【感想・ネタバレ】デデ・コルクトの書のレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

吟遊詩人デデ・コルクトが狂言回しとなって語られるトルコ系オグズ族の英雄物語集。アナトリア東部(トルコ、イラン、アゼルバイジャンにまたがる地域)の口承伝承が凝縮された稀有の書。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

中央アジアからアナトリア辺りに存在したトルコ系遊牧民オグズ族の民族叙事詩。想像上の吟遊詩人デデ・コルクトによって語られるという体裁を取る。
アゼルバイジャンの小説家カマル・アブドゥッラの「欠落ある写本」を読み始めたら、これがデデ・コルクトの書の異写本を見つけたという話で、元のものを読んでいないとどうもピンと来ないので、読んでみた次第。知識が西欧、せいぜい中国に偏っていて、中央アジアとかイスラム系の話はよく知らないので、いい経験。
遊牧民の家族、男女関係が面白い。結構女性強いです。

0
2021年01月24日

Posted by ブクログ

トルコ及びその支配下に組み込まれた騎馬民族の伝承をまとめた書。
成立年代は15世紀。オスマントルコ黄金時代の前夜、古くから伝わる伝承がトルコ人たちの精神的柱石になったとも読み取れる。
内容はいたってシンプルで、騎馬民族の王や家臣たちとの相克を描く、全12の短編集。
各物語には必ずといっていいほど食事のシーンがあり、すべて肉料理だったりする。
修飾された文章ではないのだが、妙に食欲をそそる。
なぜか羊料理をめいっぱい食べたくなります。

0
2012年01月17日

「小説」ランキング