もりのそばのちいさないえには、

おはけのボーボー、
いぬのポンス、
ねこのグルグル、おんどりのコースケ、
やもりのペーターたちがすみついていまひた。

あるひ、ひとりぼっちのおじいさんがこの家をかって、やってきた。
そしてどえぶつたちも、おばけも追い出してしまう。

しかし1年がすぎると、すっかり元気をなくしたおじいさんのまとに、とんとん!と、懐かしいノックの音が…

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2017年07月15日

Posted by ブクログ

ある日、おじいさんが森の一軒家に引っ越ししてきました。けれどそこには、ゆうれいや犬や猫が仲良く暮らしていました。おじいさんは人の家に勝手に住んで・・・とみんなを追い払ってしまいます。
せいせいして、ひとり暮らしを楽しんでいますが、だんだん人恋しくなって・・・
おじいさん、そんな意地悪なままでいいの?
この森の中の家、おじいさんが「長い間人に使われて、こつこつ貯めたお金でやっと買った家」なのです、子ども達は聞き流してしまうでしょうが、私たち大人は身につまされるフレーズですねぇ。
絵本の中にこんな言葉が出てくるなんてびっくりです。

平成25年5月7日
2年3組

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2013年05月09日

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