【感想・ネタバレ】MMORPG -はじまりの書2のレビュー

あらすじ

突然学校にこなくなったクラスメイトを追ってMMORPG(マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム)の世界に入り込んだ橘紅葉。そこはニセモノで作られたゲームの世界。紅葉は無事、楢樫を見つけられるのか?ネットゲーム依存症となった少年を少女が追いかける!

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ブラボー

ネトゲをやったことがない人間がこの作品を読むと、どんな感想を抱くのだろうか?
おままごとのように感じるだろうか?
私はとあるマイナーゲームに数年ほど身を置いています。
ダルシオンの足元にも及ばないチャチなシステムだけど、この作品を読んで共感しっぱなしだった。
少女マンガ的な展開は鼻についたが、何と言っても主人公の真っ直ぐなキャラクターに大変惹かれた。
構成もしっかりしており、丁寧に描かれるべきところは丁寧に、スピード感を重視するシーンは快活に物語が進む。

ただ2chのデマの部分は、もうちょっと掘り下げたほうが良かった気がした。
そうすれば「デマを流した彼女」のキャラクターがもっと生きたと思う。

文才のある筆者のことだから、ラストシーンは敢えてあっさりと終えたのだと推測。
が、ここまで丁寧に描いたわけだから、最後もじっくりと読ませてほしかった。

ネットの人間関係は、いつ切れてもおかしくない。
そんな中で、ダルシオンの中の「家族」は温かかった。
彼らはその後、どうなったのだろう?
どうしているのだろうか?
スピンオフ作品を期待せずにはいられない。

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2014年12月04日

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