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Posted by ブクログ
474ページ
1750円
9月12日〜9月14日
田舎のハヤブサ地区の桜屋敷に引っ越した小説家の三馬太郎。消防団に入り、地域の活動にも参加する。ハヤブサ地区では、火事が相次いでおり、疑われた浩信も水死体で発見された。平和だった田舎町に少しずつ 忍び寄る怪しい影、相次ぐ火事。事件の裏には ソーラーパネルの会社と深い繋がりのある新興宗教が…
ドラマと並行して読んだので、ドラマと原作の違いに少し混乱しながらも楽しめた。1つ謎が解けたと思ったら、怪しい人が事件に巻き込まれ、その規模が少しずつ大きくなり、まさかの新興宗教にまで広がっていく。田舎の良さと煩わしたがうまく描かれていた。
Posted by ブクログ
さすがは池井戸先生。ストーリー展開、最後まで二転三転する犯人探し。
さらに面白かったのは、過疎地の中山間地域のどこにでもあるような慣習、日常、人間模様を体感できるほどに忠実に描かれているところ。
ぜひぜひ続編を期待したい!
Posted by ブクログ
池井戸潤さんらしく、季節や景色の描写が綺麗。
ドラマは見てないけど、文章だけで十分のめり込めるストーリーなのに、小難しいって印象もなくて。それでいてミステリーの面白いところが散りばめられていて、一気に読み進めた。
結局誰が犯人なの?!っていう不安とか緊張を抱えながら、太郎君の推理推測を、隣で一緒に進めているような臨場感も楽しめる。
面白かった。
Posted by ブクログ
テレビは見ないので、ドラマのことは知りませんでした。それだけに、半沢直樹以来の衝撃と感動を受けました。しかもこんな田舎で、ミステリーとは。親を亡くし、先祖を護る立場になった自分に刺さりまくりました。
面白かった!
ドラマを見てから小説を読みました。
内容やオチはわかっているという前提で読んでいたら、なんだか全然違う!笑
しかしどちらも本当に面白くてのめり込んでしまいました。
最後までハラハラドキドキ。途中から自分の能力不足か、頭がこんがらがってきたけどそれでもすいすい読める。
ちりばめられた伏線の回収もさすがでした。個人的には著者の某人気シリーズよりこちらのほうが好きです。
面白かったです
ドラマを途中から見始めて、面白いんだけど背景や人物相関が分からず、原作本を購入しました。
読み始めて途中からドラマ用にいろいろ変えてることが分かってきたけど、それはそれで文法が違うので仕方がないか、と。
舞台のハヤブサ地区の山間の集落の様子が目に浮かぶ描写が美しい。
そしてそんな景色に広大なソーラーパネルが割り込む光景も昨今の田舎ならでは。
主人公がだんだんと地元民となっていく過程も、独身で親の出身地だからこそであったり、はっきり書いてないけど30台半ばが地域の最若年層となっているのも、小さな子どもがほとんど出てこないのもリアルだなあ、と思いました。
都会からの移住者が夢見る長閑な田舎像ではないリアルさがとてもよい。
噂が野超え山越え、伝わりまくっているのもとてもらしいです。
新興宗教の暴発が出てきますが、従来の宗教と新興宗教どちらがよくてどちらが悪いのかとか、宗教は怖いとかいう話ではないです、念のため。
現時点ではドラマは途中なので、結末が同じになるかはわからないけど、そちらも楽しみです。
Posted by ブクログ
ドラマの風景描写や居酒屋の皆でワチャワチャしたした感じ、都会と違った田舎の濃い人間関係の描き方が気に入って、原作を読みました。
設定やストーリーに結構違いがありましたが、原作も楽しく読むことができました。
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田舎の町で起こる事件に挑む、小説家兼消防団員。
消防団員の結束力があればこその結末。
新興宗教に限らず、ある存在に、自分たちが徐々に侵されているのは恐ろしい。
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面白かった。
池井戸作品ってこんなに読みやすかったかなって思うくらい。やっぱり金融系の小説だとちょっと難しいから読みにくいのかな。
ドラマ化されてたけど、ドラマは見てないので、でも誰がどの役なのかは、ちょっと意識しながら読んだ。
田舎暮らしの描写もよかったし、後半の展開も面白かった。
最後、泣きそうになっちゃったな。
***
東京での暮らしに見切りをつけ、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。地元の人の誘いで居酒屋を訪れた太郎は、消防団に勧誘される。迷った末に入団を決意した太郎だったが、やがてのどかな集落でひそかに進行していた事件の存在を知る───。連続放火事件に隠された真実とは?
地方の小さな町を舞台にした、池井戸作品初の“田園”小説として、「小説すばる」連載中から話題を呼んだ珠玉のミステリ。
Posted by ブクログ
半沢シリーズ以来、久々に池井戸さんの作品を読んだ。結構な長編で読み応え抜群でした。亡き父の住んでいたハヤブサ地区に移住した作家の美馬太郎の、田舎での新たな生活の中でだんだんと地域に馴染んでいく様子とともに、ちらほらと現れる怪しい影が描かれます。カルト宗教の問題に、家族や田舎の問題が絡めてあって、信仰とは、善悪とは、考えながら読みました。自分たちの街を自分たちで守ろうという消防団の姿には心打たれるものがありました。
Posted by ブクログ
最初は小説家の長閑な田舎暮らしを書いてるのかと思ったが、放火、殺人と物騒な話になり、最後は怒濤のエンディングまで一気に読み終えた。
その時々のハヤブサ地区の美しさもよく描かれていて、流石だなと思った。
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おもしろかったです。
田舎に引っ越してきたのんびりした日常から始まり、ご近所付き合いが頻繁にあって、事件が起こり、巻き込まれ、意外な展開があり、どうなるか分からずにクライマックスを迎えるという見事な序破急ぶりである。読み進めるにしたがい、読書を中断できなくなってしまう。
田舎ならではの風習、姻戚関係、哀しい歴史、などが盛り込まれ、うまく日本の地方における近現代史を描いているようにも思える。
こんな500ページ近い作品を一気呵成に読ませる作者の筆力にあらためて感心する。ストーリー展開、人物配置、描写、のどれをとっても素晴らしく、ベストセラーなのも当然だと思った。
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亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。地元の人に勧誘され消防団に入団することになるのだが、次々と起こる連続放火事件に遭遇してしまう。太陽光発電を取り付けるために土地の売買を持ちかけている真鍋が犯人なのはわかったが、裏に宗教問題があり死人怪我人を多数出し、日本を震撼させた新興宗教を思い出した。映像クリエーターの立木彩が怪しいか?寺の住職は?町長も絡んで悪だくみをしてるか?思考があっちこっちに言ってしまい、一気読み。ドラマを見なかったのだが、本との違いを楽しむために見てみようかな。
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ミステリー作家の三馬太郎は幼き頃に住んでいたハヤブサ地区に父が他界した事で東京から移住をし、田舎ならではの生活に新鮮さと平穏な気持ちを持ったのもつかの間、小さな集落での連続放火が起こり真実を追求していく。475Pだがスラスラと読みやすかったです。ドラマ放送とは違う所も多々あるが、原作の方は読者の想像を掻き立てる表現があります。太郎がハヤブサ地区の人達と信頼と絆を深めていくのが気持ちほっこりします。ただ最後の進め方が早すぎる気がしました。個人的にはちょっぴりミステリー要素がある内容と勘介のキャラが良かった。
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面白くてグイグイ引き込まれてます。
読んで損はない作品だと思います。
テレビドラマの原作者としては知っていましたが、他の作品も読んでみたくなりました。
Posted by ブクログ
田舎と宗教という組み合わせは個人的に好き。
展開としては予定調和な感じでしたが、ドキドキしながら読ましていただきました。
話の展開として、後半は消防団があまり登場しなかったのは残念だったこと、物語が収束する展開が思ってたよりもあっけなかったと思いました。
ほぼけんさくさんとの絡みのみだったので。
ドラマでは展開が一部違うらしい。たしかにタウンソーラーとルミナスソーラーで名前が違っていたり改変されている。
総評すると読んで良かったです。面白かった!
Posted by ブクログ
池井戸潤らしい仕事への熱い想いが込められてはいるが、ミステリーに重きを置いたストーリー。
田舎で発生する連続放火事件に、ミステリー作家の主人公が巻き込まれ、解決していく。田舎のコミュニティと文化、あと宗教こわ〜
展開が二転三転するので結局犯人は誰だ…?!とドキドキしながら一気読みしてしまった。池井戸潤らしさは薄れた話だったけど面白かった!
あと勘介(ハヤブサで出来た、主人公の親友的な人)が黒幕説を期待しながら読んでたけど、流石に違ってた(笑)
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ようやく読みました。ちょっと話がうますぎるところがあったり、人間関係で分かりにくいところもあったけど、面白かったです。ドラマは観てなかったけど、なんとなく主人公のイメージは近いので観てもいいかも。
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小説は人を書くものであり、人と会った時、相手の心の中を読もうとする修正があり、そういう技術が求められる。三島太郎は東京からハヤブサ地区に来た。そこで火事、殺人があり、太郎は戸惑いながらもこの地域に根付いていく。この美しい自然と輝く緑に囲まれ太郎は生きていく。
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主人公で小説家の太郎が、都会から田舎に越してきて、そこで地元の有志から成るハヤブサ地区の消防団に入団しないかという勧誘希望がありその消防団に入団することになった。太郎はら不定期に火事が起こることは放火の可能性が高く、しかも犯人はテラスなんとかの宗教団体のメンバーであると推測した。そこから、太郎の周りの人物の誰がその宗教団体と関連があり、何の目的で放火したのかを突き止めていく物語である。
池井戸潤の著書としては半沢直樹等のシリーズを中心に読んだことで、金融関連の物語かなと思ったが、宗教団体関連の物語であった。読み手としては、話のテンポが良く、非常に読みやすかった。読み進めているうちに犯人はこの人物だろうと疑いながら読むことで、この物語の世界に没頭することができた。
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先にドラマを見てしまったので、頭の中ではキャストの人たちが何人も登場。ドラマでの展開を知っているので、こうなるだろうと予想がついた。ドラマとは少し展開が違っていたけれど、やっぱり先に原作を読まないとなーと改めて思う。
ただ、本の題名や表紙からは、新興宗教が出てくるなんて想像できない。
オウム真理教が山梨に大規模な教団施設を作ったときも、その地域の人たちは怖かっただろうなーと20数年前のことを想像した。
Posted by ブクログ
田舎に憧れている為、景色が浮かびました。ソーラーパネル問題にも触れていて、そこから宗教団体へと…最初が淡々としていましたが、宗教が絡んできてからの展開は、続きが気になり楽しめましたね。スッキリしたミステリーです。
Posted by ブクログ
先にドラマを見てしまいました…
本来であれば先に原作を読んでドラマを見るのが好きなのですが、先にドラマを見てしまったため、ある程度中身が分かってしまってたので面白さが半減しちゃいました…(悲)
ドラマを見ずに先に小説を読んだらものすごく面白かったと思います。宗教団体との村の放火事件との関連性なんて思いつきもしなかったストーリーです。
放火事件の犯人やその背景ストーリーに絶対にハマってました。
ただ、ドラマを見てからだったので、
「あぁーこれはあの俳優さんだったなぁ」
と頭の中で想像しやすくてそれは楽しかったですし、
読みやすかったです。
また、他の作品も読んでみようと思います。
Posted by ブクログ
発売当初からよく書店で平積みされていて気になっていた。
読む前にドラマ化された!ドラマの印象が強く、読んでいた。
ドラマとは多少、変わっている。役割を担う町人とか?(こういう変化が芦原先生の心労だったのだろうか。)
中部地区のU県S郡八百万町ハヤブサ地区、穏やかな田舎街での出来事。小説家三馬太郎氏が父の残した実家に移り住み、消防団に入団。不審火や不審死を少しずつ紐解いていく。
穏やかな、田舎特有の人間関係。敵か、味方か。
Posted by ブクログ
テレビドラマで見た後の拝読でしたが、ドラマとはちょっとだけストーリーが違っていました。だいたいの内容がわかっていたために、むしろ物語よりもハヤブサの地域や人達がまるで実在しているような感覚になって読んでることが面白かったです。池井戸潤先生の生まれもそういった田舎だそうで、田舎のいいところや難しいところが生き生きと描かれていて自分は全然違うところに住んでいるのに何故か懐かしく感じました。
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父の故郷の自然に魅入られハヤブサ地区へ引っ越してきた作家・美馬太郎。
地元の消防団に入団するが、連続放火事件が発生していることを知る。
第36回柴田錬三郎賞受賞作
ドラマを先に見た派です。原作とドラマ、結構違いますね。
中山田のキャラはドラマが好き、末尾は原作が好きかな~
次々に展開する話、ハラハラする火事の描写、惹きこまれる展開でした。
Posted by ブクログ
田舎暮らしとミステリーのお話。
消防団に属することになった主人公が出会う、放火を疑われる火災の真相を探っていくお話。
ドラマと並行して読んでたので、主人公はすっかり中村倫也イメージでした。
Posted by ブクログ
オーディブルで一位になっていたので聞きました。これがドラマだったら楽しそう!と思ったらドラマ化されていたと後で知りました。
方言が滋賀県在住の知り合いと似ていて、聞いていてほんわり暖かかったです。
Posted by ブクログ
ドラマがおもしろかったので、読んでみた。
池井戸潤氏の作品の中でも、ようこそ我が家へ系のお話ですね。ドラマと小説の終わり方やキャラクターの変更がある点も、この2作は似てるなと思いながら読んだ。
三馬太郎という新人小説家の男性が、八百万のハヤブサ地区というところに引っ越してくる。
亡き父の実家があるが、太郎自身はほぼ記憶のない土地で初めて出会う人たちと交流し、地域の消防団に入り日常を送っていく。
山が近くにある田舎ならではなのか、ほたるを見に行こうとか、イノシシ肉をもらいにいこうとか、虫を食べる(ハチの巣を取り出してハチを食べる)とか、都市圏の生活では縁のないような田舎暮らし、そして密度の濃い人間関係が描かれる。しかし、連続不審火で地域の家が燃え、牧歌的な日常に、影はじりじりと広がっていく。
私はドラマを見ていたため何が黒幕なのかはわかっているものの、前半の牧歌的な田舎暮らしから、よもやそんなことにつながっているとは想像もつかないほどの振り幅だ。
原作あり作品の映像化について、読者としても色々考えなければならないことがあります。
私はとても気に入った本、作家さんがあると、多くの人に知ってほしい!もっと売れて欲しい!という思いが生まれる。
でも世の中には多くの娯楽があって、多くの人はいくら時間があっても小説に手を伸ばさない。だからドラマや映画となるのが、その小説、作家さんを多くの人に知ってもらえるきっかけだと思ってた。
今般ひとりの漫画家さんをおそった悲しい出来事、訃報にふれて、そういう読者の思いも、作者にとっては微妙だったりするのかな…と、思うようになった。
池井戸潤さんは、多くの作品が映像化されているけど、完結してても結末やキャラクターが改変されているものも多い。この本もそうだった。町長、ドラマではすごく軽い人に扱われていて、行動の動機に深みはなかったり不貞をネタに言いなりにされたりしてたけど、この本ではそうではなかった。町長の子ども時代からの遺恨、子どもだからどうしようもできなかったことの後悔が、この本で完結するとき、私は町長の気持ちに寄り添いたいと思った。
ミステリーは、結末を知ってしまったらあえて原作まで読まないわって人も多いだろう。
ドラマにはドラマの良さがある(それはわかりやすさだったり、田舎の山の映像の美しさをダイレクトに伝えられることだったり、どんなに言葉を尽くしても立木彩の美貌や魅力は文字では伝わりにくかったが(あまり女性の魅力に分量を割くと話がそれてキモくすらなるし)川口春奈が出てくれば説明はいらない…そういう俳優さんが持つ力もある)。
だから、改変した上でドラマ化することも、原作にとってメリットが皆無だとは私は思わない。原作とドラマは実は結構違うよと知ったら、私みたいにドラマが面白かったから小説も読もうと思う人もいるかもしれないから。
未完だから、完結しているからとか、関係なく改変されることはある。
だからやはり、ゼロから一を生み出した作者さんの気持ちが尊重されないことがなによりも問題なのだというはじめに戻ってしまう。池井戸潤さんが、ドラマで改変されること、町長の重要性が下がり、かたや消防シーンの比率が上がり、犯人の一部が別人になり、立木彩との関係がより深いものになって最重要人物になることを許容しているなら、私が言えることはない。
映像制作者に作者への敬意をもってほしいと思うし、私自身も読者として作者さんに敬意を忘れずにいたい。
Posted by ブクログ
ドラマを見てから原作を読みました。
ドラマよりもあっさりしていましたね。
オルビス・テラエの信者達が集団で乗り込んできたり、
勘助の出番が少なめでしたね。
やはりドラマ化する場合は、原作とは別物と思ったほうがいいんだなと
最近の事件を思い出しながら改めて感じるものがありました。
Posted by ブクログ
本書を手に取った瞬間、字が小さいし長編…
読み終わるのに時間かかると思いきや、読みやすかった❗
ストーリー展開が面白くカルト教団側の人間誰なの~って疑心暗鬼になる。登場人物たちは、構わず喋ってて(笑)何回もヤバイって突っ込みをいれたくなる。
ただ、静かに終わる感じ。ラストもう少し盛り上がりたかったかな。