あらすじ
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美しい、そして著名な絵画にこそ、時代は変われど人が人たる所以に、いつの時代も変わらない必ず直面するであろう苦悩や喜び、心の暗部と支え、そして生と死、などが描かれています。本著は古典ともいわれるこれら絵画から、人類普遍の悩みや生きる価値などを読み解き、翻って現代の我々はどう生きたら良いのか、ということに対する答えを読み解きます。
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Posted by ブクログ
①今をどう生きるかーゴーギャン「我々はどこからきたのか我々は何者か我々はどこへ行くのか」ベラスケス「ラス・メニーナス」ラ・トゥール「いかさま師」ルブラン「マリー・アントワネットと子どもたち」ほか②肥大する自我と折り合いをーミレイ「オフィーリア」ヴィンターハルター「エリザベート皇后」葛飾北斎「蛸と海女」ほか③「普通」を疑うーブロンツィーノ「愛の寓意」アンソール「死者と仮面たち」ベーコン「ベラスケス<教皇インノケンティウス10世像>による習作」ほか④罪と罰ーフラ・アンジェリコ「最後の審判」ゴヤ「我が子を食らうサトゥルヌス」ブリューゲル「イカロスの墜落のある風景」ほか⑤不安を乗り越えていくームンク「叫び」ベックリン「死の島」ルドン「眼=気球」ほか
それぞれ各章のテーマに沿って絵の解説をしているが、まあ絵画入門編というかんじかな。突っ込みが足らないといえば足らないといえる。水木しげるが、小学校3年生の時に父親が買ってきたルドンの画集に心惹かれ、その目玉をモティーフにした作品からインスピレーションを得て、後年「目玉おやじ」を生み出したという話は初めて知った。