【感想・ネタバレ】イスラエル―ユダヤパワーの源泉―のレビュー

あらすじ

人口わずか七五〇万の小国イスラエルは、度重なる戦争を切り抜けながら、いかにして超大国アメリカを動かすに至ったか――。そのおそるべき危機管理能力、国防意識、そして周到な外交術とは。強固な二国間関係を生んだ「伝説のロビイスト」や米国ユダヤ系社会から、ホロコーストの生き証人らユダヤ移民たち、そして情報機関モサドの元長官にペレス現大統領まで。四年におよぶ取材を通じて迫った、生身のユダヤ国家!

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Posted by ブクログ

イスラエルの歴史や現状、アメリカとイスラエルの関係がわかりやすくまとめられている良書。人口はそれほど多くないのに世界に大きな影響をもたらす力を持っているユダヤパワーの源泉が理解できました。

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2017年11月05日

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マイケルルイスの行動経済学本でイスラエル史を読みたくなったので読む。こういう時の定番中公新書のは重厚すぎたので読売支局長によるこの本を選ぶ。手ごろにまとまっておりよい。どういうアイデンティティであれ、個人として厳しい状況にある人が民族などに強い帰属心を燃やしすぎてしまうとなかなかなんだなあ… 見方を変えれば日本でも起こっておることだなあ…

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2017年07月30日

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[殻の内幕]建国から数十年の間に、度重なる戦争と紛争を重ねつつその生存を保ってきたイスラエル。ハリネズミのように身を守りながら、今や中東の大国として国際社会の行方を決める要因ともなっているその国に赴任した著者が、あらゆる角度から国の外郭をなぞり、内奥に迫った一冊です。著者は、読売新聞の記者として国際畑を歩まれてきた三井美奈。

歴史、地理、外交、経済、社会と幅広い分野を網羅していることから、イスラエルを知る上での格好の入門書と言えるのではないでしょうか。特にイスラエル国内の問題のみにとどまらず、その視点が米国やアジアまで及んでいるところに好感が持てました。記者さんならではと言いましょうか、第一人者に対するインタビューの様子もしっかりと収められており、手に取りやすくその上内容も充実している作品ではないでしょうか。


著者の目線が徹底して現実主義の上に成り立っているのもイスラエルの「等身大」の姿を記述する上で役立っているのではないでしょうか。遠い国のこと故、つい中東情勢は感情論に流されやすい場合があるのですが、イスラエルという国はそもそもそういう次元で成り立っていないということは著者の指摘するように頭に留めておいて良い点かと思います。

〜今は豊かに暮らしていても、いつ何が起きるか分からない。この危機感は、迫害と差別を受けてきた民族の本能である。〜

ホロコースト博物館に足を運ぶとそのことを痛切に感じます☆5つ

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2015年07月10日

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イスラエルの現状と国を支える力について、イスラエル人、ユダヤ系アメリカ人など多くの声を取材しながら冷静に、どちらかと言えば批判的に書かれた本。アメリカとの関係や、イスラエル内にも様々な立場があることがよくわかった。本書を読むに当たっては歴史的な知識は前提。

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2012年08月04日

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イスラエルという国の基本的な考え方が良く分かる本。常に迫害を受けてきた歴史から、自分の身は自分の身で守る、やられる前にやるという意識が徹底している。平和ボケした日本とは考え方が根本的に違う。

・全国民の2%以下しかユダヤ人がいないアメリカが、あれほどまでにイスラエルを支持する理由。米国内ユダヤ人に富裕層が多いのも一つだが、政治的な力(対立する候補を徹底的に追い込んで落選させる力)を持つAIPACというロビー団体の存在も大きい。

・ユダヤ教の嘆きの壁(ユダヤ支配のソロモン王の時に建設されたエルサレム神殿が、バビロニア帝国とローマ帝国により破壊された跡)、イスラム教の岩のドーム(ムハンマドが昇天した地)、キリスト教の聖墳墓教会(キリストが十字架にかけられた跡地)、3つの宗教の聖地があるエルサレム。

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2023年12月17日

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イスラエルについて引き続き学んでいる。
読んだ順番が良かった。
実際にイスラエルに行き→西加奈子『i』→遠藤周作『死海のほとり』→山井教雄『まんが パレスチナ問題』、で、本書。
土地勘、興味、キリスト教について、パレスチナ問題の概要を知った上で、イスラエルについて政治ふくめてどっぷり知る。
やっとすんなり読めるようになったのは、この読んだ順によるものと思う。無知すぎて。

アメリカ社会・政治(ロビー活動含め)とイスラエルの関係。イスラエル人の今、などなど。

恐ろしい気持ちになりつつ。勝手だな、アメリカ、イギリス、、、と思いつつ。

それでもやっぱりまるっと「イスラエル」とか「アメリカ」とか「パレスチナ」とか「ユダヤ人」とか括って語ったり考えたりすることは慎みたい、と思う。
括って考えたりすると、まとめて簡略的に語り、短絡的に考え、悪い方向に向かいやすい。
その括りの中にいろんな人がいて、個別に交流すれば、ただの優しい、面白い隣人で、、、と言うことを、忘れずにおきたい。
何事も括っちゃダメだ。
と、改めて思う。

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2020年05月02日

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2010年刊行。著者は読売新聞でエルサレム支局長を務めた記者。
イスラエル=なんとなくブッ飛んでる国くらいの個人的認識だったが、そんな定性的な感覚ではなく、多くの取材を通してこの国のリアルを描く。ユダヤ人票にコントロールされる米国議員、核開発・武器購入に伴う国際社会との駆け引き、ユダヤvsパレスチナ…読者を引き込む構成。
著者はイスラエルのことを「自分たちの国はら自分たちで守るしかない」、「ハリネズミのように身構える国」と書く。イスラエル独自の危機管理手法はユダヤ人迫害の歴史から形成されてきた。今世界で蔓延っている保護主義の先例とも言える。

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2019年01月27日

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「自分たちの国は自分で守る」ことを真摯に実践しているハリネズミ国家。
そのために国家間ベースでの関係性でのアプローチではなく、全世界のユダヤ人ネットワークを活用して、情報や資金を確保するという強固な民族主義を感じる。同様に中国の華僑という存在があるが、ここまで国家を真剣に支援はし得ないだろうと感じた
特にロビー活動を通じて、アメリカの親イスラエル政策をコントロールしている点には圧巻。
第二次世界大戦後から、ほとんどゼロベースから経済だけでなく軍事的にも急成長させて現在に至る勢いは、確実に日本を凌いでおりす。間違いなく、核も保有していることでしょう。
年がら年中ほぼ戒厳令体制であり、女性も含めた国民皆兵で、自国の安全保障のためなら敵国への先制攻撃や暗殺も辞さず、国連の制裁決議にもどこ吹く風…。
自分も含めて、いまの大半の日本人には腹の底から理解できない国がある。
ただかの国のインテリジェンス体制・仕組みだけは、しっかりと学びたい。

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2017年05月07日

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2006~2009年に読売新聞エルサレム支局長を務めたジャーナリストが、1948年の建国以来世界に例のない極めて特殊な国家として存在しているイスラエルについて、網羅的かつコンパクトにまとめたもの。
イスラエルの特殊性は本書の中でも、
◆中心都市エルサレムは、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の三宗教の聖地であり、合計約40億人、世界人口の約六割が心を寄せる聖都である。
◆第一次大戦中の英国の三枚舌外交が生み出した国家である。
◆厳しいユダヤ教の戒律が生活を支配する、ユダヤ法に根差した「ユダヤ国家」である。
◆人口750万人で、埼玉県並みの規模にもかかわらず、世界中に広がる1,300万人のユダヤ人が心の故郷として支えている。
◆建国以来、ほぼ独力で四度の中東戦争、エジプトとの消耗戦争、二度のレバノン紛争とパレスチナ紛争を切り抜けてきた。
◆奇跡的とも言える成長により、中東最強の軍事国家に変貌し、先進国並みの生活水準を実現した。
などが示されているが、
著者は更に、イスラエルと米国との関係、米国内のユダヤ系社会とロビイストの影響力、聖都エルサレムの今昔、ユダヤ人の苦難の歴史、イスラエル国家の変わりゆく姿などについて、詳しく解説している。
そして、「「自分たちの国は、自分たちで守るしかない」・・・国民全体に危機意識が浸透するイスラエルは、安全保障に対する意識が希薄な日本とは、いわば対極の存在だ。この国を知ることは、国を守るとはどういうことなのかを改めて考えるヒントになる」とも述べている。
2010年の出版だが、取り上げられた切り口は現在でも有効性を失っておらず、現代世界の縮図・中心のひとつである聖都エルサレムとイスラエルの歴史と現状を知るために有用な一冊である。
(2010年10月了)

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2016年01月15日

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慈善はヘブライ語つまりユダヤでは正義を意味することばにゆらい、キリスト教では慈愛だから、思想が違う

マーシャル国務長官はイスラエル建国承認に猛烈にはんたいした。でもトルーマンはユダヤ票が欲しくて承認。ただトルーマンはーバプテスト派で、退任後のインタビューでイスラエル承認について聞かれ、私はキュロスである、とこたえた。

ガザはイスラエル南部集落からボールを投げれば届く距離。

贖罪の日には車も運転できず、新聞は、救急車に何件投石があったかを毎年報道する

中国東部開封のユダヤ人共同体と思われる存在。

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2015年12月19日

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日本人にとって、中東問題は難しいことはなんとなく頭ではわかっているものの、イスラエルは遠くてよくわからない国というのが普通の感覚ではないでしょうか。本書はエルサレムに記者として駐在した著者による、イスラエルの内情のレポートで、読み応えがあります。
米国でのユダヤ系ロビー活動の影響力の凄さ、イスラエル国民の戦時意識と防衛力に関する意識の高さには驚きました。また、現代の若者は建国の時代を知らず、イスラエル、パレスチナ双方ともに、相手国の人々を生身で感じたことがない層が増えているという事実は、ロボット兵器の活用の増加ととに、将来への不安を感じざるを得ませんでした。

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2013年12月16日

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「イスラエル」
人口750万の小国であるイスラエル。複雑な歴史の上に成り立つこの国は、度重なる戦争を切り抜け、そして現在アメリカを動かすに至る。このイスラエルの国としての強さはどこにあるのか?


先週でしょうか、池上氏のTVでパレスチナ問題を扱っていました。イスラム、キリスト、そしてユダヤの聖地であるエルサレムがあるパレスチナ。この宗教争いに見えて実は土地争い(きっかけは対戦中の英国)であるこの長い問題を見て、この本を読んでみようと思いました。


イスラエルは国際的に嫌われている国です。2008年の世界三十四カ国世論調査では「世界に悪影響を与えている国」という項目でイランに続き52%を獲得しました。しかしここまで嫌われているイスラエルはそれでも戦うべきと思えば世界を信用することなく戦います。何故イスラエルがここまで世界に対して強固な態度をとり続けるのか?実はイスラエルは始めから世界を敵と見ていたわけではありません。このようになったのにはユダヤの長い悲惨な歴史がありました。


この本を読むとユダヤの歴史やイスラエル建国の歴史、イスラエルがアメリカを動かすようになるまで、米国のユダヤ社会などを理解することが出来ます。私は特にアメリカとイスラエルの関係についてよく知らなかったので、そこを知ることが出来たのは良かったです。


例えばオバマ政権で国家情報会議議長に就任する予定だったチャールズ・フリーマン氏が米国と中東の関係を見直すよう主張したことでイスラエル・ロビーから様々な攻撃を受けて、最終的に議長を辞退することになった件は全く知りませんでした。この件から分かるように現在までの米国とイスラエル(ユダヤ団体)の関係は深く、イスラエルへの批判をするだけでも大きな攻撃を受けます。


それがたとえチャールズ氏のように対等の国同士の付き合いをするべきだという正当な主張をするだけでも起こり得るのです。このようなことを知るとユダヤの歴史で理解するべき部分は多くあるけれど、やはり国としての恐怖を感じます。


また印象深い章は「ユダヤの国」と「何も信じない、誰も頼らない」です。ユダヤとしての過去からイスラエル建国、そして現在のように誰にも頼らない国になるまでが書かれています。この部分を読むと、やはりイスラエルは特殊な国であると痛感します。


イスラエルを学ぶ良い本になると思います。

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2012年03月23日

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超大国アメリカの官民挙げての支援をバックに、中東で孤立を続けるイスラエルの外交、国防や情報収集法を取材したルポ。

イスラエルはその強烈なロビイングパワーのみで米国の対イスラエル政策を動かしている。具体的には反イスラエル」と見られる議員や有識者に対して、落選するようキャンペーン(中傷)を張り、落選・指名撤回に追い込む。かくして、米国議員はユダヤロビーに真っ向から反対できなくなる。また、米国とイスラエルを「同床異夢」と評しているのは新発見であった。
オバマ米大統領が「核兵器廃絶」をめざすのもイスラエルの敵国であるイランの核開発を押し留めたい意欲と現れと聞いて納得した。あらためて、米国におけるユダヤ人勢力の強さを感じ入った。

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2011年02月11日

Posted by ブクログ

中東におけるユダヤ人とアラブ人の争いには、日本から遠く離れた地とは言え以前から興味があった。この本でも、イスラエルとユダヤ人について解説することで、また興味を深めてくれました。でも、全然足らない! むしろ、もっと知りたくなっちゃいましたよ。

アメリカの外交を考えるうえでイスラエルの重要性は、日本と比べても高いウェイトを占める。その知識が欠落していると世界の常識を知らないような気持ちにさせられる。イスラエルを語るうえで、アメリカのイスラエル・ロビーの強力さを取材をもとに書いていた序盤が、アメリカ政治という意味でも興味深かったです。

ユダヤ人は迫害の歴史があるけれど、実際はかなりやり手な人種にも思えるんだよなぁ。迫害の歴史を盾に、強気な主張をされたら崩せなそう、というか。人種として背負ってるものが大きいと思う。平和が当たり前の僕ら日本人では絶対に持てない面があると思うので、参考になる側面も強いと感じました。

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2010年10月17日

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イスラエルの歴史的な経緯と最新の動向を解説。特に米国はなぜイスラエルをここまで支持するのかという背景などを丁寧に解説。現地のルポ、インタビューなども豊富。良書。

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2010年10月04日

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イスラエル、パレスチナ問題が起こっている今、その原因を知りたくて本書を手に取りました。
なぜアメリカがイスラエルを支持するのか漠然と知っていましたが、その理由がよく分かりました。
長い年月、迫害され続けたユダヤ人がアラブ人を迫害している現状は非常にかなしい現実です。
しかし、ユダヤ人の中にもアラブ人と仲良くしようと活動している人たちがいることもわかり、希望が持てます。
戦争に巻き込まれる子供たちの被害をなくすためにも、国際社会が一丸となって問題解決に取り組む必要があると感じました。

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2024年01月20日

Posted by ブクログ

イスラエルという国について詳しく書かれていた。アメリカの手厚い支援、国連の指示を無視し専守防衛という名目での戦争など。もともと迫害され続けてきたユダヤ人はやられる前にやるという考えが根付いたのもわかる気がする。現在ハマスとイスラエルとの間で紛争が始まっているがどのような着地点で解決するのか。宗教が絡むと難しい。

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2023年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

仕事でイスラエルの会社とやり取りがあり,イスラエルっていう国はなんだか,ミステリアスだな。。って感じたので教養を得るために読んでみた。

現状の政治に関して詳しく供述されているようだが,僕の興味はそこではなく,歴史的な背景と人民の考え方だったので少々残念。

軍事産業の記述は面白かったな。もう少し経済的な側面を解説してほしかった。

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2012年04月03日

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普段は明かされることが少ないユダヤ人社会の裏の面を中心とした記述がなされている書。今まで知ることが少なかったアメリカ社会とのつながりを知ることが出来たという点でかなり有益だと思う。ただ1人のみの視点からということで多少批判的に読む必要がある。

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2011年03月29日

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直近のイスラエルを平易な言葉で紹介している本。
信仰する宗教によって国民が定義されるというのは、日本的な感覚からするとても違和感。
以前旅行したときに感じたチグハグな国の印象そのまま。
「化石」みたい。(15分)

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2011年02月26日

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日本とは正反対の防衛思想を持つ国、イスラエル。

日本にいるとあまり接点を感じない中東の雄だが
日本と言う国を再考する上でも必読の入門書である。
元々中東情勢、イスラエルに対して知識を持っている人にとっては
知っていることばかりで読みごたえが無いかもしれないけれど
本書は「アメリカとイスラエル」という関係からイスラエルを読み解いている。
(やっぱり踏み込み方が浅いとは思うけれど)

とはいえ、日本は「アメリカと特殊な関係」にあると
自認して世界に言いふらしている割には
首相が会いに行ってもすげなく扱われることが多く、
どうにもアメリカの世界戦略を見誤っている感が強い。
それらを見直すためのたたき台として読んでも面白い。

民族的に日本人と「似ている」と言われているユダヤ人が作った
日本とは似ても似つかない防衛思想の国、イスラエル。
自分を知るために学ぶ他者としてこれ以上の国は無いように思える。

まずイスラエルという国を知る第一歩として手に取ってもらいたい。

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2010年09月18日

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