【感想・ネタバレ】ユニクロ症候群―退化する消費文明のレビュー

あらすじ

ユニクロの栄華はいつまで続くのか?

縮小が止まらない衣料品市場のなかで、ユニクロの驚異的な成功の背景には、「経済の衰退と若者の感性圧縮による消費文明の退化」がある。

「ユニクロ症候群」とも言うべき広範な社会現象を、衰退する日本と興隆するアジアによる「グローバル平等化」という消費スタイルから産業構造にまで及んでいる歴史的変化を衣料品業界から、家電業界、自動車業界まで拡大して分析する。ユニクロの栄華はいつまで続くのか?

ファッションビジネスの第一人者による警世の書。

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Posted by ブクログ

消費文明の衰退を若者の感性の退化と絡めて説いていく本。
ユニクロ(FR)が飽和状態の国内を脱して、世界市場で成功するにはどうすべきか、というのをサムスンを引き合いに出して検証したりと、なかなか面白かった。グローバル平準化しなければ企業としては生き残っていくのは難しいのだろうけど、かといってファストファッションだけを肯定するのは何か違うし…。二律背反する動きがとても興味深い。

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2010年09月22日

Posted by ブクログ

ユニクロ礼賛本があふれる中で、この書は珍しくユニクロを批判的視点から眺めている。そしてユニクロに絡めてファストファッションと産業のグローバル平準化・低価格化について展開している。ファストファッションに興味がある人におすすめ。

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2010年08月07日

Posted by ブクログ

1,深刻なデルレ下で顧客を広げて売上を伸ばすにはゴールデン・アローマーケテイングが必要。客層を限ったセグメント法では売上減少の一途を辿る。
2,前年実績はリセット(同じものは売れない)するファッション業界に有っては、ユニクロの足し算ラインアップ、店舗増は画期的。(足し算・掛け算)
3,ウエブ・プロモーションが08年の世界3大広告賞を総なめにした。売り上げ対広告費は4.5%と大きくない。
4,サムソン電子の海外売上は87%。同じ設計の製品を要求価格の異なる国ごとに部品を買えてコスト対応している
TOEC900点以上で無いと入社出来ない。
5,日本は業務についていけない若者に手を差し伸べすぎる。これではアジアの企業に立ち向かえない。大学進学率韓国84% 日本54%

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2015年04月19日

Posted by ブクログ

ユニクロをはじめH&Mなどのファストファッションの流行と原因を分析。原因を若者の感性低下としているが、バブルなどのハデな消費文明を礼賛しているようにしか聞こえない。かつて、ブランド品は高価だが高品質だったが崩れ、単に記号化したことが衰退の要因かと。ユニクロの品質も5年前に比べると落ちたと思う。同じ運命か。

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2011年05月22日

Posted by ブクログ

アパレル業界人には洋服=ファッションだと思っているが多くの一般消費者にとっては機能性快適性を優先させる生活パーツだという柳井発言。このあたりをはっきりとさせてわかりやすく受け入れやすくしたのがユニクロの成功の一因。ファッションは変に競わずに別カテゴリーとして道を探せばいい、とも思うなぁ

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2011年01月03日

Posted by ブクログ

■マーケティング
①ユニクロの成功要因。 1.徹底した市場ニーズ検証に基づいて原材料から開発する。「顧客を限定しない」 2.単品ごとに販売進行を週サイクルで検証して価格キャンペーンを仕掛けるダイナミックな販売消化戦略。 3.有力なクリエイターとコラボしたキャンペーン商品、パワーイベントやウェブ、マスメディアを活用した大規模なプロモーションなどブランディング戦略。
②アパレル業界人は洋服=ファッションと思っているようだが、多くの一般消費者は洋服を機能性や快適性を備えた生活パーツとしか見ていない。(柳井談)
③イオンにしてもイトーヨーカ堂にしても、自らの顧客を直視しないで他社の成功事例や経営戦略の仮説に流された結果は、成功とほど遠いものであった。
④文明は生産地に移る。

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2010年11月08日

Posted by ブクログ

業界で一人勝ちすることが
必ずしも良いことではないようです
本来であれば
安いものが欲しい人と
高いものだからこそと欲しい人が
商品を選択していくはずが
みんな安いものだけを選択していくと
安いものを作っている海外の工場に技術は奪われ
良いものをつくる腕を持つ職人は育たない
国内の高いものの消費は購買意欲の高い中国はじめ
外国人に助けられており
このままだと国内の土地も建物も売りに出せば
勝ってくれる人は外国の方になってしまいそうですね

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2010年10月11日

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