あらすじ
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小っちゃな野良猫と、猫ぎらいの男――
僕らの奇跡みたいな旅は、出会ったあの日に始まった。
世界37カ国を旅したノロと僕の、
20年のすべてが詰まった
オールカラーフォトエッセイ
ある日、東京のとある町の片隅で、カラスに狙われていたところを保護された小さな黒猫。なんの因果か、よりによって猫ぎらいだった著者のもとにやってきたその「黒いの」は、ノロと名づけられて一緒に暮らすことに――。
やがて世界37カ国を一緒に旅することになるノロと著者の、出会ってからの20年のすべてを綴ったノンフィクション。190点以上の写真をオールカラーでお届け。
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■CONTENTS
はじめに
第1章 黒いのがやってきた
第2章 ノロと旅(入門編/冒険編/ノロ・ファースト編)
第3章 ノロと山暮らし
第4章 最後の22日間
おわりに
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ひょんなことからうちにやってきた黒猫〈ノロ〉と僕のことを書こうと思う。ノロは猫のくせに車や飛行機に乗って旅ができる、ちょっと変わった猫だ。
僕はこのノロと、20年間、文字通りずっと一緒だった。家や自分の店で仕事をしてきたので、朝起きてから夜寝るまで、趣味の旅行で海外へ出かける時も、八ヶ岳へ移住した時も、僕の傍らにはいつもこの〝黒いの〟がいた。
昔から「猫は家につく」と言われるが、ノロは僕との暮らしの中で「おうちの人がいるところがボクの家」という、独特の生活感覚を身につけていった。どこに行っても、どこで暮らしても、ノロはいつだってノロでいられるのだ。
そんなノロと世界中を旅して、それをシェアするのを面白がってもらって、さらにはそれが自分にしかできない仕事にもなった。
ノロと出会って旅をして、僕は今、想像もしなかったような未来を生きている。
この話は、そんな僕とノロの、20年にわたる夢のような日々の記録である。
――本文「はじめに」より
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■ノロと旅した37カ国
スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア
イギリス、フランス、モナコ、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、リヒテンシュタイン
ドイツ、スイス、オーストリア、イタリア、サンマリノ、バチカン、スペイン、ポルトガル
スロヴェニア、クロアチア、ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ブルガリア
ルーマニア、チュニジア、モロッコ、エジプト、シリア、ヨルダン、トルコ、ロシア(全37カ国)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ノロのことはなんとなく聞いたことがあるくらいで、少し前から読んでいたが「最後の22日間」がずっと読み進められなかった。本当に素晴らしい夢のような20年をこうして一冊の本として読めたことがとても良かった。
Posted by ブクログ
夢のような最高話。
黒猫のノロと出会い、旅をして生涯寄り添う生活がとても素敵。
ノロの順応性の高さもさることながら、作者の臨機応変な対応も勉強になった。
1年前に我が家に迎え入れた猫さまにも、工夫をこらしてよきように過ごしてもらえたらなと。
旅行で培った考えも共感がもてた。
ゴマシオ顔がりりしく、威厳があった。幸せな顔。
Posted by ブクログ
部屋の模様替えをしただけでもストレスになると言われている猫と世界を旅行なんて、猫ちゃんどこか無理してない?と恐る恐る読み出したが、なんのなんの!好奇心いっぱいの表情で世界を旅するノロの姿と、そこに垣間見える飼い主さんとの深い信頼関係に、とても幸せな気持ちになった。トルコ→ペットボトルを回収箱に投入すると猫の餌が落ちてくるマシーンがある、ドイツ→アニマルシェルターが確立していて町に野良猫がほとんどいない…といった各国の動物をめぐる進んだ取り組みも興味深い。「ノロの思慮深い行動に驚かされることが増えて、猫だからとみくびって考えないようになった。ノロの行動というのは、ノロなりの理由や理屈、気持ちから出てくるものであり、リスペクトを持って接すれば、もっと深く理解し合える」私も3匹の飼い猫とこういう関係でありたい。そして「好きと思える場所に住み、生活をなるべくシンプルにする。興味のあること、今やらなければならないことだけに集中する。常に好奇心と美意識を持って、自分の頭と身体を使って、課題や問題をひとつひとつ解決していく」という生き方も猫ちゃんみたいで素晴らしい。余談だが、京都府南丹市が以前「にゃんたん市」プロジェクトを発足、猫と泊まれる宿泊施設や撮影スポットを設けるなどの施策を打ち出し炎上していたことを思い出した。ノロはかなり特別な猫だ。猫ブームに乗った浅はかな町おこしは失笑だが、何か猫が幸せになる取り組みを広げて行ってほしい。
Posted by ブクログ
飼い主さんと一緒に世界を、日本を旅した黒猫ノロ。
その20年が写真と共に綴られたエッセイ。
保護された当時のほわほわな子猫時代から、凛々しいごま塩顔の晩年まで、どれもいい写真ばかり。
シリアなど、もはや訪れることが難しい場所にも旅していたのがなんとも羨ましい。
その存在を知ったのが最近だったので、リアルタイムでノロの旅を見てみたかった。
Posted by ブクログ
凄い黒猫ちゃんと飼い主の世界旅の話だった。
こんなおりこうさんな猫ちゃんがいるなんて。
海外に連れて行くなんてリスクが大きいけど、飼い主さんの行動力と、猫ちゃんの適応能力の高さ。
最後は飼い主さんに見守られながら天国に旅立ったノロちゃん。
君は凄い!
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 黒いのがやってきた
第2章 ノロと旅
第3章 ノロと山暮らし
第4章 最後の22日間
<内容>
文鳥を飼っていたため、ネコ嫌いだった著者が、ノロマだけど、順応性の高い「ノロ」と旅に過ごした20年間を綴るもの。世界を股にかけ、欧州から北アフリカ、そしてトルコ(とてもネコ好きな国民らしい)。最後は日本国内を、いつの間に著者は、東京から八ヶ岳山麓へ。それはノロの後半生を幸せにしたようだ。ちょっと調べれば、飛行機も海外旅行も、ペットと行けるんだね、日本が一番厳しいかもしれない…。写真も多く、読んでてほっこりとなる本でした。
Posted by ブクログ
ノロくんのことはずっとTwitterとインスタでフォローしていて、あまり動物のアカウントを見ない私にとって唯一身近なネコちゃんでした。
飼い主さんとの出会いや旅に出るようになったきっかけは実は知らなかったので、この本を読んで天性の旅猫ちゃんだったんだなあ、平松さんと出会えたのも運命だったのかなあと思いました。
写真がたくさん掲載されているので数時間で読み終えました。ノロくんファンにはもちろんですが、旅行好きな方にもおすすめの1冊です。
Posted by ブクログ
黒猫ノロと世界を旅した20年
大好きな本になりました。
美しい写真も
楽しい文章も
何度も見返して。
ノロの器の大きさを感じて。
憧れのネコとの旅行
旅先の風景とノロの写真
旅先の出来事
心温まるノロの行動
山での生活と写真
最期の時
全て、美しくて。
私はネコと暮らしてて、
ずっと撫でていたくて
ずっと見ていたくて。
週一回くらい、
近所の公園へお散歩行ってます。
お散歩行くと、家では見られない表情をします。
風を感じて目を細めたり
太陽の明るさに目をつぶったり
アリとかの虫に夢中になったり
鳥が飛び立つ様子に驚いたり
車が来ると顔を隠したり。
一緒に旅行行けたらいいなぁ
いつかキャンプでも行けたらいいなぁ
と思ってて。
旅先で、ネコ達は、
どんな表情するんだろう?
どんな行動するんだろう?
想像するだけでも
ワクワク!
計画しよう!と思っています。
favorite sentence
・いかに旅先のノロを素敵に撮るか
・寒さが厳しいところほど自然が美しい
・夢のような20年が終わったわね
Posted by ブクログ
20年生きたということは飼い主にとっても猫にとってもいい関係が築けたということで、それは写真の雰囲気からも伝わってくる。沢山の美しい風景とノロのショットととエピソード、楽しい旅行記でした。
Posted by ブクログ
黒猫ノロと、著者さんとの37カ国にも及ぶ旅。
この本を読むまで、ノロのことは知らなかった。
単に、「猫が好き」「旅行が好き」「写真がいっぱいで楽しそう」というパラ見判断で読み始めた本。
一気にノロファンになった。
なんて、かわいいだろう!
なんて、おりこうなんだろう!
なんて、素敵な猫なんだろう!
最後の最後まで、私はノロが亡くなったことを知らなかった。
「晩年」と言う文字を見つけた時、ドキリとした。
ああ、亡くなってしまっているのかと。。。
でも、最期の時まで、ノロは色々なことを楽しみ、みんなから最大の愛情を受けて、安心して虹の橋を渡ったんだな。。。と知ったら、悲しいけれど、「おつかれさま」という気になった。
齢20歳。
ねこ世界では長寿だと思う。
置き去りにされて、危うくカラスに襲われそうになっていたノロ。
20年間のねこ人生は、下手な人間の人生よりも濃く、楽しく、有意義だったのでは?と思う。
Posted by ブクログ
猫を連れて世界旅行なんて夢のよう!
飼い主と猫の相性もあるし、まず何より、猫の性格が奇跡のように平松さんのライフスタイルとぴったりだったんだろう。リードに繋がれて散歩するなんて!
Posted by ブクログ
このシリーズは初。
ということで、以前の冊子は読んでいないが、この猫の話を読んだことがあるのなら、被る部分がないか見てみることをオススメ。
「猫と生きる」を読んで気に入った読者なら楽しめるのではないかと思う。
「猫と生きる」よりのんびりした気分で楽しく読むことができるかと。
Posted by ブクログ
可愛い。とにかく素敵な写真。
我が家の猫も1匹がオスの黒猫。とにかく明るくて活発だから、順応性高い。ノロみたいに連れて行けるかも。でも、猫にとっては慣れた場所が幸せかな?とも思う。