あらすじ
――その報せは突然届いた。
自国が仕掛けた戦争に敗北し、父王と兄が戦死したというのだ。
この国の王女マリアティーヌは『不吉の象徴』といわれる赤目を持って生まれたがゆえに、軟禁されて育った。しかし、強欲な大臣たちに国を乗っ取られるのを防ぐため、親子ほども歳の差のある宰相ロズワルドとカタチだけの結婚をし、女王として即位することに。
結婚後、ロズワルドに言われるまま『宰相の傀儡であるかのように』振る舞い、本来の優秀さを隠しながら国を治めるが、徐々に偏屈で不器用なロズワルドに惹かれていくマリアティーヌ。
そしてまた、ロズワルドもマリアティーヌに惹かれるが、彼には誰にも言えない秘密が……。
「あなたは、私のような男にキスされて嬉しいとでも?」
「はい!」(本当は、ふにふにの唇にさわらせて欲しいけど……)
訳アリ偏屈宰相(四十二歳)×素直でちょっと変な(?)王女(十八歳)の『歳の差契約結婚物語』完結。※電子書籍限定書下ろし付き。
感情タグBEST3
匿名
カミングアウトが良い
年の差婚(男性が上)のTLは好きなのですが、男性は過去に女性経験がある場合が多くて残念に思っていました。が、この作品のヒーローは閨事の経験が一切ない、とカミングアウトしていたので嬉しいです。
歳の差でしたね
あまり歳の差系は読まないのですが、読んでて楽しかったです。ディーノの秘密も。
やはり歳の差では年齢気になっちゃいますよね。ディーノの初めの頃の厳格なイメージが後半につれどんどん崩れてきく様子が読んでて面白かったです。