【感想・ネタバレ】リトル・ゾンビガールのレビュー

あらすじ

「一歩をふみ出せば、世界はどんどん姿をかえていくのかもしれない」
分断が進むこの社会で、“他者を知ること”の意味を伝える心温まる物語。

いまから約200年前、互いの生き残りをかけて人間とゾンビは戦争を繰り広げた。戦いに敗れたゾンビたちはわずかな数を残して森の奥へ逃げて以来、人間に一切干渉しないことで自分たちの生活を保ってきた。一方で人間たちは、ゾンビは絶滅したと思い込み、時の経過とともに戦争は風化され、「ゾンビは怖い」程度の認識を持ちながら平和に暮らしていた。
そんなある日、ゾンビたちが住む森を商業施設として開発しようと、人間たちが森に足を踏み入れた。戦争を忘れず、「人間は冷酷だ」と語り継がれてきたゾンビたちは、自分たちの暮らしを脅かされると思って怒り、人間に復讐しようと立ち上がる。
このまま人間とゾンビの全面戦争は避けられないのか!? 異なる世界に生きる人間とゾンビが共存する道は、ゾンビの少女・ノノと人間の少年・ショウの二人に託される――。

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Posted by ブクログ

家族、友だち、仲間との関係の中で起きる葛藤と、どう向き合っていくかを考えさせられるお話でした。
人間とゾンビの関係だけでなく、同じ人間同士、ゾンビ同士でも分かり合えないことがある。家族同士でもそう。
でも、分かり合えないからといって逃げてるだけでは、何も変わらない。むしろ悪化していくだけかもしれない。勇気を出して向き合うことの大切さを教えてくれた。
あと、お母さんが息子を気遣って「がんばらなくていいよ」というシーンは反面教師として胸に残った。実は息子の方は「がんばりたかった、がんばる姿をお母さんに認めてほしかった」と思っていた。子どもの気持ちを思いやっていたつもりが、自分の価値観を押し付けていただけかもしれない。子どもの表情や態度を見ながら、親として伝える言葉を選ぼうと思った。

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2022年05月07日

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