あらすじ
幼いころから怪異に愛される体質でよく怪奇事件に巻き込まれる頼寿(よりひさ)。
満月が輝くある春の夜、彼は邸にある桜の木の前に呼び出される。
彼がそこに向かうと、頼寿を呼び出した男は木の下に倒れていた。
殺人の嫌疑をかけられた頼寿を助けるべく、友で陰陽師の千景(ちかげ)は彼とともに真相を探ることに――。
怪異に愛される貴族と彼を守る堅物陰陽師が都で起きる怪奇事件を解決していく
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Posted by ブクログ
最初の事件こそあっさり解決しちゃったけれど、後半になるにつれて事件が複雑になっていって面白かった。
『小さき女童』は切ない展開ながら可愛らしい話で印象的だったし、『肝試しの夜』は頼寿の危機に晒されたため、千景が犯人に対して冷徹な態度を取ったのも印象的だった。
大事な友のためなら、鬼になれる。
頼寿の千景に対する執着は結構なもの。
作中に色々フラグを立てているので、彼の友情以上の想いはおそらく本物だろう。
となると、もしかして千景は……と思ってしまった。
その辺りの種明かしがあるのかと思っていたらなかったので、つい妄想してしまった。
(単に男性同士の話かもしれないが)